尿酸値とは?腎臓との関係とは?

尿酸値とは?

尿酸は体の老廃物の一種で、プリン体から作られるんです。

プリン体は細胞核の中にある遺伝子、DNAなどのプリン塩基を構成している物質で、アデニン、グアニン、イノシンなどがあるんです。

新陳代謝に伴い古い細胞が壊れると、このプリン体が肝臓で代謝されて尿酸が作られるんです。

食品中にも含まれているんですが、尿酸の8割は体内のプリン体から作られているんですね。

そして他の老廃物と共に、尿から排泄されるんです。

最近では生活習慣の欧米化や飲酒の増加に伴い、高尿酸血症の人が増えていて、500万人いるといわれているんです。

そして健診を受けた男性の30%以上に見られる、との報告もあるんですね。

尿酸値の高くなる人の大半は、尿酸の排泄が悪い体質に、飲酒、過食による肥満や運動不足といった生活習慣が加わり発症するんです。

これらの生活習慣は脂質異常症や耐糖能異常を高頻度に伴うんですね。

内臓脂肪が増えると、インスリン抵抗性が生じ、尿酸の排泄が低下するんです。

尿酸が高くなる原因は次の3つに分けられるんです。

①尿酸の排泄が悪い

②尿酸の生成が先進している

③両者の混合

①が60%、②が10%、③が30%とされているんですね。

つまり、全体の90%に尿酸の排泄低下が関係していることになるんですね。

女性の尿酸値は男性より1~1.5mg/dl程度低いといわれているんです。

これは、女性ホルモンのエストロゲンが尿酸の排泄を促すためなんです。

閉経後は徐々に上がって、男性との差が縮まるようです。

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尿酸値と腎臓の関係は?

尿酸は7mg/dl未満であれば血液に溶けますが、それ以上になると溶けきれず結晶となり、関節や腎臓に沈着するんです。

ある程度以上になると、溶けないで白く濁ります。

冷やすと、溶けていたものが固体となってくるんです。

同じように、体内でも足先や耳たぶなどの温度の低くなる所に溜まりやすくなるんですね。

関節に溜まった尿酸は、壁にこびりつくんですね。

運動や尿酸値の変動などで、はがれおちて関節の中に入ると白血球が会食して炎症が起こり、関節が腫れて熱を持ちます。

これが痛風発作なんです。

風が吹いただけでも痛いといわれるように、激痛なんですね。

風のように短期間で通り過ぎるともいわれるように、通常1週間以内に自然におさまります。

足の親指によく起こりますが、膝関節に起こることもあるんですね。

日本には50万人の患者がいますが、最近では痛風患者が若年化しているんですね。

肥満児の増加や飲酒する若者が増えたことが背景にあるんです。

メタボリックシンドロームとの関連では、動脈硬化が進みやすく、心筋梗塞や脳卒中にかかりやすいんです。

他の危険因子を併せ持ちやすいということも関連していて、高尿酸血症そのものが、血小板凝集を起こしやすくすることが明らかになっているんです。

腎臓に結石ができることがしばしばあり、背中の鈍痛を訴えることがあります。

尿管や膜胱、尿道におちると激痛を伴うんです。

尿に血が混じることもあり、尿が酸性になっているとできやすくなるんです。

尿酸の結晶が腎臓に溜まると腎臓の機能が低下します。

すると、尿酸がさらに排泄されにくくなるんですね。

太っている人は減量できれば尿酸値は下がるんです。

体重を減らすための食事や激しい運動は逆に尿酸値を上げるので、注意が必要なんですね。

ビールはプリン体を増やしますが、アルコールはすべて尿酸値を増やす作用がありますので、こちらも注意が必要なんです。

尿酸の大半は体内のプリン体から作られますので、食物のプリン体の影響は少ないんですが、内臓に多く含まれていますので、レバーなどはほどほどにする必要があるんです。

アジの開きや干ししいたけなど、干したものも尿酸値を上げます。

尿路結石を防ぐためには、水分を多く摂ることと、野菜を多く摂り、尿をアルカリ性にしておくことが大切なんですね。

尿酸値についていろいろお話しましたが、参考になれば幸いです。

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