化粧水は配合成分で選ぶ・・・

化粧水は配合成分で選ぶ・・・

化粧水は、とにかくたっぷりつけるのがよい、と考えている人が多いようですが、いくら化粧水(=水分)をつけても、肌に保水力がなければ、その水分はすぐに蒸発してしせいます。

化粧水は、本当は、スキンケアに必ず必要なものではないのです。

ただし、肌に与える美肌成分の面から見ると、美容液やクリームに配合するよりも、化粧水に配合したほうが有効な成分もあります。

その代表が、「ビタミンC誘導体」や「ナイアシン(ビタミンB3)」などの水溶性美肌成分です。

化粧水は、これらの成分が配合されていて、使用感のよいものを選ぶようにします。

ビタミンC誘導体やナイアシン(ビタミンB3)などの水溶性の美肌成分は、美容液やクリームより、水分が主成分の化粧水に配合したほうが安定します。

とくにビタミン類は、成分的に不安定なため、クリームなどよりも化粧水のような内容的にシンプルなものに配合したほうが壊れにくく、吸収もよくなります。

ビタミンC 誘導体とは、抗酸化作用のあるビタミンCを肌に浸透しやすくしたものです。

コラーゲンの合成を促したり、美白やニキビ、毛穴のたるみ防止に役立ったりと、さまざまな効果が期待できます。

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美容液は保湿成分で選ぶ・・・

美容液には明確な定義はなく、形状も成分も、また価格もさまざまな商品が多くあります。

そんななかから自分に合った美容液を見つけるために、まずは成分を見るようにします。

美容液を使う目的は、第一に肌の保湿成分を補うことにあり、その代表的な成分が「セラミド」です。

ほかに 「ヒアルロン酸」「コラーゲン」なども保湿成分の一種です。

まずは、それらの成分を含むものを1本選び、さらに、保湿以外の効果も得たいなら、目的に合った美容液をプラスするようにします。

選ぶ基準となるのは、有効成分がはっきりと確認できることですが、極端に価格が安い美容液は、有効成分が表示されていたとしても、配合量が少ないことがあります。

めやすとしては3000円以上くらいのものを選ぶようにします。

保湿成分にはセラミド、ヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチンなどがあります。

なかでも、もっとも保湿力が高いのはセラミドで、水溶性ではないので化粧水には配合しにくく、美容液に含まれていることが多いようです。

シミ防止のための美白成分としては、アルブチン、甘草エキスなど、いろいろな種類があります。

選ぶのに迷ったら、厚生労働省が認めた成分を配合している「医薬部外品」を選ぶとよいです。

シワなどの予防のためにアンチエイジング成分であるコラーゲンの生成を促進するナイアシン、ビタミンC誘導体、レチノールなどを含む美容液もあります。

油分の少ないサラッとしたものがおすすめです。

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化粧品の保湿成分とは・・・

①セラミド

角質細胞間脂質の一種で、とても高い保湿力をもつ代表的な保湿成分です。

水分をはさみ込んでサンドイッチ状の構造をつくる性質があり、肌の角質層に水分を閉じ込め、持続的に保ちます。

②スフィンゴ脂質

セラミド以外の角質細胞間脂質をこう呼び、セラミドに近い成分で、人の肌になじみやすいのですが、保湿力はセラミドのほうが勝ります。

③レシチン

大豆からとれる成分で、セラミドと同じようにサンドイッチ状の構造をつくる性質があります。

原価の高いセラミドに比べ安価ですが、保湿力はセラミドより若干劣ります。

④ヒアルロン酸

皮膚の真皮にもあるゼリー状の物質で、保湿力が高く、乾燥した空気の中でも水分を逃さない性質があります。

質量にして約200~600倍の水分を蓄える力があるといわれています。

⑤コラーゲン

皮膚の真皮にあり、肌の弾力を保つ働きをもつ繊維状の成分ですが、化粧品に配合されているのは、表皮の保湿力を保つためのものです。

真皮までは浸透しません。

⑥エラスチン

コラーゲンと同様に、真皮にある繊維状の成分ですが、化粧品に配合されているのは、表皮の保湿力を保つためのものです。

⑦ヘパリン類似物質

血液中にあるヘパリンという成分に水分含有力があることがわかり、類似の成分を保湿成分として応用するようになったものです。

医療の分野でも保湿剤として使われています。

⑧天然保湿因子(NMF)

角質細胞内にある保湿成分で、アミノ酸、尿素、ピロリドンカルポン酸などいろいろな種類があり、保湿力はあまり強くありませんが、サラッとした使用感で肌になじみやすいのが特徴です。

化粧水に配合されることが多くあります。

⑨PG(プロピレングリコール)、グリセリン、1.3BG(プチレリングコール)

アルコールの一種で、吸湿力があり、さまざまな化粧品に配合されていますが、保湿力はそれほど高くありません。

⑩鉱物油

石油を精製してつくられるオイルで、クリームや乳液によく使われます。

石油というと肌に悪そうに思われますが、精製する過程で不純物が取り除かれているので、心配はいりません。

⑪植物油

ホホバオイル、オリーブオイル、アボカドオイル、マカダミアナッツオイル、椿油など、植物から抽出した天然のオイルです。

⑫動物油

ミンクオイル、スクアランオイルなど、動物から抽出したオイルです。

⑬流動パラフィン(ホワイトミネラルオイル)

石油から得た炭化水素頬の混合物で、ロウのような質感です。

<セラミドとは>

セラミドは、保湿成分のなかでももっとも保湿力の高い成分で、セラミド配合の化粧品を使えば、肌の乾燥はたいてい解消されるはずですが、原料としてはやや高価なため、成分表示に書かれていても配合量が少なかったり、本物ではなかったりする場合もあり、注意が必要です。

「セラミド**」など後ろに文字がついている場合は、本物のセラミドではなく、セラミドに似た働きをもつ成分の可能性があります。「セラミド1」「セラミド2」というように数字がついているものは本物のセラミドですが、濃度が低いと保湿効果はあまり期待できません。

成分表示から濃度まで知ることはできませんが、本物のセラミドが適量含まれているものは価格が3000円以上になることが多いので、成分表示とともに価格をめやすにするのもー案です。

<ヒアルロン酸>

ヒアルロン酸は、もともとはニワトリのトサカから抽出された成分で、高価な美肌成分として知られていましたが、現在ではバイオ技術で人工的に生産できるようになり、さまざまなスキンケア商品に配合されるようになっています。

粘着性があり、肌へのなじみがセラミドほどよくないという欠点もありますが、セラミドと比べると価格が安く、その割に保湿力が優れているのが魅力です。

日常的に使う保湿成分として、美容液などで上手に取り入れるようにします。



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