洗顔料のうるおい成分や弱酸性とは・・・
洗顔料には、「うる温い成分」、「ビタミンC」、「美白成分」、「保湿成分」など、さまざまな成分を配合したものがあり、これらは、どれも肌によいように思えますが、洗顔料は洗い流すものですから、大半の成分はすすぎのときに流れてしまいます。
ヒアルロン酸やセラミド等のうる温い成分を配合したものもありますが、これらも残念ながら流れてしまい肌には残りません。
「弱酸性」の洗顔料というものもあり、健康な肌のpH値は弱酸性なので、弱酸性の洗顔料は肌によさそうです。
でも、洗い流す水は中性で、すすぎ終わったときには肌は中性です。
洗顔後に弱酸性の化粧水をつければ肌は弱酸性になるので、洗顔料は弱酸性でなくてもよいのです。
「洗いあがらしっとり」をうたった洗顔料もありますが、こういった洗顔料の多くは油分を多量に含んでおり、油分は、すすいでも油膜のように肌に残り、つっぱった感じがせず、しっとりしているように思えます。
けれど、その油膜のせいで、洗顔後に水溶性の美肌成分をつけても浸透しにくくなり、結果的にスキンケアの妨げになってしまいます。
洗顔の目的は、肌の皮脂汚れをしっから落とすことで、汚れを落とすための洗顔料が自分の肌に合うものがベストです。
「**成分配合」とか「弱酸性」にこだわらず、洗浄力で選び、洗顔後に指で肌をさわってキュッとするくらいが、皮脂汚れが落ちているめやす。
PH値とは、アルカリ性か酸性かを示す数値のことで、PH値は0~14まであり、7.0が中性で、これより高いものはアルカリ性、低いものは酸性となります。
健康な肌のPH値は4.5~5.5くらいの弱酸性で、オイリー肌のほうがより酸性に傾きやすい傾向にあります。
これは、皮脂が酸性であるためです。
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皮脂汚れがしっかり落ちる固形石けん・・・
洗顔料には、クリーム、泡、パウダーなどいろいろな形状のものがあり、どれを選ぶか迷う人もいますが、結論からいうと、選ぶポイントは形状ではなく成分です。
余分を成分を含まず、しっかり汚れを落とすことのできるものが最適です。
ただし、形状によって成分にも多少の傾向が見られるので、選ぶときの参考にするのもひとつの方法です。
浴用の固形石けんを使うのも一案で、固形石けんは、「しっとり」をうたった洗顔料と比べて油分が少なめです。
肌に油分を残さず、汚れをすっきり落とせます。
浴用では洗浄力が強すぎるという人は、洗顔用の固形石けんを選ぶようにします。
①浴用の固形石けん
昔ながらのシンプルな固形石けんは、余分なものを含みません。
肌がつっぱりすぎない適度な洗浄力で、余分な油分を残さないものを選びます。
②洗顔用の固形石けん
乾燥肌の人には、浴用の固形石けんより洗浄力が弱めで肌がつつぱりすぎない、洗顔用の固形石けんがおすすめで、弱酸性のものでなくてもOKです。
③クリームタイプ
肌にやさしいイメージが走りますが、しっとりタイプは約30%もの油分を含もものもあり、肌に油分が弱ります。
④リキッドタイプ
クリームタイプと同様に、しっとり系のリキッドタイプの洗顔料は油分が多めで、洗浄力は弱めのものが多いようです。
⑤泡タイプ
強い界面活性剤を含むものや、泡を固めるために発泡剤を多く配合している場合があります。
肌への刺激にはばらつきがあり、選ぶのががむずかしいようです。
⑥パウダータイプ
パウダータイプのなかでも、酵素洗顔料は洗浄力が強めのものもあるので、乾燥肌や敏感肌の人は注意で、それ以外のものは弱めのものが多いようです。
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肌をこすらない洗顔とは・・・
やさしく洗顔しているつもりでも、こすりすぎている人が案外多く、ニキビや毛穴の汚れむ気にする人ほどこすってしまう傾向があるようです。
じつのところ、洗顔時の「こする刺激」が肌あれをまねいているのに、あれた部分をこすって悪循環になっていることもあります。
こすらすぎない洗顔のポイントは「適度な泡」にあり、たっぷりとした泡は指と肌の間のクッションとなら、指が肌に触れることなく洗うことができます。
泡の量は卵1個分程度がめやすで、慣れればネット等を使わなくても手ですばやく泡立てられるようになります。
手に汚れや油分がついていると泡立ちが悪くなるので、最初に手を洗います。
手のひらがぬれた状態で洗顔料を適量とり、泡立て、この際に、少量の水かぬるま湯を数回に分けて加えると、しっかりと泡立ちます。
手で洗顔料を泡立てるのが苦手な人は、泡立て用のネットやスポンジを使うと、簡単にすばやくたっぷりとした泡が立てられます。
ただし、ソフトクリームのようになるほど必死に泡立てる必要はなく、クッションになる程度で十分です。
それよりも、顔をぬらしたままいつまでも泡立てに時間をかけていると、肌が乾燥していきます。
泡立てはほどほどにします。