メタボリックシンドロームの危険性とは?内臓脂肪を減らす理由とは?

メタボリックシンドロームの危険性とは?

歳をとると血管が老化し、古い水道管のように詰まりやすくなるんですね。

しかしですね、40代くらいで老人のように血管が詰まり、心筋梗塞や脳梗塞になってしまう人も多いんです。

血管の老化を早める原因は、歳をとること、遺伝、高血圧、糖尿病、脂質異常症(高脂血症)、喫煙、ストレスなどが挙げられるんです。

一つの原因だけでも血管の老化、動脈硬化を進めるんですが、これらの因子を2つ以上持っていると、さらなる速さで進行しやすくなるんですね。

動脈硬化が進むと、血流が悪くなり、血管が詰まりやすくなるんです。

最終的には心筋梗塞、脳梗塞に向かっていくんですね。

メタポリックシンドロームは内臓脂肪が原因で、血糖、脂質、血圧などに異常が起こるんですが、さらに動脈硬化が進みやすく、心筋梗塞や脳梗塞になりやすくなるんですね。

メタポリックシンドロームが怖い理由は、何の前ぶれもなく血管をむしばんでいき、突然、心筋梗塞や脳梗塞を起こしてしまうことなんですね。

メタボリックシンドロームだと診断される人の数は、予備軍を含めると男性の半数、女性の2割で、2000万人以上いるとされているんです。

これらの人は心筋梗塞、脳梗塞の予備軍ということになるわけなんです。

さらに、メタボリックシンドロームは肝臓にも影響を与えるんです。

メタボリックシンドロームによる脂肪肝の中には、肝硬変や肝癌に進行しやすいタイプのあるんです。

さらに、メタポリックシンドロームの人は癌にもなりやすくなるんです。

大腸癌、前立腺癌、乳癌、子宮体癌、胃癌などなんです。

大腸癌の場合、肥満者は約2.5倍リスクが高まることが報告されているんですね。

内臓脂肪が増えると善玉ホルモンであるアディボネクチンの量が減るんです。

この物質には、抗動脈硬化作用だけでなく、抗癌作用もあるんですね。

またですね、内臓脂肪が増えるとインスリンの働きが弱まるため、それを補うためにインスリンの分泌量が増えるんです。

インスリンには細胞分裂を活発にする作用があって、癌の芽ができやすくなるんです。

ただ、糖尿病でインスリン注射を打っている場合は、足りなくて打つので問題はないようです。

睡眠時無呼吸症候群、それに関連したうつ病、歯周病にも関係するんです。

睡眠時無呼吸症候群というのは、いびきをかいて寝ている間に、一瞬息が止まる病気なんですが、これによって寝不足になってしまうんです。

特に太った人に多いんですね。

余分な肉によって起動をふさいでしまって、息が止まってしまうんですね。

これによる寝不足によって、大切なときに居眠りをしてしまうんです。

新幹線のオーバーラン、チェルノブイリ原子力発電所の爆発事故、スペースシャトル「チャレンジャー」の爆発事故も、このが睡眠時無呼吸症候群での居眠りが関与していたんです。

メタポリックシンドロームで歯周病が増えるのは、動脈硬化が進むと下あごに栄養を送っている下歯槽動脈が狭窄し、血流が隅まで行かなくなり抵抗力がおち、歯周病菌が増殖しやすくなるからなんです。

さらに歯周病そのものが動脈硬化を進める原因にもなるんです。

メタポリックシンドロームは腎障害にも関与していることが明らかになっているんです。

LDL(悪玉)コレステロールが腎臓の細胞の中に取り込まれ、腎硬化が進むためなんです。

このようにメタボリックシンドロームになることにより、命に関わる様々な危険性が生まれるんです。

ですので、メタボリックシンドロームは解消しなければならないんですね。

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内臓脂肪を減らす理由とは?

過剰なエネルギーは脂肪として貯蓄されますが、その脂肪は内臓脂肪と皮下脂肪に分けられるんです。

内臓脂肪の特徴は、運動するとはじめに取れて、食べ過ぎるとまずたまることなんです。

内臓脂肪というのは内臓周囲に付着する脂肪で、腸を支えている腸間膜などにくっついている脂肪のことなんですね。

門脈という肝臓に流入する血管の領域に分布して代謝に関係し、生活習慣病の原因になるんですね。

内臓脂肪は細胞分裂ができないので、1つの細胞が風船のようにどんどん大きく膨らむんです。

最大1000倍くらいになるといわれているんですね。

またですね、さまざまな悪玉ホルモンが作られるんです。

まず、TNF-αという物質が作られるんですが、これはインスリンという血糖値や中性脂肪値を下げるホルモンの働きを弱くするので、糖尿病や脂質異常症を誘発しやすくするんです。

内臓脂肪は、他にも、アンジオテンシノーゲンという血圧を上げる物質を分泌しますし、血液を固まりやすくするPAI-1(パイワン)などの分泌も増えるんです。

太った人に梗塞(血が固まる)が多く、やせた人に出血が多いことに関係しているんですね。

レプチンというホルモンは満腹を脳に伝え、食欲をなくすホルモンなんですが、内臓脂肪が増えると作用が弱まるんです。

そのため、食べても、食べても、満腹感が得られなくなり、大食いしてしまうんですね。

食事を減らしていると、次第にに少量でもお腹がいっぱいになるんです。

これはレプチンの働きが良くなったからなんですね。

内臓脂肪が増えると交感神経の緊張が高まり、血圧を上げる原因にもなるんです。

逆に、皮下脂肪からはアディボネクチンというインスリンの働きを強める善玉ホルモンが分泌されるんですが、内臓脂肪が増えると減ってしまうんです。

内臓脂肪が増えると、生活習慣病になる危険性が高いんですね。

ちなみに、皮下脂肪は脂肪の量が増えると、細胞分裂を繰り返し個数を増やし、1つの細胞はあまり膨らまず、大型脂肪細胞にはならないんです。

ですので、悪玉ホルモンが増えたり、善玉ホルモンが減ったりすることはなく、代謝には影響しないんですね。

皮下脂肪はメタボリックシンドロームに直接関係してはいませんが、体重が増えるわけですから関節や腰に負担がかかるんです。

そのため、変形性膝関節症や腰痛症を起こしたりしますので、皮下脂肪であっても肥満には危険性があるんですね。

メタボリックシンドロームや内臓脂肪についていろいろお話しましたが、参考になれば幸いです。

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