怒りっぽいのは病気なんでしょうか?
怒りの感情をコントロールするのは難しいもので、疲れやストレスがたまるとさらに感情をコントロールできなくなり、怒りやすくなるんです。
怒ることは人に対しても自分に対しても害だけしかもたらさないんですね。
怒れば血圧を上げて自分の体に悪いですし、気分も悪いですよね。
怒りを誰かにぶつけるようなことがあれば、喧嘩になるかもしれませんし、次から顔を合わせづらくなりますよね。
部下などに対して怒りをぶつければ、相手は言い返せないかもしれませんが、相手は不快な気分になりよね。
でもですね、怒りの感情を持たないようにするのは無理なことなんですね。
喜怒哀楽は人として当然な感情なんです。
その喜怒哀楽の感情をコントロールする、なんていいますよね。
それは怒りや哀しみといったマイナス感情を持たないようにしたほうがいい、ということではないんです。
その感情を引きずることが問題なんですね。
怒りっぽいのは病気だと思っている人もいるようですが、そうではないんですね。
例えばですね、一瞬の怒りだけで済むところが、怒っているうちにどんどん感情が高まっていき、怒りが大きくなったことってありませんか?
すると、もはや怒りの感情をコントロールするどころか、怒りの感情に引きずられていってるんですね。
怒りの感情を爆発させて怒鳴っているうちに、以前のことを思い出したりして、怒りがどんどんつのっていき、言葉も激しくなっていくんです。
激しい言葉を発することで、さらに自分の怒りをあおりたててしまうんですね。
後で思い返すと、なぜあれほどカーッとなったのかと思うんです。
無理に怒りを抑える必要はなく、怒るべきことに対しては怒っていいんです。
でもですね、それは一瞬でおさめ、そこでおしまいにしてその感情を引きずらずに忘れることが大切なんです。
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セロトニンで怒りを切り替える?
ただですね、たいていの場合、社会的な生活をしていれば、怒りを抑えざるをえないんです。
相手が取引先や上司であれば、その場で怒りの感情を相手にぶつけることはできませんよね。
部下に対しても怒りたい気持ちを抑えて、うまく叱る必要がありますよね。
社会生活を送っていれば、相手に怒りをぶつけることなどほとんどできないんです。
しかし、自分の怒りの感情を我慢して抑えてばかりいると、どこかでその怒りが爆発してしまうんです。
家に帰って、奥さんや子どもに八つ当たりして、爆発させてしまう人も多いんです。
そして、怒りを我慢してためこんでいると、大きなストレスになってしまうんです。
しばらく時間がたっても収まらないような怒りの感情は、どこかで解消させる必要があるんですね。
他人に迷惑をかけず解消できる、自分なりに気分を切り替える方法を持つ必要があるんですね。
自分の感情をコントロールするのは難しいものなんです。
ですので、体のほうからも働きかける必要があるんですね。
体のほうから働きかけて、セロトニン神経を活性化させれば、脳の切り替えが活発に働くようになるんです。
それによって、ノルアドレナリン神経が暴走するのに歯止めをかけ、イライラして怒りやすい、自分の感情傾向をなおすんですね。
セロトニン神経を活性化するにもっとも簡単なのは、朝、太陽を浴びながら30分程度ウォーキングすることなんですね。
朝30分のウォーキングを、脳を切り替える訓練と考えて習慣化して3ヶ月ぐらい続けると、セロトニン神経が活性化し、脳の切り替えもすごく速くなるんですよ。
簡単なことですので、試してみてくださいね。
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うつになる原因はセロトニン?
うつになる原因として、日常的な職場環境が問題ではないかと考えられているんです。
職場で室内に閉じこもって一日中パソコンに向かっていて、ほとんど人と話をしないといった、セロトニン神経を弱らせる生活をしていることが大きいのではないか、と考えられているんです。
競争社会ではどうしてもうつ病になる人が多くなり、あるいはキレてしまう人も多いんですね。
ストレスの多くは心のストレスで、そしてそれは脳のストレスということができるんです。
心のストレスは、脳が作っているんですね。
高血圧や糖尿病、肥満などは、体のストレスが引き起こしますよね。
それに対して、心のストレスは、うつ、キレる、などの気分障害を引き起こし、感情をコントロールできなくなるんです。
簡単に解決できない問題に直面して、長い間ストレスが加わり続けると、ストレスホルモンが出続けて、血圧が高くなり、免疫力も落ちて、やがて胃潰瘍などの病気にもなるんです。
それとともに、うつ的になっていくんですね。
それはセロトニン神経が、ストレスによって抑制されてしまうから起こるんです。
現代では、労働がきついといったことで生じる肉体的なストレスではなく、むしろ心に打撃を与える心のストレスの面のほうが強いんですね。
ストレスを受けると、、視床下部の室傍核(しつぼうかく)の神経はストレスホルモンを出すと同時に、直接にセロトニン神経を抑制する方向にも働きかけるんです。
つまり、脳内のストレス回路のはじめの段階で、セロトニン神経を抑制してしまうんです。
ですから、ストレスホルモンが出ると同時にセロトニンの分泌が悪くなるんですね。
その状態が長く続けば、セロトニン神経がどんどん弱まり、その結果、寝起きも悪くなり、自律神経失調症などになり、あちこちが痛いと訴えるようになったりするんです。
さらには、うつになったり、キレやすくなったりするんですね。
いろいろお話ししましたが、参考になれば幸いです。