うつ病の原因は自分ではわからない?
ストレスからうつ病になって、ある日突然会社に行けなくなる・・・
たいていの人はなぜそうなってしまったのかがわからないんです。
なぜ、朝起きられなくなってしまったのか、意欲が出ないのか、会社に行けないのか、いくら自分で何とかしようとしても、できないんです。
それがセロトニン欠乏脳なんですね。
そういう人はそれまで頑張って仕事をしてきて、仕事にも自信もあって、それなりの地位にあって、生活も社会的な責任もきちんと果たしてきたんです。
しかし、その人はあまり意識していなくても、ハードな仕事や責任の重さなどさまざまなストレスがずっとたまってきているんですね。
そして、あるときに臨界点に達して、ぷつんと切れてしまったんです。
セロトニン神経を弱らせる生活習慣を続けてきた影響が非常に大きいと考えられるんですね。
現在ののオフィス環境では、たいていの仕事でパソコンは必需品ですよね。
そんな社会で、太陽を浴びないで昼夜逆転のような生活をし続けている影響が大きいんです。
そのために、セロトニン神経が十分に機能しなくなっているんですね。
それまでは頑張ってきて、あるとき急に会社に行きたくないといった感情からはじまるんです。
何とか会社に出ても仕事に対する意欲も集中力も出ない状態になり、さらには朝起きられなくなって会社に行けなくなるんです。
ストレスの根本が人間関係にあるのか、あるいは仕事にあるのか、ほかに特別な悩みがあるのか、それは人それぞれですよね。
あるとき急にうつになって会社に行けなくなるといったケースの場合には、原因をある一つのことに特定できないことが多いんです。
というのは、中年まで頑張ってくることができた人は、それまでさまざまなストレスを何とかしながら、やってくることができる力があったはずなんです。
それができなくなってしまったのは、セロトニン神経を弱める生活が続いたためだと考えられるんです。
自分でうつになった原因がわかったとしても、それで何とかなるかといえば、おそらく無理なんですね。
たとえ原因がわかったとしても、自分ではどうにもできないようなことが多いんです。
例えば、愛する人と死別した、可愛がっていたペットを失ったといったことなどは、自分で何とかできることではないんですね。
その悲しみから立ち直るには時間がかかるんですね。
そうしたことは原因がわかっても、戦うことなどできないんですね。
自分で何とか元気になろうと思っても無理なんです。
時間が解決してくれるのを待つしかないんですね。
それでも、完全に立ち直ることができるかはわからないんです。
セロトニン神経を活性化する生活をしながら忘れていくことで、少しずつ状況が変わってくるのを待つしかないんですね。
セロトニン神経が活性化されれば、その悲しみにとらわれなくなるようになるんです。
セロトニン神経を活性化するには、活性化するための生活習慣を続けることが大切なんです。
継続することで、少しずつ効果が出てくるものなんです。
うつ病の場合、自分で判断せずにまずは病院で診断してもらうことが最優先なんです。
薬が必要な状態であれば、薬の力を借りるところからはじめなくてはならないんですね。
うつ病を治すには、最初は薬の力を借りることも必要なんですね。
最近は副作用も少なく効果が高い薬があるんですね。
これらの薬は結果的に、脳内のセロトニンやノルアドレナリンの量を増やす作用があるんですね。
人によって効果が違うので、少量で始めて効果があるようなら、ある程度まで増やすことになるようです。
その薬が効果ないようならば、別の薬を試してみるということになるようです。
このように、薬の力を借りてセロトニンなどの脳内物質に働きかける方法も、うつ病に対処する一つの方法なんです。
ただ、薬を続けているだけでは、なかなか本当には立ち直ることができないんです。
薬から脱するためには、セロトニン神経を活性化する生活をしなければ、本当には立ち直ることはできないんですね。
会社などに行けるようになっても、またぶり返すこともしばしばあるんです。
ですから、はじめはクスリを活用しても、できればセロトニン神経が活性化するような生活を送ることによって、薬を飲まなくても大丈夫な状態にすることが大切なんですね。
ある程度状態が落ちついてきたら、少しずつ薬を少なくして、朝早く起きて朝日を浴びながらのウォーキングを日課にするんです。
続けていれば、薬に頼らなくても元気が出てくるんですよ。
薬だけに頼るのではなく、自らでセロトニン神経を活性化させれば、徐々に立ち直ることができるんです。
このように立ち直ってきたら、薬に頼るのはやめたいものですが、それを自分で判断するのは危険ですので、やめるタイミングはお医者さんに相談してくださいね。
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認知症やアルツハイマー病は感情を理解してる?
ストレスは一方的に悪いだけではなく、適度なストレスであれば、必要な刺激になるんですね。
日本人の認知症の半分はアルツハイマー病、ついで多いのが血管性です。
血管症とは脳梗塞や脳出血などによって発症する認知症なんですね。
脳の場所や障害の程度によって、症状が異なり、できることとできないことが比較的はっきりとわかれていることが多いんですね。
手足の麻痺などの神経症状が起きることもあるんですね。
アルツハイマー病の症状は、記憶障害を主として、見当識障害(時間、場所など自分が置かれている状況などを正しく認識できない状態)、認知障害(学習障害、注意障害、空間認知機能や問題解決能力の障害)などの機能が徐々に進行することなんですね。
アルツハイマーの場合には、血管性の認知症よりも徐々に進行する点が特徴なんです。
物を盗られたといった被害妄想や幻覚が出現したり、徘徊、暴言、暴力などが見られることもあるんです。
重症になると、着替えや食事をとることなどできなくなり、生活に支障が出てくるんです。
最終的には寝たきりになり、日付もわからない、身近な相手の顔もわからなくなったりするんですね。
このような記憶障害を主として認知障害や見当識障害が出てくるんですが、どんなに症状が進んでも、最後まで、快、不快など、感情はきちんとあるんですね。
アルツハイマーの人は、記憶にかかわる部分はどんどん悪くなっていきますが、最後まで衰えないのが心に関係する部分なんですね。
ノルアドレナリン、ドーパミン、セロトニンなど感情にかかわる脳内物質の分泌がそれほど落ちてはいないんです。
外から見ているだけでは、その表情からだけでは、はっきりとはわからないかもしれませんが、認知症になっても、心は正常だと考えられるんですね。
身近で世話をしてくれる人の顔もわからなくなりますが、それは記憶が障害されているからなんですね。
でも、身近な人が自分に笑顔を向けているか、怒っているかというのはわかるんですね。
相手が怒っていれば、怯えたり怒り返したりしますし、笑っていれば機嫌よく対応してくれるんです。
記憶力がないだけで、感情はあるんですね。
すぐ前のことも忘れてしまいますから、初期の段階では自分でも不安が強くなって、感情の起伏が大きいかもしれませんが感情は正常に機能しているんですね。。
記憶が障害されていくと、5分前に食事をしたかどうかを忘れてしまう、家の外に出たら帰り道がわからなくなり、家に帰れなくなったりするんです。
日常生活のいたることに支障が出てきますよね。
そんな状態になっても喜怒哀楽はあるんです。
さらに進んでいくと、表情もなくなってきて、外からは感情がないように見えるかもしれません。
それでも、急に怒り出したり、笑ったり、歌を唄ったりといったこともあるので、喜怒哀楽は最後まで残ると考えられるんですね。
記憶がないことによって、認知症の人と接する側は相手がまともではないと思って接しがちですが、それは間違いなんですね。
認知症の人は相手が誰だかもわからないのだから、相手が怒っているか、笑っているかも区別できていないのかといえば、その表情や態度から間違いなく区別しているんですね。
怒っていることはわかっても、相手が「もうご飯は食べたじゃないの」などと、なぜ怒っているのかがわからないんですね。
本人は、食べたかどうかを覚えていないのですから、本人にとっては食べていないんですね。
自分のやったことの記憶がないのですから、相手が怒っている理由がわからないのんです。
記憶がなくなることと、感情をコントロールする脳機能が働かなくなることが同じではないんですね。
周囲の人の接し方、生活の仕方次第で、感情はかなり維持されるんですね。
記憶は重要な要素ですが、感情がきちんと働いているかどうかも非常に大切なことなんですね。
いろいろお話ししましたが、参考になれば幸いです。