お酒を飲んだ後の空腹は本当か・・・
晩酌はするけれども、食事もきちんと食べるという場合、カロリーオーバーに陥りがちです。
酒の肴がピーナッツやさきいか、ポテトチップのような乾きものだとしたら、塩気が強く、お酒ばかりがすすむのも問題です。
さらにその後で食事をしたら、カロリーオーバーで栄養のバランスも悪くメタボ予防には逆効果です。
中高年以降、お酒は「食べながら飲む、飲み終わったら食べない」が基本です。
刺身や冷や奴、焼き鳥、野菜の煮物などしっかりと栄養のあるものを肴にいただきながら、ゆっくりとお酒を楽しむ、そんな飲み方にしたいものです。
お酒を飲んだ後、最後はラーメンで締めるという人も多いかもしれません。
お酒を飲んでしばらくすると、小腹が空いたと感じる人は少なくありません。
しかし、これはニセの空腹なのです。
実は、飲酒によって上昇した血糖値がその後急降下すると、脳が空腹と勘違いしてしまうのです。
勘違いのままラーメンを食べてしまったら、相当のカロリーオーバーで、しかも深夜ではカロリーを消費することなく、内臓脂肪としてため込んでしまいます。
どうしても食べるなら、少量の素うどんなど消化のよい軽めのものにとどめておきます。
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メタボの人の肝臓は週休2日とる・・・
お酒は百薬の長といわれるように、アルコールには血管を拡張して血圧を下げる作用や悪玉コレステロールを減少させる働きがあります。
また、アルコールを飲む人のほうが飲まない人よりも心疾患系の死亡率が低いというデータもあって、お酒は飲み方次第では、体に悪くはありません。
でも、これはあくまで適量を飲んだ場合の話です。
お酒に含まれるアルコールは、胃や腸から血液中に吸収されます。
血中濃度が高くなるにつれて、酔いも強くなります。
血液中のアルコールは肝臓に運ばれ、酵素によって分解され、アセトアルデヒドになり、さらに分解が進んで最終的にはエネルギーと炭酸ガスと水になります。
アルコールが分解される過程でできる、アセトアルデヒドには毒性があって、吐き気や嘔吐、頭痛といった症状を引き起こします。
このような症状が次の日まで残っているのを二日酔いといいます。
肝臓でのアルコールの処理能力は健康な人で1時間に体重1kg当たり0.1gといわれています。
体重70㎏の人ならば、1時間に分解処理できるアルコールの量は7gです。
アルコール含有量が約20gの日本酒1合を分解処理するには3時間弱かかることになり、2合飲んだら6時間近くかかるわけです。
たくさん飲めばそれだけ、肝臓の仕事は増え、休みなしに働き続けることになります。
ですから、せめて週に2日は飲酒せず、肝臓の負担を軽くしてあげます。
また、アルコールの直接の作用で食道や胃腸を荒らすこともありますから、強いお酒は割って飲むほうが刺激が少なくてすみます。
飲みすぎて吐いてしまった時には、お水を飲むのもいいのですが、体内への吸収が早いスポーツドリンクがおすすめです。
アセトアルデヒドの代謝を促して、体外へ排出するのを助けてくれます。
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メタボの人には赤ワインが効果がある・・・
ひとくちにお酒といっても、アルコール度数はさまざまですが、カロリーも違います。
カクテルやサワーの場合は、1杯に対して使われるお酒の量、ジュースやシロップなどによってもカロリーは違ってきます。
おつまみのカロリーや脂肪の多さばかり気にかけても、お酒のカロリーをきちんと把握して飲みすぎないようセーブしないと、メタボなお腹から脱却できません。
お酒は原料や製造法によってポリフェノールやアミノ酸、糖質の含有量など、それぞれに特徴があります。
たとえば、ポリフェノールを豊富に含む赤ワイン、優れた抗酸化力を持つポリフェノールは、動脈硬化を抑制したり、血栓症を予防したりする、メタボの人にはうれしい効能がたくさんあります。
また、米と米麹で作る純米酒には、アミノ酸、ビタミン、ペプチドなど、新陳代謝を高める成分が多く含まれており、焼酎には血栓を溶かす酵素を増やす働きがあることがわかっています。
お酒でメタボにしないためには、おつまみの選び方も重要です。
ビールや日本酒、ワインなどお酒の種類は違っても、共通していえるのは、飲み始めに脂肪の多いものを少量食べるということです。
脂肪は胃の中でのアルコール吸収をゆっくりにするので、急激に酔いが回るのを抑え、胃腸や肝臓への負担も軽くしてくれます。
揚げ物や、ナッツ類、チーズなどをはじめに少し食べておきます。
メインのおつまみには、刺身や焼き魚、豆腐や納豆などの酢の物やお浸し、サラダなど野菜料理が向いています。
マグロや鯛などの刺身はわさびしょう油でいただくだけでなく、レタスやスプラウトと合わせて、海鮮サラダ風にすれば目先が変わって、野菜もたくさん食べられてヘルシーなおつまみになります。
豆腐といえば冷や奴が浮かびますが、冬には電子レンジでナンして「あったか奴」にしたりします。
納豆はわかめやオクラなどと一緒に和えるほか、キムチと和えても意外なおいしさです。
キムチの辛さと納豆特有の香りがよく合います。
また、ビールに枝豆といえば夏の風物詩ですが、枝豆にはアルコールの分解を助けてくれるビタミンB群のほか、カロテン、ビタミンCなどが豊富に含まれていて、お酒のおつまみには最適です。
冬でも、冷凍ものが手軽に買えるので、冷凍庫に常備しておくと便利です。