七草粥の作り方は?歴史とは?まずいのは?献立は?

七草とは

七草粥は人日の節句(じんじつのせっく)1月7日の朝に、七種類の野草と野菜が入ったお粥を食べる習慣なんですね。

七草とは、せり、なずな、ごぎょう(ハハコグサ)、はこべら(コハコベ)、ほとけのざ(コオニタビラコ)、すすな(カブ)、すずしろ(ダイコン)なんですね。

七草粥を食べる理由は、無病息災、長寿健康を願うためで、青菜が不足しがちな時期に青菜の栄養を摂るためのようです。

お正月のご馳走で疲れた胃腸をいたわるためともいわれていますよね。

七草の効能を知っていますか?

せりは、食欲増進、解熱、健胃、整腸作用。

なずなは、解熱、利尿作用。

ごぎょうは、咳を鎮める作用。

はこべらは、歯槽膿漏予防作用。

ほとけのざは、解熱、解毒作用。

すずなは、利尿、便秘解消作用。

すずしろは、食欲増進、利尿作用。

体によさそうですよね。

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七草粥の作り方は?

まずお米を普通に炊きます。

七草はスーパーで売っている市販のものでいいですからね。

すずしろ(ダイコン)とすずな(カブ)は皮ごと食べやすい大きさに切ります。

お湯をわかし、塩を一つまみ入れてやわらかくなるまでゆでます。

ゆであがったら網杓子(ザルのお玉)で取り出しておきます。

ゆでたお湯は葉っぱをゆでるために残しておきます。

葉っぱは水の中でさっと洗い、残ったお湯は再度沸かします。

すずな(カブ)などの太い茎を最初に入れて、火が通れば残りの七草を入れてさっとゆでます。

ザル上げして冷水で冷やし、冷めたら水を絞ります。

絞って水分を抜いたら、粗目に刻みます。

炊いたお米を鍋に入れて、お好みの量の水を入れて火を入れます。

コトコトと中火で混ぜていると、お粥ができてきますので、その中に七草を入れます。

味付けに塩を一つまみ入れて、味をみてくださいね。

これで出来上がりです、簡単でしょ。

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七草粥の歴史とは?

七草粥の習慣は中国から伝わったようですね。

平安時代の初期に宮中の行事となり、江戸時代になって庶民に広まったようですね。

古代のお粥は「七種粥」といわれ、その材料は、米、粟、きび、ひえ、みの、ごま、小豆だったようです。

今の7種類になったのは鎌倉時代になってからのようですね。

6世紀頃の中国中南部地方の風俗を記した書物に「正月七日を人日となす。七種の菜を以てあつものをつくる」とあるようです。

7日の人日には七種の若菜をあつもの(熱く煮た吸い物)にして食べると、年中無病でいられると伝えられているんですね。

初春の野から摘んできた生命力のある野草を食べると、7日の人日の日に邪気を祓(はら)えると考えられていたんですね。

七草粥はまずい?

七草粥がまずいといわれる理由は、おそらく七草のアクのせいだと思うんですね。

においが気になったり、葉っぱっぽい味がするのはアクのせいで、下処理をすることで七草のアクをとることができるんです。

七草のセットをスーパーで買うと、パックの中には葉っぱとすずしろ(ダイコン)とすずな(カブ)が入っていますよね。

先ほどいった作り方とは少し違うんですが、特にアクを抜くことに重点を置いた作り方をいいますね。

葉っぱは1センチ幅にザクザクに切り、すずしろ(ダイコン)とすずな(カブ)は2~3ミリにスライスします。

大きければ半月切りやいちょう切りにします。

ここでカットした七草に塩を軽くふって、もみこむんです。

10分ほど放置して熱湯で1分ほどゆでて、ザルにあげて冷水で冷やします。

この塩もみのひと手間で七草のアク抜きができるんですね。

また、これによって葉っぱの色持ちがよくなりますから、試してみてくださいね。

七草粥の献立とは?

さきほど七草粥はまずい?なんていいましたが、アレンジした献立次第ですごくおいしくなるんですよ。

粉チーズをふってタバスコをかけるとイタリアンテイストのピザ風になるんです。

ベーコンを刻んでコンソメスープで煮て、さらに溶き卵を入れてチーズを入れると、なんとカルボナーラ風になるんですね。

鶏がらスープやウエイパーを入れて煮込むと、中華風になりますよ。

さらにそれにネギ、カニカマ、溶き卵を入れるとかに玉風になるんですね。

昆布やカツオだしで煮込むと和風のうまみが出ますよ。

それにお好みで、梅干し、なめたけ、つくだ煮、シラス、のり、揚げ玉、油揚げ、何でもいいんです、入れてやるとさらにおいしくなりますよね。

味付けはめんつゆやみそでもおいしいですよね。

最後にごま油を一振りすると、香りのよい七草粥になりそうですよね。

七草のアク抜きとアレンジで、おいしい七草粥ができますので、試してみてくださいね。

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