洗顔には順番がある・・・

洗顔には順番がある・・・

洗顔のとき、泡立てた洗顔料をいきなりほおにのせる人が多いようですが、これはよくなく、洗顔はTゾーン(額と鼻)から洗うようにします。

これは、ほおなどと比べて皮脂の多いTゾーンをしっかり洗えるよう、時間差でメリハリをつけるためです。

まず最初に、皮脂量が多く皮膚が強いTゾーンに泡をのせ、面積の広いUゾーン(ほおからあご)へ、そして皮膚の薄い目もと、口もとはサッとひとなでする程度に泡をなじませていきます。

こうすれば泡が肌にのっている時間に差ができ、汚れの多い部分はよく落ち、肌の弱い部分はダメージが最小限で済みます。

洗顔料の泡は、肌の上にのせるだけで汚れを浮き上がらせてくれますから、こすらずに泡をなじませていきます。

顔を卵に見立てて割らない程度の力で泡を肌の上にころがすように広げていけば、上手に洗えます。

次はすすぎですが、冷たい水では汚れが流れにくく、熱い温湯は刺激が強いので、人肌くらいの温度のぬるま湯で流します。

泡を洗い流したあとは、指で肌をさわって皮脂や汚れの残りをチェックします。

さわってキュッというくらいが、しっかり洗えているめやすです。

皮脂量の多いTゾーンは、油分が残っている可能性がありますので、さわってぬるぬるしていたら、その部分だけもう一度洗います。

すすぎが終わったら、鏡を見て生え際などに泡の残らがないか確かめてから、柔らかいタオルで顔を拭きます。

このときもゴシゴシ拭き取るのではなく、肌の水気を吸い取るように、タオルで軽く押さえるようにします。

①顔をぬらす

手をよく洗ってから、ぬるま湯で顔を少しぬらします。

②洗顔料を泡立てる

洗顔料を手にとり、手のひらで泡立てて、卵1個分くらいのキメ細かい硬めの泡をつくります。

③Tゾーンを最初に洗う

皮脂量の多い額から泡をのせ、泡をころがしながら鼻まで伸ばして、軽く汚れとなじませます。

④Uゾーン、目元、口元を洗う

面積の広いほおに泡をころがしてなじませ、最後に皮膚の弱い目もと、□もとはとくにやさしくなじませていきます。

⑤ぬるま湯ですすぐ

ぬるま湯ですばやく、かつていねいに泡を洗い流します。

鏡を見て、泡の残りがないかチェックしてから、柔らかいタオルで肌の水気を吸い取るように軽く押さえます。

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朝もしっかり洗顔する理由・・・

洗顔で皮脂を取りすぎると、肌が乾燥してシワになる、とよくいわれますが、これはじつは誤りです。

肌のうるおいは、皮脂を落とすことで失われるのではなく、セラミドなど肌の保湿成分が不足することが乾燥肌の原因です。

また、乾燥するとシワになる、とよくいわれますが、シワの原因は乾燥ではなく、コラーゲンの減少や変性です。

皮脂にも雑菌から肌を守る等の働きがあるので、落としすぎるのもよくないのですが、実際は、乾燥やシワを恐れてしっかり皮脂汚れを落とせていない人が多いようです。

しっかり洗顔しないと、肌に余分な皮脂が残り、肌トラブルを引き起こしてしまいます。

皮脂を取らすぎないよう、朝は水ですすぐだけで十分、といわれることもあるようですが、肌に皮脂を残したままだとニキビの原因になるばかりか、古くなった皮脂は酸化して、肌老化をまねく原因にもなるのです。

また、皮脂を残したままだと肌に油膜を張ったようになり、スキンケア化粧品をつけても肌に浸透しにくくなります。

洗顔は肌の汚れを取り、化粧水など肌に足すものを受け入れる土壌をつくる、いわば肌の基礎をつくるためのケアです。

朝も洗顔料でしっかり洗顔をするようにします。

皮脂の分泌量は、季節によって異なり、汗をかき皮脂を大量に分泌する夏と、乾燥しがちな冬では、誰でも肌の状態が異なるものです。

そんな肌の状態に合わせて、洗顔料を使い分けるのもよいです。

皮脂量の多い季節は洗浄力が強めの洗顔料を、皮脂量が比較的少なくなる季節なら、マイルドな洗顔料を使います。

衣類の洗濯をするときに汚れに合わせて洗剤を変えるように、洗顔も洗顔料を変えるとよいのです。

洗顔は、次にあげるようなポイントを守ることが大切です。

①余分なものを含まず、適度に皮脂汚れを落とす洗浄力の洗顔料を選ぷ(固形石けんが無難)。

②肌を傷めないために、クッションになる程度の泡をつくる。

③肌の汚れ具合を考えて、Tゾーン→Uゾーン→目もと・口もとの順に洗う。

④すすぎは、人肌の温度の湯でおこなう。

⑤古い皮脂や油分の洗い残しがないか、洗いあがりを指の感触で確かめる。

⑥拭くときは、タオルでやさしく水気を吸い取るようにする。

適度な洗浄力の洗顔料を選び、正しく洗顔することはもちろん、洗いあがりを確認し、泡残りがないかどうかチェックします。

洗いあがりの肌をさわって、指がキュッというようならしっかり洗えている証拠です。

ぬるつきが残るようなら、そこだけ2度洗いをします。

こすらず、手早く、しっかり落とす、ことを念頭に、毎日の洗顔を見直すようにします。

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スキンケアは保湿力を高めること・・・

洗顔後のスキンケアは、化粧水で肌に水分を与えたあと、乳液の油分で水分が逃げないようにフタをするとよくいわれます。

しかし最近、肌のうるおいは油分でフタをすることで守られているのではなく、肌の角質層にあるセラミド等の保湿物質によって保たれていることがわかってきました。

肌のうるおいを保つために乳液やクリームは必要なく、基本的には、化粧水+保湿成分配合の美容液でケアすればよいのです。

ただし、クリームは肌の表面の動きをなめらかにする潤滑油の働きをするので、使うなら動きの激しい目もと、口もとにつけるようにします。

年々肌の水分量は減っていきますが、生理がきちんときている間は、皮脂は十分に分泌されています。

油分は必要なところにのみ補い、保湿をメインにしたスキンケアをしていきます。

肌の乾きが気になるときは、まずは美容液で保湿し、それでも乾くようなら、目もと、□もとなど乾きやすい部分にのみ、クリームや乳液で油分を補います。

45歳くらいからは性ホルモンの低下にともなって皮脂の分泌が減り、肌の油分が減り始めます。

閉経とともにより減少するため、水分はもちろんのこと、油分の補給も必要になってきます。

化粧水→美容液のあと、目もと、□もとに、人によっては∪ゾーンにもクリームや乳液で油分を補います。



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