お酒飲みの母へのプレゼントは何がいい?

お酒飲みは肝臓に負担がかかっている

酒飲みの母へのプレゼントは、何がよいでしょうか?

やっぱりお酒ですよね。

大好きなお酒をプレゼントするのが一番ですよね。

しかしですね、せっかくのプレゼントをする機会ですから、少し考えてみたほうがよいかもしれませんね。

酒飲みっていうのは、長期間にわたってアルコールを飲み続けていますよね。

長期間にわたってアルコールを飲み続けていると、肝細胞で中性脂肪の生成が高まるんですね。

そうなると、肝臓に中性脂肪がたまり始めるんです。

これを脂肪肝といいます。

またですね、長期間にわたってアルコールを飲み続けていると、肝臓は絶えずアルコールの代謝をしなければならなくなります。

そうなると、肝臓内の酵素の消費量が増えるんですね。

消費量が増えすぎると、肝細胞が絶えず酸欠の状態になるんです。

また、アルコールを分解するときにできる有害物質があります。

これをアセトアルデヒドといいます。

これが二日酔いの原因といわれます。

このアセトアルデヒドは肝細胞内で働く酵素の活性を低下させるのです。

これによって、過酸化脂質を増やし、肝細胞を壊していくのです。

これをアルコール性肝炎といいます。

アルコール性の肝障害の進み方には、個人差があります。

実は、女性は男性より明らかに早く肝障害が進むといわれているんです。

女性は男性の半分以下の酒量でも、肝障害が進むこともあるんです。

その原因は女性ホルモンの影響といわれています。

ですので、お母さんが酒飲みであるのであれば、注意が必要なのです。

しかし、安心してください。

アルコールが原因で起こる肝障害は、禁酒をすれば治るといわれているんです。

禁酒をすれば、肝細胞内にたまっていた中性脂肪や水分が血液中に放出されるんです。

では、お母さんに禁酒させますか?

酒飲みに禁酒させるのは酷なんですよね。

であれば、肝臓によい食品を食べるしか肝臓をいたわる方法はないんですよね。

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タウリン

ラットの実験で、アルコールだけを飲んだ肝臓と、アルコールと「タウリン」という成分を一緒に飲んだ肝臓を比べてみたそうです。

アルコールだけを飲んだ肝臓は、肝細胞膜などが酸化され、有害な過酸化脂質が増えました。

一方、アルコールとタウリンを飲んだ肝臓は、過酸化脂質の生成が抑えられたのです。

つまり、タウリンがアルコールから肝臓を保護したのです。

では、タウリンとは何でしょうか。

タウリンとは、アミノ酸の一種で、肝細胞の膜を丈夫にする働きがあるのです。

タウリンは、肝炎などで壊れた肝細胞を修復してくれます。

肝細胞の酵素の合成を高める働きもあります。

アルコールが肝細胞を傷めるのも防いでくれるんです。

すごく肝臓に良い成分なんですね。

そして、このタウリンを豊富に含んでいるのが、しじみです。

また、しじみには肝臓の働きを助ける「メチオニン」や「ビタミンB12」も豊富に含んでいます。

つまり、酒飲みにはしじみが良いということなんですね。

滅多にないプレゼントを贈る機会ですから、肝臓をいたわるものがよいかもしれませんね。



アミノ酸

タンパク質は体の16~20%を占めてます。

そして、タンパク質は20種類のアミノ酸でできています。

アミノ酸の中でも人間の体内で合成できない9種類のアミノ酸があります。

これを必須アミノ酸といいます。

その中でも、バリン、ロイシン、イソロイシンといったアミノ酸があり、これらをBCAA(分岐鎖アミノ酸)といいます。

これらは筋肉で代謝され、筋肉繊維を構成するタンパク質の主成分となります。

そして、肝不全の人はBCAAの血中濃度が低いといわれているんです。

ですので、BCAAといったアミノ酸は肝不全に伴う脳症の予防に利用されているんですね。

必須アミノ酸の中で、グルタミンというのがあります。

これは消化管の粘膜生成を促進するといわれています。

アラニンというアミノ酸は、アルコール分解を促進し、肝臓を保護するといわれています。

アルギニンというアミノ酸は、免疫賦活作用があり、肝臓を保護するといわれています。

ですので、酒飲みの肝臓には、アミノ酸はすごく良いんですね。

アミノ酸のサプリメントなども効果がありそうですね。

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ウコン

ウコンは、インド原産のショウガ科の植物で、ターメリックともいわれ、カレーの色付けに使われています。

ウコンの主成分であるクルクミンには、次のような効能があります。

・強い抗酸化作用

・解毒作用

・生活習慣病の予防

・肝機能の改善

・食欲不振の改善

その中でも肝臓の働きを助ける効能が有名ですよね。

アルコールから肝臓を保護して、肝臓で合成される胆汁を増やすといわれています。

ただ、このウコンによる副作用の報告も多いのです。

副作用の症状の多くは肝機能障害です。

そして、このウコンによる肝機能障害にはわからないことが多いのです。

原因はウコンとその人のアレルギーが関係しているといわれることもあります。

動物実験ではウコンが肝臓に対して毒になっているという報告もあるようです。

ですので、肝機能が低下している状態のときは、ウコンを飲むと危険であるといわれています。

オルニチン

オルニチンはアミノ酸の一種で、しじみに多く含まれています。

オルニチンの効能は次のとおりです。

・肝臓での解毒作用

・成長ホルモン分泌の促進作用

・免疫賦活作用

オルニチンは、肝臓を回復させることが有名ですよね。

特に効果としては、疲労回復や二日酔い防止になります。

肝臓が多くのアルコールを分解するような場合、肝臓が正常に機能しなくなることがあります。

正常に機能しなくなることによって、二日酔いや疲労という状態になるのです。

オルニチンを摂ることで、肝臓の機能を正常に戻すことができるといわれています。

肝臓に負担を掛けているとわかっている人はオルニチンが効果的かもしれませんね。

肝油エキス

肝油エキスは深海のサメの肝臓から採取します。

肝油エキスの有効成分は、スクワレンやアルコキシグリセロールといわれる成分です。

スクワレンは、保湿作用など皮膚を保護する効果があります。

人の皮膚に浸透するので、化粧水や美容液に配合されています。

アルコキシグリセロールは血小板の活性因子の産生を促進します。

白血球や血小板を増加させます。

白血球の一つで免疫系に関与するマクロファージを活性化させます。

つまり、免疫力を高めるのです。

また、慢性肝炎を改善し、肝臓を保護するのです。

この肝油エキスは、ガンに対する放射線治療に伴う副作用を軽減する効果があります。

セサミン

セサミンはゴマの種子に豊富に含まれています。

セサミンの効能は次のようなものになります。

・抗酸化作用

・高血圧改善作用

・コレステロール低下作用

・脂質代謝改善作用

・免疫調節作用

・抗がん作用

・アルコール性肝障害抑制作用

アルコール性肝障害抑制作用について、セサミンは肝臓でのアルコールを代謝する酵素を作る作用があるようです。

セサミンは短期間で効果が出るようなものではないので、長期間の継続が大切です。

卵黄コリン

卵黄コリンは、卵黄の脂質にある成分です。

卵黄コリンの効能は次のようなものです。

・アルツハイマー病の予防と改善

・動脈硬化、心臓病の予防

・脂肪肝の改善

コリンが欠乏すると、肝臓に脂肪が蓄積するのです。

そんな場合にコリンを投与すると、慢性肝炎が改善したという報告があります。

コリンは肝機能を保護するのです。

・認知症の症状の改善

卵黄コリンとビタミンB12を組み合わせたサプリメントで、認知症に伴う症状が改善したという報告があります。

田七人参

田七人参は高麗人参と同じくウコギ科のニンジン属のハーブです。

田七人参の効能は次のようなものです。

・高血圧や心臓病の改善作用

・抗がん作用

・抗炎作用

・不定愁訴の改善作用

・肝臓保護作用

肝障害のラットの実験で、田七人参を経口投与した結果、肝障害の抑制があったとの報告があります。

田七人参のサプリメントなどを服用して、口渇感、動悸、発疹、悪心、不眠などの症状がある場合は、使用をやめます。

ただ、特に問題になる健康被害や副作用は報告されていません。

また、短期間での効果は期待できないので、これも長期間継続する必要があるんですね。

プロポリス

プロポリスは、ミツバチがユーカリやポプラなどの樹木から集めた植物成分に、ミツバチの分泌物が合わさって作られたものです。

プロポリスには強い抗殺菌作用や抗酸化作用があり、ミツバチは巣の壁にプロポリスを塗っているのです。

それによって抗ウイルス、抗真菌の作用が起きて、腐敗や微生物の害から巣の内部を守っているのです。

プロポリスの効能は次のようなものです。

・抗がん作用

・肝臓保護作用

・細胞死誘導作用

・抗炎症作用

・放射線防御作用

・抗糖尿病作用

・胃粘膜保護作用

プロポリスはブラジル産のプロポリスが優れているといわれています。

ミツバチが集めてくる樹脂が地域によって異なるため、成分に違いが出るようです。

プロポリスを服用して発疹などの皮膚症状や胃腸障害が出ることがあり、その場合には使用をやめます。

ただ、特に問題のある健康障害や副作用は報告されていません。

マリアアザミ

マリアアザミはハーブの一種で、ヨーロッパでは肝臓の機能を高めることで知られています。

マリアアザミの効能は次のようなものになります。

・急性A型・B型ウイルス性肝炎・肝障害の改善

・アルコール性肝障害の予防と改善

・肝硬変の改善

・慢性B型・C型ウイルス性肝炎・肝障害の改善

・薬剤性肝障害の予防と改善

・胃粘膜損傷抑制作用

有効成分はシリマリンといわれる成分で、次のような効能があります。

・肝細胞の保護作用

・抗酸化作用

・抗がん作用

・胃粘膜損傷抑制

・抗炎症作用

まれに悪心や嘔吐などの胃腸障害の症状が出ることがありますが、特に問題になる健康障害や副作用は報告されていません。

ヨーロッパでは長期間にわたり利用されており、安全性の高いハーブとして知られています。

レシチン

レシチンとは脳や神経組織、肝臓に多く含まれるリン脂質のことをいいます。

レシチンは細胞膜の主要な構成成分です。

レシチンから作られるコリンは、肝臓での脂質代謝に必要な成分なのです。

コリンが欠乏すると、肝臓で作られた脂肪を肝臓外へ移送できなくなります。

その結果、脂肪肝になるといわれます。

ただ、コリンは適切な食事をとっている場合には、欠乏することはないといわれます。

レシチンの効能は次のようなものになります。

・肝臓の保護作用

・脳機能の保持作用

いろいろお酒飲みの肝臓をいたわる情報をお伝えしましたが、参考になれば幸いです。

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