キャベツの大量消費で内臓脂肪を減らす?
キャベツは100gあたり23kcalという低エネルギーな野菜なんですね。
そのため、ダイエットや血糖値などのコントロールにおすすめで、さらに栄養素も多くあるんです。
まず、ビタミンCがすごく豊富なんです。
大きめの葉を2~3枚ほど食べるだけで、1日に必要なビタミンCの量をカバーすることができるんですね。
また、豊富に含まれるビタミンUには胃壁の粘膜を丈夫にして胃潰瘍や十二指腸潰瘍を予防する働きがあるんです。
また、多く含まれるビタミンKとカルシウムには骨を強くする作用があるんです。
キャベツは低エネルギーでありながら健康維持にも役立つ栄養素が含まれた、おすすめのダイエット食材なんですね。
また、糖尿病や高血圧などの生活習慣病も、キャベツで改善することができるんです。
その理由の一つが、人間の脂肪組織を構成する脂肪細胞にあるんです。
肥満している人の脂肪細胞は、数も多ければ肥大もしているんです。
この肥大した脂肪細胞が、高血圧や糖尿病を誘発するホルモンを多量に分泌するんです。
でもですね、キャベツを食べることで摂取エネルギーを減らせば、肥満を改善することができるんです。
そうすれば脂肪細胞も小さくなるため、このホルモンの分泌が抑えられ、高血圧や糖尿病の予防につながるというわけなんです。
生活習慣痛が改善されるもう一つの理由は、キャベツに豊富に含まれる食物繊維なんです。
食物繊維には食べ物に含まれる脂肪を吸着して便と一緒に体外に排出するという作用があるため、体内に余分な脂肪が残りにくくなり、内臓脂肪型肥満の予防に役立つんですね。
さらに、食物繊維を摂取することで腸内環境が整えられ、便秘はもちろん、大腸ガンや高血圧、糖尿病の予防や改善も期待できるんですね。
腸内環境がよくなれば腸の免疫システムも正常に働くようになり、免疫力が高まります。
キャベツによるこうした効果を上手に引き出すコツは、よく噛むことなんですね。
よく噛むと食べ物は細かく砕かれ、唾液中の消化酵素によって消化が促進されるんです。
そして十分な消化吸収が行われると、脳内に神経ヒスタミンというホルモンが分泌され、満腹中枢を刺激し、満腹になったことを知らせて、過食を防いでくれるんです。
食べ物をよく噛むことは血糖値の上昇をゆるやかにする作用もあるんです。
血糖値の上昇がゆるやかになると、血液中の中性脂肪が脂肪細胞にとり込まれ、脂肪細胞から脂肪は貯蔵したから食べ物はいらない、という指令が脳に出されるんです。
この指令役になるのがレプチンというホルモンなんです。
レプチンは脳の満腹中枢を刺激し、さらに、たまった脂肪を減らすために、食べるのをやめて体を動かせ、という指令を出すんです。
これによって体を活動的にする交感神経が活発になり、脂肪を分解する酵素が働いて脂肪が消費されやすくなるんです。
ところが、レプチンの指令が脳に届くのに20~30分かかるんです。
よく噛まないで早食いをすると、レプチンが脳に伝わるまで食べ続けることになり、結果的に食べすぎてしまうんですね。
ですので、ダイエットの食事療法ではよく噛むことが大切なんですね。
キャベツを食べるときは、せん切りやザク切りなどがおすすめなんです。
かさがふえるので、見た目にも満腹感が得られますよね。
キャベツの芯には特に栄養が詰まっているので、捨てずに細かく刻んで食べるといいんです。
ミキサーでキャベツジュースにすれば量をたくさん摂取できて、ビタミンUが効率よくとれて胃潰瘍の予防や便秘解消に効果的なんですね。
キャベツだけでは飲みにくい人は、りんご汁を加えたり、ハチミツで味をつけてもいいですよね。
ビタミンCやビタミンUは熱に弱いので生で食べるのがいいんですが、量を食べたいのならみそ汁やスープの具にするのがいいんですね。
炒めて食べれば、ビタミンKの吸収が高まるので骨を丈夫にすることができるんです。
煮る食べ方ではキャベツの有効成分が煮汁に出てしまうので、煮汁も一緒に食べるといいんですね。
一つだけ気をつけるのは、タンパク質の補給なんです。
キャベツにはタンパク質が不足しているので、納豆や豆腐などの大豆食品を一緒に食べることで補給するといいんですよ。
ビタミンEやカロチンもやや不足するので、ニンジンなどと一緒に食べるのもいいんですね。
キャベツを大量消費して内臓脂肪を減らしてくださいね。
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ヨーグルトの効果はカルシウムにもある?
腸を健康に保つことは、健康を維持するための必須条件なんです。
腸内に悪玉菌がはびこると、血液をドロドロにする毒素が発生したり、免疫力が低下して病気にかかりやすくなったりするんです。
さらに便秘になったり、エネルギー代謝が落ちて太りやすくなるなど、さまざまな症状が出てくるんです。
そこで、腸を健康に保つためにぜひおすすめしたいのが、1日1回ヨーグルトを食べることなんです。
そうすれば、腸内細菌のバランスを保ち、生活習慣病や肥満の予防・改善に役立つんです。
肥満ぎみの人や、内臓脂肪の量が多い人は、朝食やおやつがわりにヨーグルトを食べるプチ断食もよいかもしれませんね。
1日の総摂取エネルギーが抑えられて、ヨーグルトに含まれる乳酸菌やカルシウムには腸内にだぶついたコレステロールや中性脂肪を吸着して、体外へ排出させる働きがあるんです。
そしてですね、乳製品のカルシウムには、内臓脂肪を減らす特異な働きがあることが研究でわかっているんですね。
脂肪の分解を推し進める酵素にリパーゼというのがあるんですが、その働きを妨げる副甲状腺ホルモンをカルシウムが減らして、リパーゼの働きをサポートしてくれるということがわかったんです。
これはカルシウムをきちんととれば、内臓脂肪が消費されやすくなり、体重の増加もくい止められるということなんですね。
血清中のカルシウム濃度が低ければ低いほど、体重が増加しやすいという傾向がみられることもわかっているんです。
しかも、この効果は体内への吸収率のよいヨーグルトのカルシウムならではなんですね。
野菜や魚のカルシウムでは、効率があまりよくないこともわかっているんですね。
ですので、1日1回でもヨーグルトを食べる習慣をつけるとよいかもしれませんね。
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牛乳を飲むと太る?
牛乳を飲むと太ると思っている人も多いかもしれません。
しかしこれは間違いで、実は、体脂肪を減らし、やせやすい体質にしてくれる可能性があることが研究でわかったんですね。
実験はやせたいという願望をもつ女子学生を2つのグループに分け、4カ月問ダイエットを実行してもらうというものだったんです。
一方のグループ①には1日1回、食事前に牛乳(低脂肪乳)を飲んでもらい、もう一方のグループ②は、牛乳をとるとらないは自由としたんです。
結果は、まず体重の変化ですが、①グループは平均で1.0kg減、②グループは1.1kg減と両者に大きな違いは見られなかったんです。
しかし、体脂肪については、①グループが1.7kg減だったのに対し、②グループは0.4kg減と、①グループは体重以上に体脂肪が落ちており、筋肉量が①グループは0.7kg増え、②グループは0.7kg減少していたんです。
さらにウエストサイズも、①グループ3.6cm減に対し、②グループ1.1cm減という結果だったんです。
つまり、低脂肪乳を飲んでいたグループと飲んでいなかったグループとでは、体重の減り方に大きな差は出なかったものの、体脂肪と筋肉量の変化に大きな差が生じ、低脂肪乳を飲んでいたグループの方が、体脂肪がより多く減って筋肉が増えたという結果が出たんですね。
牛乳を飲むと、なぜ体脂肪が減って筋肉量が増えるのかはまだわかっていないんですね。
ただ、牛乳を飲むことで血中のカルシウム量が増加すると、カルシウム調整ホルモン(甲状腺ホルモン)が働き、脂肪細胞内のカルシウム濃度が低下するんです。
これにより、脂肪の合成が抑えられ、分解が促進されるのではないかと考えられるんですね。
また、牛乳に含まれるタンパク質や、いろいろな成長因子が脂肪を盛んに消費させ、筋肉や骨の合成を助けるといった可能性も考えられるんですね。
ですので、牛乳で太るというのは大きな誤解で、それどころかウエストサイズの減少に役立つんですね。
実験では、血圧の低下も確認されているんです。
更年期になると女性ホルモンの減少によって血圧が高くなたり、胴まわりが太くなったりするんです。
それを気にしてダイエットをすると、骨からカルシウムが抜けて骨密度がよりいっそう低下するんですね。
こうした点からも、中高年の女性の健康維持のためにも、良質なタンパク質とカルシウムを豊富に含んだ牛乳を積極的にとることは大切なんですね。
牛乳を使った具体的なダイエットのポイントは、食事前に牛乳を飲むということなんです。
食前に飲むことにより満腹感が得られ、食事の食べすぎを防ぐことができますよね。
牛乳の種類はどんなものでもかまいませんが、できるだけカロリーを落とすために低脂肪乳か、無脂肪乳がいいかもしれませんね。
内臓脂肪を減らすことについていろいろお話ししましたが、参考になれば幸いです。