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猫にダニがついたら?
猫にダニがついてしまったような場合には、猫に殺虫剤を使いたくなりますよね。
しかし、猫に殺虫剤を使うことは大変危険なんです。
害虫駆除剤や殺鼠剤、ノミ取り首輪などの化学物質などは、猫に中毒症状を起こさせるんですね。
中毒症状とは、よだれを流したり、瞳孔が縮まったり、震え、運動失調、痙攣発作などを起こすんです。
また、嘔吐や下痢、あるいは口腔内のただれといった消化器症状が強く出たり、出血傾向や可視粘膜の蒼白化、頻脈といった貧血症状を起こすこともあるんです。
そして、死に至ることもあるんですね。
ですので、猫についたダニ退治には、絶対に殺虫剤を使ってはいけないんですね。
また、燻煙式の殺虫剤を日中焚いてもダニは夜行性ですので、安全な場所に隠れており、ほとんど効果がないといわれているんですね。
また、ダニの死骸はハウスダストの原因となるんです。
小さい子供やペット、肌の弱い方には大きな負担になるんですね。
また、猫にダニがついてもあまりかゆがらない為、かいている仕草などからの判断はできないんですね。
血を吸う前のダニはゴマ粒大の薄っぺらな形をしていて、色はグレーや茶色をしているんです。
血を吸うと黒く膨れて小豆粒ぐらいになり、大きなイボかホクロのように見えることがあるんです。
ダニは皮膚が薄く付着と吸血が容易な場所である、猫の頭や耳、目や口の回り、脇の下、喉、指の間などに多いんですね。
また、ダニは人間にもつきますので、駆除する必要があるんですね。
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ダニの種類は?
ペットを家の中で飼うと、ダニが増えたり、それによってアレルギー疾患になるといわれているんです。
ダニには家の中にに生息して人に被害を与えるものと、人や動物に寄生したり、観葉植物といっしょに家の中に持ち込まれて人に被害を与えるものがあるんです。
ペットとして飼う哺乳動物は犬や猫やウサギなどがほとんどで、寄生するダニは次のようなダニ類です。
イヌヒゼンダニ
犬に寄生するイヌヒゼンダニは、イヌの顔や耳の皮膚に潜り込んでトンネルをつくり、その中で繁殖するんです。
イヌにとっては非常にかゆいので、足で掻きまくるんですね。
そして、足についた細菌に感染し、皮膚がベタベタになるんです。
このダニに寄生された犬を抱くと、人の皮膚は赤くはれるような症状を発症し、かゆくなるんです。
ただ、人はこのイヌヒゼンダニには感染はしないんですね。
一過性の皮膚炎で終わるんですね。
イヌミミヒゼンダニ
イヌミミヒゼンダニは犬や猫の外耳道に寄生するダニなんです。
症状はイヌヒゼンダニに似ていますが、発生件数は少ないんですね。
ネコショウセンコウヒゼンダニ
猫に寄生するヒゼンダニもいます。
ネコショウセンコウヒゼンダニといって、猫の顔、耳、足などの皮膚から潜ってトンネルをつくり、その中で繁殖するんです。
このヒゼンダニに感染した部位は、毛が抜けて赤くはれるような症状が見られるんです。
非常にかゆいので、猫は足で患部を掻き広げますから、しばしば重症になるんですね。
人には感染はしませんが、猫と接触した部分に赤いはれができることもあるんです。
人もかゆい思いをするんですね。
ウサギキュウセンダニ
ウサギにも寄生するダニがいるんですね。
ウサギキュウセンダニというんです。
このダニは、ウサギの耳の内側や外耳道に寄生するんです。
症状はイヌやネコの場合によく似ているんですね。
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ダニを駆除する掃除と洗濯方法とは?
布団のダニを少なくする方法は、掃除と洗濯なんですね。
ダニは死骸、糞のいずれもアレルゲンになりますから、除去しなければならないんです。
布団表面に掃除機をかけて、ダニの死骸も糞も除去するんです。
一枚の布団を縦半分に印をつけて、右半分だけ掃除機を毎日かけます。
一か月たった後、左右のチリダニ数を比べると、右側は左側の約半分になっているんです。
ダニの糞に起因したアレルゲン量も、約半分になるんです。
ダニも糞も半分以下に減らないのは、掃除機の能力の限界なんですね。
次に日光干しという方法もあるんです。
夏の暑い日に、一日だけ布団を日光に干してダニを駆除する方法なんです。
日光に布団を干してダニが減るのは、日光の温度と乾燥によってダニが死ぬからなんですね。
夏の日光では布団表面は50度になり、ダニは50度にさらされると死ぬんですね。
死亡率を上げたければ、黒い布を布団表面にかけると効果が高まるんです。
一方、乾燥はそれほどの効果はないんですね。
日光で乾燥させた布団も高湿度の室内に入れると、1~2時間後の布団内部の湿度は、室内の空気湿度と似た高湿度になるからなんですね。
布団を干した後に布団をたたくことがありますが、これは布団表面のちりを落とす目的でたたいているんですね。
しかし、効果は逆でダニ数も糞アレルゲン量も2~3割増加するんですね。
たたくことで布団内部の糞アレルゲンが表面に出てきて、ダニ自体も繊維に絡まったものは表面に出てきます。
ですので、たたいた後で掃除機をかけるのがいいんですね。
たたいて掃除機をかければ、ダニ数も糞アレルゲン量もかなりの除去ができるんですね。
また、よく売れている圧縮布団用のビニール袋を使ってのダニ駆除もあるんです。
ビニール袋に布団を入れて空気を抜き、ダニを窒息死させるんですね。
しかし、ダニは哺乳動物と異なり、それほど多量の空気はいらないんです。
ですので、圧縮袋でダニを殺すには、除湿剤を入れます。
袋内部の湿度が50%以下の低湿度になれば、ダニは生息できないんですね。
夏冬入れかえのために圧縮袋を使うのなら、除湿剤を一緒に入れるんです。
逆に、ダニが増える布団の扱い方は万年床にすることと、布団袋に入れたままで押し入れに長期間保管することなんです。
万年床は汗が布団の下にたまり、畳の上なら畳と敷き布団の裏面の間がカビだらけになるほど高湿度になるんです。
布団袋は内部に結露が生じて高湿度になり、ダニが繁殖するからなんですね。
ダニを掃除機で駆除できる?
掃除機でダニを吸い取る場合、掃除機の中でダニが繁殖することはないんです。
掃除機に吸引されると、ダニはほぼ死ぬんですね。
掃除機の排気モーター周辺温度は50度くらいですから、直接熱風に当たればダニは2~3分で死ぬからなんですね。
このような環境でダニが増えることはないんです。
掃除機を畳に使うと、最初の掃除で90%以上のダニがとれるんです。
板の床ではダニは潜れませんので、一回でほとんどとれるんです。
ダニはとれてもダニの糞はとりにくいので、掃除機をかけた後で水拭きをする必要があるんです。
そうすると、99%以上の糞を除去することができるんです。
毛布のような厚手の生地は、毛布を20秒ぐらい吸引すると、初回で表面の60%がとれるんです。
次に15%、3回目は10%で、その後はとるたびに少しずつとれる状況になるんですね。
布団は毛布と同じように表面に掃除機をかけると、初回で50%がとれ、後は10%ずつとれて急にとれなくなるんです。
布団には掃除機をかけにくいので、布団用ノズルを使うととれやすいんですね。
ダニは熱で死ぬ?
ダニは熱に弱く、50度にさらされると死ぬんです。
じゅうたんに熱をかけてダニを死滅させるという方法もあるんです。
ホットカーペットにはダニ駆除がついています。
これを使うと、ホットカーペットの加温面の表面温度は、55~60度にまで上がるんです。
じゅうたんを折りたたんで、ホットカーペットを二つ折りにした中に入れ、二時間通電するんです。
二時間後のダニの死亡率はほぼ100%なんですね。
また、じゅうたんをたたんで大きなビニール袋に入れて、ガムテープで開口部を密封し、この袋を太陽熱の照り返しの強い場所に置くんです。
ビニール内部の温度は50度を超えるので、じゅうたんで生息していたダニはすべて死ぬんですね。
太陽の熱エネルギーが低く、なかなかビニール内部の温度が50度にならないこともあるんです。
こんな場合には、少し放置期間を伸ばすか、初めからビニール袋内に防虫剤を入れておくんです。
防虫剤は、使い方によっては虫を殺せるんですね。
防虫剤がガス化するのを利用するんですね。
ビニール袋に防虫剤を入れると、内部でガス化して、ダニは窒息死状態になるんですね。
ダニについていろいろお話しましたが、参考になれば幸いです。