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たばことコレステロールの関係は?
たばこの煙は肺がんや喉頭がんの原因の一つとして知られていますが、それだけではなく動脈硬化を進行させ、血管にも大きなダメージを与える要因にもなるんですね。
たばこの煙を吸うと体内で活性酸素が増えて、血管壁に入り込んだLDL(悪玉)コレステロールが酸化されるんです。
酸化LDLは動脈硬化の進行を早め、心筋梗塞などの冠動脈疾患や脳梗塞のリスクを高めるんです。
また、喫煙によって、HDL(善玉)コレステロールが減少し、低HDLコレステロール血症になるんです。
これも動脈硬化を促進させるんです。
それだけではなく、たばこに含まれているニコチンが血液中に増えると、血管が縮んで血圧を上昇させ、血管に高い圧力がかかることになるんです。
血管が傷つきやすくなり、血栓をつくるホルモンも増えて、血液が固まりやすくなるんです。
喫煙は、動脈硬化における危険因子の一つなんですね。
高血圧と脂質異常症も喫煙と並ぶ危険因子なので、LDLコレステロール値が高くて喫煙習慣のある人は、2つの危険因子をもつことになり、それだけ動脈硬化を促進するリスクが高いということになるんですね。
またですね、家族や職場の同僚が長年受動喫煙にさらされていると、肺がんになる確率に加え、心筋梗塞のリスクが高まることも明らかになっているんです。
たばこの煙には、喫煙者が口から吸い込む主流煙と、火のついた部分から発生する副流煙があり、主流煙よりも副流煙のほうに有害物質が多く含まれているんです。
喫煙者はフィルターを通して煙を吸い込みますが、受動喫煙者は煙を直接吸い込むからなんですね。
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こまめな水分補給はどれくらい?
人間の体の約60%は水分で、血液の約50%も水分によってできているんです。
汗をたくさんかいたとき、冷えて利尿作用が強まったときなどは体内の水分が不足がちになるんです。
体内の水分が不足して脱水状態になると、血液中の水分も不足し、放っておくと血液が濃縮されて循環不全を起こすんです。
特にコレステロール値が高めの人は、もともと血液の流れが悪く血栓ができやすいので、心筋梗塞や脳梗塞の危険もあるんです。
脳梗塞の発症時間は夜間から早朝にかけてが最も多く、これは就寝中に脱水傾向になることと関係があるといわれているんですね。
ですので、就寝前の水分補給は忘れないようにするんです。
また、のどの渇きは脱水症状が進んでいるサインなんですね。
渇きを感じる前に水分補給することを習慣にするんです。
1日に摂取する水分と排泄される水分は、生体機能維持のためにバランスがとられていなくてはならないんですね。
成人の場合、汗・尿・便・呼吸などから失われる水分は1日約2.5リットルといわれているので、摂取する水分も約2.5リットル必要なんです。
摂取する水分は、食事、飲み水と、タンパク質や炭水化物などの代謝により体内で作られる水に分けられるんです。
体内でつくられる水が約0.3リットル、食事からの摂取が約1リットル、残りの約1.2リットルは飲み物からとることになるんです。
しかし、砂糖を多く含むものは吸収までの時間が長くかかり、カフェインを多く含むものは尿の量を増やし体内の水分を排泄してしまうので、水分補給には適していないんですね。
ずばり、水そのものを飲むのが一番なんですね。
ただし大量の水を一気に飲むと胃に負担をかけてしまうので、1回200ミリリットルほどを数回に分けるようにしてくださいね。
こまめな水分補給で新陳代謝が活発になり、血液の濃縮を防げるんですね。
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早寝早起きの効果とは?
1日7~8時間の睡眠が健康にいいといわれますが、十分な睡眠がとれないと疲労が回復せず、正常な新陳代謝が行われにくくなるんですね。
その結果、肥満や脂質異常症、高血糖になる確率も高くなるんです。
コレステロール値が気になる人は、早寝早起きを心がけ、十分な睡眠時間の確保が大切なんですね。
睡眠時間の確保が難しい場合は、睡眠のリズムを整えて質のよい睡眠を得るようにするんです。
そうすると、心身の疲労も回復しやすくなるんですね。
反対に就寝と起床の時間が毎日異なる生活をしていると、体内時計が狂い、自律神経やホルモンバランスもくずれて不眠症や体調不良を招くことになるんです。
睡眠リズムを整える早道は、早く寝ることよりも、毎朝同じ時刻に起きることなんですね。
そのためには、朝日を浴びて体内時計をリセットする、決まった時間に朝食を食べる、昼間は明るい場所に出て体を動かすことが大切なんですね。
コレステロール値が高くて肥満気味の人が気をつけたいのが、睡眠時無呼吸症候群なんです。
睡眠中に大きないびきと一時的な呼吸停止を繰り返すもので、あごや首のまわりについた脂肪によって狭められた気道が舌などで塞がれるために起こるんです。
低酸素状態になるため、心臓や血管に負担がかかり、動脈硬化を進行させるともいわれているんです。
十分に寝ても寝たりない、昼間眠くなる、体がだるい状態が続くような場合は、その可能性があるんですね。
肥満を解消すると同時に、気道が塞がれにくい横向き寝にすると、いびきや呼吸停止が軽減できるんですね。
ストレスがコレステロールに影響?
ストレスがたまりすぎると、心身にさまざまな健康被害をもたらすんです。
コレステロールへの影響もその一つで、過度のストレスを受け続けると、自律神経のバランスがくずれてホルモンの分泌に異常をきたすんですね。
その結果、血管が収縮して血圧が上がったり、中性脂肪値やコレステロール値が上がったりするんです。
また、血液中に活性酸素が発生し、酸化LDLを増やすともいわれているんです。
さらに、ストレスによる飲みすぎや食べすぎが高コレステロール血症や肥満を招くことになり、動脈硬化を進行させることになるんですね。
高コレステロール血症をはじめとする脂質異常症の改善には、ストレスを解消することも大切なことなんですね。
しかし、ストレスをもたらす原因はまわりの環境や人間関係など、簡単に変えることができないんですよね。
ですので、旅行に出かけたり、趣味に熱中する、友人に話を聞いてもらうなど、自分なりの気分転換やリラックスの方法をいくつか見つけておくことも大切なんですね。
入浴の健康効果とは?
入浴には、静水圧、浮力、温熱という3つの健康効果があるんです。
静水圧とは浴槽の中で体にかかる水圧で、腹部やふくらはぎが数㎝細くなるほど体が圧迫されるんです。
お風呂から上がると静水圧はなくなり一気に血液が流れ、血行がよくなるんですね。
浮力の効果は、水中では体重が空気中の1/9くらいになるので、筋肉の緊張がほぐれ、心身へのリラックス効果が得られるんです。
温熱の効果は、体を温めて代謝をよくすることなんですね。
心臓や血管に負担のかからないぬるめのお湯に浸かれば、副交感神経が働いてリラックスでき、心地よい眠りになるんです。
心身の疲労回復、ストレス解消にもなるんですね。
肩まで浸かる全身浴は静水圧の影響で心臓が圧迫されるので、高コレステロールの人は心臓より下の胸まで浸かる半身浴がいいんですね。
お湯の温度はぬるめの40度前後が適温なんです。
また、長湯も心臓に負担をかけるのでよくないんですね。
浴槽に浸かっている時間は10分程度にし、全体の入浴時問も30分以内ぐらいがいいんですね。
入浴時、心臓や血管に負担をかけないためには、水分補給と温度管理も大切なんです。
汗をかくと血液粘度が高くなるので、それを防ぐために入浴の前後は必ず、入浴中でものどが渇いたと感じたら水を飲むことが大切なんですね。
温度管理に気をつけたいのはとくに冬場で、暖かい部屋から寒い脱衣所や浴室へ移動すると、急激な温度差によって血圧が上昇してしまうんです。
脱衣所には暖房を入れたり、浴室は入浴前にシャワーで温めるなど、場所ごとの温度差が少なくなる工夫をすることが大切なんですね。
いろいろお話しましたが、参考になれば幸いです。