花粉症の花粉対策と薬とは

花粉症とはどのようなものなんでしょうか?

花粉症とは、スギなどの花粉が原因となって起こるアレルギー疾患のひとつで、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状を引き起こすんですね。

スギのほかにも、ヒノキ、イネ、ブタクサ、ヨモギなどの花粉も花粉症を起こすといわれているんです。

風邪であれば1週間程度で治るんですが、花粉症は花粉が飛んでいる間は続くんです。

さらさらとした水っぽい鼻水がたれたり、体がだるかったり、熱っぽい、イライラする、喉や顔や首がかゆい、集中力が低下する、といった全身症状も伴うんです。

では、なぜアレルギー反応が起こるんでしょうか?

このアレルギー反応は、体内に入り込んできたアレルゲンを取り除こうとする免疫反応によって生じるんですね。

花粉が目や鼻、口から入ってくると、体内の免疫システムによって花粉という異物を敵とみなして、敵に対抗するために抗体が作られるんです。

この抗体をIgE抗体というんです。

この抗体は花粉に接触するたびに作られ、少しずつ体内に蓄積されていくんですね。

蓄積量があるレベルに達すると、くしゃみや鼻水、鼻づまりといった症状を起こすんです。

去年までは全然大丈夫だったのに突然花粉症になったというようなことを聞きませんか。

これは、蓄積されていた抗体が一定量に達したからなんですね。

では、花粉が飛び散るようになったのはどうしてなんでしょうか?

それは、戦後に、森林資源の回復や増大を目的として、樹木が大量に植林されたんですね。

その樹木が30年以上経って、成長したスギやヒノキが花粉をまき散らして、花粉症患者を増やし続けているんですね。

花粉症の70%はスギ花粉症だといわれていて、日本の国土に占めるスギ林の面積が大きく、全国森林の18%、国土の12%を占めているんですね。

ちなみに、北海道はスギ花粉症は極めて少ないんです。

またですね、沖縄にはスギが全く生息しないんですよ。

本当に花粉症がひどい人は、北海道か沖縄に移住するのがよいかもしれませんよね。

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花粉対策で大切なことはなんなんでしょうか?

花粉対策として一番大切なことは、できるだけ花粉を体内に入れないことなんですね。

風邪だと思って花粉を吸い続けると症状が慢性化して、花粉シーズン終了後も花粉症のような症状が出ることもあるんです。

一番簡単な方法は、マスクをつけることで、鼻とあごがちゃんと隠れるようにすることが大切なんですね。

その他にも口呼吸をしないこと、便秘を解消すること、睡眠不足にならないこと、など一見、花粉対策でないような対策もあるようです。

これらの対策の目的は免疫力を低下させないためなんですね。

免疫力が低下すると、花粉症も悪化してしまうんですね。

口呼吸についてなんですが、朝起きると口が乾いていたり、気づくと口が開いていたりしませんか。

こんな人は口呼吸をしている可能性があるんです。

口呼吸をするのは、食べ物を噛む回数が減ったり、あごや舌の筋肉が低下しているんです。

口呼吸をしていると、花粉をダイレクトに体内に入れてしまうんです。

ですので、できるだけ鼻呼吸をすることが花粉対策にもなるんです。

鼻呼吸が苦手な人は、ガムを噛むと自然と鼻呼吸になるといわれているので、試してみてくださいね。

便秘を解消することも花粉対策になるんです。

腸には免疫細胞の6割が集中していて、免疫機能をつかさどっているんです。

これを腸管免疫というんですね。

腸内環境を改善すれば便秘が改善するとともに、免疫力が高くなり、結果、花粉対策になるんですね。

簡単な腸内環境の改善によい食品といえば、ヨーグルトですよね。

またですね、花粉症に特によいのがリンゴといわれているんです。

リンゴは食物繊維が豊富で、水溶性食物繊維のペクチンは腸内環境を整えてくれ、免疫力を高めるとともに、花粉によるアレルギー反応を抑える働きがあるんです。

さらに、オリゴ糖も腸内環境を改善するのに効果的で、オリゴ糖は人間の消化酵素で分解されずに大腸まで届き、善玉菌のエサとなってくれるんですね。

これらの簡単な食べ方は、リンゴを切って、リンゴの上にヨーグルトをかける、さらにですね、その上にオリゴ糖をかけてやるんです。

これを朝食やおやつで軽~く食べるんです。

これ簡単ですが、腸の善玉菌たちが大喜びするご馳走なんですね。

試してみてくださいね。

また、睡眠不足を解消することも花粉対策になるんです。

睡眠はホルモン、自律神経、免疫機能、これらのバランスを安定させ治癒力を高めるのに、すごく大切なんですね。

睡眠不足の人は、布団に入る前にぬるめのお湯にゆっくりつかったりして、とにかくリラックスすることが大切なんですね。

緊張状態だと眠りにつきにくいので、寝る前には音楽を聴いてもよいですし、とにかくリラックスすることなんですね。

免疫力をつかさどる血液は骨で作られるので、体を横にすると骨休めになり、血液づくりに大切なんですね。

どうしても眠れないようなら、横になるだけでも免疫力は上がるので、やってみてくださいね。

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花粉症の薬はどんなものがよいのでしょうか?

花粉症の主な症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなんですが、人によって症状が異なるんです。

くしゃみ、鼻水がひどい人には、抗ヒスタミン作用の強い薬が効果的なようです。

それと一緒に、鼻づまりがひどいようなら点鼻薬が効くようです。

ステロイド剤の点鼻薬は、鼻の炎症を軽減してくれ、夜間の鼻づまりで苦しいときを楽にしてくれるんです。

目のかゆみなどがひどい人には、リザベン、パタノール、アレジオンなどの成分が入っている点眼薬が効くようです。

鼻づまりや気管の炎症がひどい人は抗ロイコトリエン剤が効果的なようですね。

また、花粉症の薬は症状が出てから服用するのではなく、花粉が飛び散るようになる前に服用を始めるのが効果的なんです。

症状が出るのがわかっているなら、それはアレルギー起こるのがわかっているわけですから、早い時期から服用することで本格的な花粉シーズンに入っても比較的軽い症状で乗り切れるんですよ。

花粉症についていろいろ話しましたが、参考にしてくださいね。

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