メタボリックシンドロームの予防は便秘の解消から?原因は?

メタボリックシンドロームの予防は便秘の解消から?

おへその高さの腹囲が男性は85cm、女性は90cmを超え、高血糖・高血圧・脂質異常症のうち2つに当てはまるとメタボリックシンドロームと診断されるんですね。

つまり、内臓脂肪型の肥満に高血糖・高血圧・脂質異常症のうち、2つ以上が当てはまった状態をメタボというんですね。

そして、内臓脂肪が増えると、その重みによって、体の最下部に位置する腸は圧迫され、便が出にくくなってしまうんですね。

また、体脂肪は燃焼するものなんですが、現代の食生活では、燃焼させるための運動でもしない限り、脂肪が燃焼することはないんです。

すると、体脂肪は腸へ行き、便と一緒に排泄されることになるんです。

つまり、体脂肪は腸に溜まっていくんですね。

内臓脂肪が増えた状態で便秘になるということは、腸に脂肪をため込んでしまうということなんです。

そして、年を取って内蔵機能が低下すると、さらに便が出にくくなり、内臓も垂れ下がりやすくなってくるので、さらに腸が圧迫されるんです。

便秘になると、腸の中に便が溜まることになるので、栄養の消化や吸収の妨げにもなるんですね。

消化の妨げになるというのは、食べ物が腸内に入って来ても、便のせいで新鮮な栄養の吸収がされにくくなる、ということなんです。

また腸内に便があると、食べ物の消化が遅くなってしまうので、本来吸収されるはずのない脂肪や糖質まで余分に吸収してしまうことになるんです。

また、便秘になると太ってしまうといわれているのは、代謝が悪くなるからなんですね。

代謝が悪くなってしまうと、カロリー消費率が減少してしまいますので、そうなると、いつも通りの食事をしていても、太りやすくなるんですね。

便秘は、腸の中に食べ物の腐敗した残り物がある状態なので、その腐敗物をずっと腸内に留めておくと、その腐敗物が、腸を通り越して、血液の中まで入ってしまうんです。

すると、それによって、血液がだんだんとドロドロになってくるんです。

そのため、毒素を分解するために色々な臓器が働くようになるんです。

解毒のためには、いつもより余分にエネルギーを使ってしまうため、肝臓などの臓器は疲労して、結果的に代謝に使うはずだったエネルギーがなくなってしまうんですね。

また、便秘になると、皮下脂肪がつきやすくなるんです。

これは普通、腸は入って来たものから必要なぶんだけ栄養を取り入れ、そして排出まで行います。

便秘であると、いつまでも不要な残骸が残ってしまい、そしてその残骸から必要以上に脂肪などの、不要な栄養まで取ってしまうんです。

それが結果的に皮下脂肪となるんですね。

ですので、メタボを改善するためには、便秘を解消するという方法もあるんですね。

腸は第二の脳ともいわれ、体の中の重要な器官で、脳の命令を受けなくても、腸は消化という働きをするんです。

そして、免疫細胞全体のなんと約6割が腸内に待機し、侵入してくる敵と戦っているんです。

腸の免疫細胞を活性化することが、免疫力を高めるポイントにもなるんですね。

メタボ予防も大切ですが、この重要な体の器官である腸を健康に保つことが、さらに大切なんですね。

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メタボリックシンドロームとは?

メタポリックシンドローム(=メタポリック症候群)とは、脂肪(中性脂肪)が腸や胃、肝臓など主に内臓のまわりにたまりすぎることをいうんです。

それによって、血糖値や血圧値の上昇、血中脂質値に異常が生じることが重なり、本格的な生活習慣病や、ひいては心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化による病気(動脈硬化性疾患)が起こりやすくなっている状態のことをいうんですね。

普通、自覚症状はないんですね。

内臓のまわりにたまる脂肪のことを内臓脂肪といい、メタポリックシンドロームを内臓脂肪症候群と呼ぶこともあるんです。

メタポリックとは「代謝」という意味で、代謝とは、食事によってとり入れた栄養素を体内で分解し、体の細胞をつくる材料を合成したり(新陳代謝)、エネルギーをつくり出したり(エネルギー代謝)する働きのことなんですね。

そしてシンドローム(=症候群)とは、同時に発生するさまざまな症状のことなんです。

生活習慣病とは、高血圧や糖尿病、脂質異常症(高脂血症)などの病気や、それらによって引き起こされる動脈硬化性疾患の総称なんです。

普段の生活習慣、特に食べすぎや運動不足による肥満が大きな要因となって発症するので、生活習慣病と呼ばれるんですね。

心筋梗塞などの動脈硬化性疾患は、肥満症の多い先進文明諸国の主要な病気であると同時に死因になっているんですね。

その結果、内臓脂肪のたまりすぎによる肥満が、生活習慣病にかかる危険性を高めることがわかってきたんですね。

そこで、検査値の数値が治療が必要なほど高くはなくても、血圧値が高いこと、血糖値が高いこと、血中脂質値に異常が見られることが複数重なった状態をメタポリックシンドロームとしたんですね。

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メタボリックシンドロームの原因とは?

血圧値や血糖値の上昇、血中脂質値の異常は、同じ原因によって起こる場合があると考えられるようになってきたんですね。

その原因として注目されているのが、内臓脂肪なんです。

内臓脂肪が体内に多くたまっていると、やがて血圧値や血糖値、中性脂肪値が上昇するんです。

しかも、それぞれの数値の異常が軽度であっても、将来的に糖尿病や高血圧、脂質異常症になることもあるんです。

さらに、これらの数値の異常が複数重なることで心筋梗塞などの心血管疾患を起こす危険性も上昇するんですね。

このため、内臓脂肪を減らして、さまざまな生活習慣病や心血管疾患を予防しようというのが、メタポリックシンドロームの基本的な考え方なんですね。

内臓脂肪が多くたまっているかどうかを正確に知るには、CTスキャンなどで計測する必要があるんですが、目安を簡単に知る方法があるんです。

それはお腹まわり(腹囲)のサイズなんですね。

内臓脂肪がたまっていると腹囲が太くなる傾向があり、メタポリックシンドロームの診断の際、腹囲のサイズをチェックするのはそのためなんですね。

腹囲が男性で85cm、女性で90cmを超えたら、メタボーックシンドロームかというと、そうではないんですね。

皮下脂肪が多くついているタイプの肥満は、腹囲のサイズが大きくても比較的病気の原因になりにくいんです。

問題は皮下脂肪はそれほど多くないんですが、体の内側、内臓のまわりに散らばるように脂肪がたまっている人なんです。

こうした状態を内臓脂肪型肥満と呼ぶんですね。

一見それほど太って見えないため「隠れ肥満」と呼ばれることもあるんです。

内臓脂肪は食べすぎや運動不足などが続くことで、たまり始めるんです。

そして、ただたまっていくだけでなく、内臓脂肪はさまざまな物質を分泌することによって、血圧や血糖値、中性脂肪値を上げてしまうんです。

これまでは、血圧値や血糖値などが基準値よりも高くなって初めて、高血圧症や糖尿病の治療を開始していたんです。

しかし、薬で血圧を下げたとしても、根本にある内臓脂肪を減らさなければ、今度は血糖値が高くなって、糖尿病が悪化することにもなりかねないんですね。

そこで、内臓脂肪がたまった状態(腹囲が基準値以上)で、血圧値と血糖値、中性脂肪値がある程度上がり始めてきた状態をメタポリックシンドロームと呼ぶことにしたんですね。

高血圧、高血糖、脂質異常症の状態を放置していると、やがて全身の血管がダメージを受けるんです。

高血圧が続けば、高い圧力がかかり続けていた動脈がしなやかさを失い、破れて出血を起こしやすくなるんです。

これが脳で起これば脳出血です。

また、コレステロール値の高い状態がつづいた血管の内側はドロドロになって狭くなるんです。

もし心臓へ向かう血管が詰まれば心筋梗塞、脳に向かう血管が詰まれば脳梗塞など、ひとたび発作が起これば突然死や寝たきりなどを招きかねない病気を発症させるんですね。

血糖値が高い状態も血管を傷めるんです。

眼底の血管が破れて出血すれば失明の原因にもなりますし、腎臓障害を起こして人工透析が必要になることもあるんです。

メタポリックシンドロームを放置しておくと、こうした命にかかわる病気や深刻な病気が、40代や50代の働き盛りの世代に起こる可能性があるんですね。

ですので、メタポリックシンドロームのうちに対策を立て、そこから先に進むことを予防していかなければならないんですね。

メタボについていろいろお話ししましたが、参考になれば幸いです。

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