化粧水や美容液のつけ方は・・・

化粧水や美容液のつけ方は・・・

化粧水をつけるときに、手で直接なじませるべきか、コットンを使うべきか。

コットンでパッティングをすれば、化粧水が浸透しやすいと思いがちですが、それは誤解です。

上質なふわふわのコットンでも、ぬらせば薄く硬くなります。

これでたたくことは、肌にとっては負担になり、毎日続けると、赤ら顔やシミの原因になってしまうこともあるのです。

たたくことには血行促進効果がありますが、血行促進のためには、コットンでパッティングするよりも、軽いマッサージやツボ押しのほうがよいのです。

肌のお手入れは、すべて手でおこなうのが基本で、手でパンパンたたく人もいますが、たたいても、肌が引き締まったり小顔になったりする効果はありません。

あくまでもやさしく、化粧水や美容液をなじませた手で肌を包み込むように顔全体になじませ、デリケートな口もと、目もとは指の腹で押さえるようにします。

①化粧水や美容液を手に取る

化粧水、または美容液を適量、手にとり、とくに美容液は、10円玉大くらいの量をめやすに、たっぷりととります。

乾燥が気になるときは、化粧水ではなく美容液の量を増やします。

②顔全体になじませる

手にとった化粧水や美容液を手のひらをこするようにして両手に広げ、その手でほおを包み込むようにして顔全体になじませていきます。

③中指と薬指を使ってマッサージ感覚でなじませる

中指と薬指の腹で、顔の内側から外側へなじませていき、皮膚の薄い目もと、□もとは、やさしく押さえるようにつけていきます。

鼻は、上から下へと指を動かします。

④フェイスラインを押さえて仕上げる

仕上げに、目のまわりとフェイスラインを軽く指の腹で押さえ、化粧水や美容液をなじませます。

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クリームは皮脂の少ない部分だけに・・・

毎日のスキンケアでは、化粧水+美容液で保湿をすることが大切で、皮脂の分泌量が十分にある20~30代なら、基本的にクリームを使う必要はありません。

しかし、目もと、口もとは皮脂腺が少ないため、年齢を問わず乾きやすく、カサついてしまうこともあります。

そんなときこそクリームの出番で、革の靴やバッグにクリームを塗ると柔らかくなるように、肌も適度な油分を補うことで、柔らかくなめらかにならます。

40代後半になると、目もと、口もとだけでなく、UゾーンやTゾーンも皮脂の分泌量が減少します。

そのため、それらの部分にも必要に応じて油分の補給をします。

クリームのなかには、サラッとしたつけ心地のジェル状のものなどもありますが、それでは美容液とあまり変わりがありません。

油分補給のためには、コクのある濃厚なタイプのほうがよいです。

クリームには、シワやシミなどに効くアンチエイジンクをねらった成分を含むものもあるので、年齢に合わせて使ってみるのもよいです。

さらに美容効果をねらうならシワに効くレチノール、シミに効く油溶性甘草エキスなど有効成分が配合されたクリームもあります。

価格のめやすは、5000~1万円程度です。

油分の補給が目的ならアイクリームなどの目もと専用のものや顔全体用のクリームなどいろいろありますが、顔全体用のほうが肌にはやさしいものが多いようです。

部分的な油分の補給のために使うなら、高価なものではなく1000~3000円程度のもので十分です。

①目もとにつける

洗顔後、化粧水と美容液を顔全体に伸ばしたあと、薬指にクリームをとり、目もとにやさしくたたき込むようになじませます。

デリケートな部分なので、こすらないように気をつけます。

②ロもとにつける

薬指にクリームをとり、□もとにやさしくたたき込むようになじませます。

ほかの部位に広がらないよう、クリームのつけすぎに注意が必要です。

40代後半からは、化粧水→美容液とつけたあと、∪ゾーン→Tゾーン→目もと、口もとの順にクリームをなじませていきますが、皮脂の分泌量は個人差があるので、必要に応じて最小限に使います。

また、乳液には、クリームと同じように肌に油分を与える役割があり、乳液とクリームの違いは、水分と油分のバランスで、一般的に、水分が多めのものが乳液で、油分が多めのものがクリームです。

油分補給のためにせっかく使うのであれば、乳液ではちょっと力不足で、クリームのほうがおすすめです。

ただし、最近は保湿成分(セラミドなど)を含んだ乳液もあり、こちらは美容液の代わりに使うこともできます。

乳液のつけ方は、適量を手のひらにとり、両手をこするようにして乳液を伸ばし、その手でほおを包み込むようにして乳夜を肌になじませます。

皮脂の多いTゾーンは避け、目もとや口もとには、薬指でやさしく押さえるようにして伸ばします。

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スキンケアで一番大切なこととは・・・

化粧水をたくさんつけても、肌そのものに水分を維持する力がなければ、化粧水の水分は蒸発してしまいます。

本当の保湿は、肌の中で水分を保つ力を高めることで、土台からととのえることで、美しさを保つことができるのです。

肌の保湿について重要な働きをしているのは、皮膚のなかでも表皮のいちばん外側にある角質層で、角質層は、わずか0.02mmほどの薄い層ですが、そこに約2.0%の水分を含んでいます。

角質層で水分を維持できるのは、セラミドなどの角質細胞間脂質のおかげで、セラミドは水と結合し、湿度が0%になっでも水分が蒸発しないほど、高い保湿力を発揮するのです。

肌のうるおいを保つために欠かせないセラミドですが、体内のセラミドは加齢とともに減っていくため、化粧品でセラミドやヒアルロン酸などの保湿成分を補う必要が出てきます。

この「保湿力を高めること」が、スキンケアの最大のポイントです。

ちなみに、化粧水や美容液に配合されるヒアルロン酸は、真皮までは浸透しません。

ヒアルロン酸はもともと真皮に存在するものですが、化粧品には、保湿成分として配合されています。

角質層の構造は、レンガとセメントにたとえられ、角質細胞がレンガだとすると、角質細胞間脂質はセメントです。

積み重なるレンガを、セメントのような役割をもつ角質細胞間脂質がつなぎ、水分を保持したり、バリア機能を保ったりしています。

角質細胞間脂質(セラミド)は、水分をサンドイッチ状にはさみ込む性質があります。

この構造はラメラ構造と呼ばれ、ラメラ構造に組み込まれた水分は、湿度が0%になっても蒸発しません。



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