二日酔いとは?休肝日は?肝臓に良いおつまみは?

二日酔いになるのはどうして?

胃から吸収されたアルコールはそのままでは有害なので、アセトアルデヒドと酢酸に分解されるんです。

摂取されたアルコールの90%が、肝臓の酵素の働きで分解されるんですね。

そして、摂取したアルコールのうち10%は、汗、尿、呼気から体外へ放出されます。

お酒を飲むと酒臭い息になるのは、呼気により放出されているからなんですね。

話を戻しますね。

肝臓内でアルコールをアセトアルデヒドに分解するのは、酵素の働きといいましたよね。

この酵素は2つあるんです。

・ADH(アルコール脱水素酵素)

・MEOS(ミクロゾームエタノール酸化系)

お酒が強い人というのは、このアルコールを分解する酵素の働きが強いといわれているんですね。

また、MEOSは毎日お酒を飲んでいると、次第に増えてくるんですよ。

だから、最初はお酒が強くない人でも、お酒を飲んでいるとだんだん飲めるようになってくるんです。

そして、この酵素に分解されずに残ったアルコールやアセトアルデヒドは血管を通って全身に送られるんです。

これが二日酔いなんですね。

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休肝日は必要なの?

肝臓のアルコール処理能力には限界があるといわれているんです。

肝臓が日本酒一合を分解する時間はどれくらいだと思いますか?

4時間もかかるそうなんです。

そして、肝臓にとって問題なのは、お酒の種類や性質ではなく、アルコールの量なんですね。

体重が60キロの人の場合、肝臓が1時間に分解処理できるアルコールは7グラム、つまり日本酒4分の1合なんですね。

だから、1日に2回も飲酒するような場合・・・

肝臓がようやく仕事を終えたばかりなのに、休む間もなくまた肝臓を働かせることになるんですね。

また、二日酔いで迎え酒をするような場合・・・

二日酔いはアルコールが分解しきれていない状態なんです。

そんな状態で、さらにアルコールを飲むことは、さらに肝臓を働かせることになるんですね。

肝臓の仕事はアルコールの分解だけではないんです。

胆汁を作ったり、栄養分の代謝など、たくさんの仕事があるんです。

だから、肝臓を休ませることはすごく必要なことなんですね。

休肝日は週2日必要といわれます。

週2日休ませれば、疲れた肝臓は回復するといわれるんですね。

肝臓に良いお酒のおつまみは?

体がお酒から得られるのは、エネルギーと糖質だけなんです。

足りない栄養素はおつまみから摂らなければならないんですね。

特に肝臓を強化する食品を摂ることが大切なんです。

刺身にするなら、イカ、タコ、貝類などがいいんです。

これらはタウリンが豊富で肝臓を保護してくれるんですね。

天ぷらならサツマイモ、カボチャ、ニンジンなどが肝臓を強くする作用があるんです。

鍋なら利尿作用のある白菜、肝臓を強くする作用のあるニンジン、また、カニはアルコールを解毒してくれるんです。

焼き鳥や焼肉ならレバーや野菜焼き、もやしナムルのもやしはビタミンB群とビタミンCが豊富なんです。

中華なら麻婆豆腐などの豆腐料理で、良質なタンパク質を摂るのもいいんですね。

また、しじみやかきの入った中華料理で肝臓を保護するのもいいんですね。

チンゲンサイは二日酔いに効果があるんですよ。

そして、サラダからはビタミンを補給してくださいね。

ニンジンやパセリは肝臓を守ってくれます。

枝豆などの豆類は、完全栄養食に近い食品なので1品加えるとベターなんですね。

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肝臓の働きはアルコールの解毒だけ?

肝臓は内臓の中で一番大きい臓器で、大きさはラグビーボールくらいあり、重さは1.2キロぐらいあるんです。

肝臓の働きは500以上あるといわれているんです。

そしてですね、肝臓には毎分1.5リットルもの血液が流れ込んでいるんです。

さらに、肝細胞にはいろいろな仕事に携わる酵素が2000種類以上もあるんですね。

肝臓の働きとして代表的な働きは次のようなものになるんです。

栄養素の代謝

新しい栄養素を体に取り入れ、老廃物を排泄します。

胆汁を作る

胆汁の役割は脂質を分解します。

胆汁自身には脂質を分解する酵素は含まれていませんが、脂質を乳化して、すい液のリパーゼという消化酵素が脂肪を分解するのを助けているんです。

解毒作用

薬剤、外界から侵入する細菌やウイルス、食べ物に含まれる食品添加物や農薬、アルコール、タンパク質の合成分解で発生するアンモニアなどを無毒化にします。

肝臓の特徴として、肝臓そのものには神経が通ってないので、炎症などを起こしても、痛みを感じることがないんです。

そのため、病気の発見が遅れることが多いんですね。

また、肝臓はタフで再生能力が強いといわれているんです。

ある部分で肝細胞が死んでも、隣の細胞が分裂してその穴を埋めるんですね。

肝臓にはタンパク質が必要?

肝臓自体は良質なタンパク質でできているんです。

ですので、肝臓を修復させるには良質のタンパク質を摂ることが大切なんですね。

食べ物に含まれているタンパク質は、アミノ酸に分解されて体に吸収され、肝臓で再びタンパク質に合成されます。

タンパク質とは、アミノ酸が合成されてできたものなんです。

アミノ酸について、人体に必要不可欠なものを必須アミノ酸といいます。

必須アミノ酸を多く含んだタンパク質を良質なタンパク質というんですね。

タンパク質は肝臓の酵素の働きを活発にする働きもあるんです。

また、肝臓に脂肪がつくのを防ぐ働きもあります。

体に侵入したウイルスを撃退する免疫物質もタンパク質でできています。

代謝作用を担う酵素もタンパク質でできているんです。

それだけタンパク質は肝臓に大切なものなんですね。

<100グラム当たりのタンパク質含有量ランキング>

1位 鶏ササミ 24.6グラム

2位 プロセスチーズ 22.7グラム

3位 豚ロース 21.1グラム

4位 アジ 20.7グラム

5位 マイワシ 19.8グラム

6位 納豆 16.5グラム

7位 大豆 12.9グラム

7位 牛サーロイン 12.9グラム

8位 卵 12.3グラム

9位 牛乳 3.3グラム

お酒好きの人へのプレゼントは?

お酒好きの人へのプレゼントは何がよいでしょうか?

「やっぱりお酒ですよね。」

「普段飲まないようなお酒のプレゼントが喜ばれそう。」

なんて聞こえてきそうですね。

しかし、滅多にないプレゼントを渡すような機会には、お酒より良いプレゼントがあるかもしれません。

そもそも、酒好きの人は毎日のように多量のお酒を飲んでいます。

多量のアルコールは、これを分解する肝臓に大きな負担をかけているんです。

飲酒が長年習慣化すると、肝細胞に中性脂肪がたまり脂肪肝になるのを知っていましたか?

また、アルコールを常習的に飲んでいる人が、短期間に多量の摂取を続けたときには、アルコール性肝炎を引き起こすこともあるんです。

ただ、安心してください。

アルコールが原因で肝炎や脂肪肝になった場合は、簡単に治す方法があるんです。

それは・・・

禁酒すること・・・

・・・・・・・・・(黙)

しかし、酒好きの人に禁酒させるのは酷ですよね。

であれば、違う方法で肝臓を守っていくしかないんです。

ではどんな方法で・・・

肝臓に良い食べ物を摂る

という方法しかなさそうですよね。

肝臓が作り出す消化液、胆汁にはタウリンという成分が入っています。

タウリンは消化の役目を終えると、再び肝臓に吸収され再利用されます。

肝臓病の特有の症状って知っていますか?

そうです、黄疸です。

黄疸とは、皮膚や粘膜が黄色くなる症状です。

肝臓病の唯一の症状です。

黄疸は肝障害によって、胆汁の合成や分泌がうまくいかなくなることで起こります。

そして、ここでタウリンが再登場です。

タウリンが多いと胆汁の流れが良くなるんです。

そして、胆汁の流れがよくなると、黄疸が緩和されるのです。

ですので、タウリンという成分は肝臓にとても良いんです。

また、アルコールは過酸化脂質を生成します。

つまり、アルコールが原因で、肝細胞の膜の脂質を過酸化脂質に変化させるのです。

これがたまることを脂肪肝といいます。

タウリンはこれも防いでくれます。

ということは、タウリンを多く含む食材を食べることが大切なのです。

そして、タウリンを多く含むのが「しじみ」なんです。

滅多にないプレゼントを渡すチャンスなら、お酒ではなく酒好きの体をいたわるプレゼントがよいかもしれませんね。

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