体臭やわき汗やわきがが気になる・・・
「汗くさい」といいますが、汗そのものは無臭で、汗といっしょに分泌される皮脂が時間がたつと酸化して、体臭の原因になるのです。
一般的に男性のほうが皮脂が多いので、男性のほうが体臭のある人が多いのです。
もちろん、女性も皮脂を分泌しているので、女性にも皮脂が原因となる体臭が発生します。
皮脂分泌の多い箇所は必然的ににおいやすく、その筆頭が、頭皮です。
皮脂も、汗もそもそもは無臭ですが、時間の経過とともに雑菌と混じり合って菌が繁殖したり、酸化したりして、においのもとになります。
皮脂や汗がにおいとなる前に、こまめに洗い清潔に保つことでにおいを防ぐことができます。
暑い時期には朝晩シャワーを浴びるなど、頭皮をとくに清潔に保つことが大切です。
また、ワキガは遺伝的要素が強いもので、アポクリン汗腺(大汗腺)という、わきの下、耳、陰部、乳輪、へそだけに存在する汗腺が発達している人がワキガ体質といわれます。
この汗腺から分泌される汗は黄色く粘り気があるのが特徴で、洋服のわき部分が黄色くなる人や耳アカがしっとりしている人はワキガ体質かもしれません。
次のような対策があります。
□汗をかいた部分を放置せず、洗い乾かす。
□殺菌効果の高い制汗スプレー(パウダーの入っていないもの)を使用する。
□雑菌の繁殖防止のために、わき毛処理をする。
ほかに、わきの下の皮膚を切開してアポクリン汗腺を除去する方法、電気脱毛で毛とともにアポクリン汗腺を壊す方法などの治療もあります。
まずは皮膚科で相談します。
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乳輪や陰部のかゆみがある・・・
人に相談しづらい部分だけに、対処方法に困っている人が多く、神経が過敏で皮膚も薄いため、トラブルが起きやすい部分です。
乳輪の皮膚がカサカサとめくれるのは、湿疹の一種で、この場合は、患部にステロイド軟膏を塗るようにします。
一方、アトピー性皮膚炎などのアレルギー体質の人で、乳輪がかゆくなら、汁が出るほどかきすぎてしまうことがあります。
そのような場合も、患部にステロイド軟膏を塗る処置をします。
さらにかきこわしてしまった場合は、ステロイド軟膏を塗ったうえに、亜鉛華軟膏をリント布(あて布)に伸ばして貼りつけます。
かゆみがなかなか止まらない場合は、皮膚科医へ行くようにします。
また、陰部のかゆみは、いろいろな原因で起こり、まず考えられるのは、生理のときに蒸れたりナプキンでかぶれたりすることです。
ナプキンを敏感肌用にしたり、蒸れない下着に変えたりする工夫をします。
また、カンジダによるかゆみも多く、白い酒かす状のおりものがある場合は、婦人科で検査を受けるようにします。
カンジダは、性交渉よりも、むしろ疲れなどによる免疫力低下や抗生物質の内服が引き金になって発症することが多いようです。
陰部は皮膚が薄くてデリケートなので、かきこわすと治らにくくなりますので、恥ずかしがってなかなか受診せず、こじらせてしまうケースが多いのですが、早めに皮膚科か産婦人科を受診するようにします。
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足のにおいや水虫がある・・・
足がにおう人の多くが、足に汗をかきやすいタイプの人で、足は、靴下や靴を履くため通気性が悪く、角質などが汗で蒸れ、そこに雑菌が繁殖してにおいのもとになっています。
足用の消臭スプレーを試すのも一つの方法ですが、パウダー入りのものはパウダーが汗でだまになり、かえって蒸れることもあるので注意が必要です。
次のことに気をつけ、清潔に保つことがいちばんです。
□入浴の際に、指の間や爪の部分も念入りに洗って角質をためないようにする。
爪の間は、少し硬めの洗顔ブラシを使うようにする。
□洗ったあとは十分に乾かす。
□靴下を履くときは、綿の靴下や五本指靴下にして指の間に汗がたまらないようにする。
タイツやストッキングでブーツを履くのは、もっともにおいやすい組み合わせです。
日ごろから足の通気性を保つ工夫をします。
水虫の原因は 「自癬菌(じせんきん)」というカビの一種で、プールや温泉など、いろいろを人が裸足で歩さまわっているところで感染することがあります。
また、家族に水虫の人がいる場合、お風呂の足拭きマットやトイレのスリッパからうつることが多いようです。
症状は指の間や足の裏の皮がむける、水泡ができるなどで、かゆみは、ある人とない人がいます。
また、爪に水虫が入ると爪が白く厚くなってきます。
爪に深く入った場合は飲み薬でないと治りません。
水虫になってしまったら、次のことに気をつけます。
□足をよく洗い乾燥させ、薬を塗る(市販の水虫薬で大丈夫です)。
□足が蒸れないよう、なるべく通気性のよい靴を履<。
水虫のケアをしても治らない場合、水虫でない病気の可能性もあり、水泡やかゆみがあるから水虫とは限らないからです。
皮膚科で、検査を受けるようにします。