すいかのシトルリンが毒素を排出・・・

すいかのシトルリンが毒素を排出・・・

すいかには、アミノ酸の一種「シトルリン」という成分が多く含まれており、これが毒素排出に大きな役割を果たしています。

食物から得られる糖質、脂質、アミノ酸は、体をつくる成分やエネルギーを生み出しますが、その際、アミノ酸は副産物として、有害物質であるアンモニアを発生させます。

水にとけやすいアンモニアは、肝臓で無毒な尿素に変わり、腎臓で濾過されて尿となり排出されます。

この「尿素回路」を形成している成分の一つがシトルリンなので、シトルリンを摂取すれば尿素回路がスムーズになり、アンモニア=毒素が尿素となって腎臓から尿として外に出やすい状態になります。

シトルリンには血管を広げ、血液の循環をよくする効果もあります。

すいかは、老化や生活習慣病の原因となる活性酸素を除去するポリフェノールも豊富です。

すいかの難点は、水分が多くたくさん食べられないことと、体を冷やす作用があることです。

しかし、「すいかの煮汁」なら、濃縮されたすいかの栄養成分を手軽に、体を冷やす心配なくとることができます。

最近の研究では、すいかの煮汁の肝臓強化効果が期待されています。

肝臓は、腎臓が尿をつくるのに重要な臓器です。

シトルリンが豊富なすいかの煮汁を常飲することで、肝臓へかかる負担がぐっと軽減しているのです。

すいかの煮汁は、肝臓が弱い人、お酒を飲む人には特におすすめです。

飲酒の前後にすいかの煮汁をスプーン1杯とるだけで、酔い方や翌日の疲れが軽くなるはずです。

なお、すいかには、腸内での糖質の吸収を妨げる酵素が含まれているうえ、体内脂肪の分解や基礎代謝がよくなるという効果もあります。

<すいかの煮汁の作り方>

大玉すいか1/4個

①すいかを切る。苦みを除くため、種はとり出す。

②実をすりおろす。

果肉の白い部分が少し残る程度まですってよい。

③すりおろしたものをガーゼでこす。

④フッ素樹脂加エのフライパンに移し、弱火で、アクをとらずに20分ほど煮る。

ややとろみが出たう火からおろす。

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にんじんの皮で肝機能が高まる・・・

にんじん、りんご、あずきなどの赤い色の食物には、体をあたためる働きがあります。

中でもにんじんは「がん予防のエース」とされるビタミンA・C・Eを含み、万病の元凶である活性酸素や過酸化脂質を除去するβ-カロテンも含む、万病の妙薬です。

病気の多くは、その部分への血液の流れがよくないために起こるので、体をあたためて血のめぐりをよくすれば、病気は改善します。

肝臓の病気も例外ではありません。

にんじんは乾燥させると、茶色っぼく変色しますが、この色の変化は食物が体をあたためるものに変化することを意味します。

にんじんは特に下半身に働いて、下半身の冷えをとるのに作用します。

にんじんは、肝炎によいという根拠があり、にんじんはセリ科に属する植物ですが、漢方ではセリ科の植物には肝臓の働きを高める利胆作用があるとされており、せりの成分を含む生薬を肝臓の病気の治療に用いることが多いのです。

しかも、にんじんに豊富に含まれるビタミンB類、特にビタミンB2には、肝臓を保護する作用や解毒作用があるとされていますから、この点でも肝臓に効果的ということになります。

植物の有効成分は、実と皮の間にいちばん多いといわれていますから、皮は利用することが大切です。

「にんじんの皮のお茶 は、皮の部分を有効利用できるよい方法です。

体をあたためると同時に肝臓の働きを高める成分の多いにんじんの皮のお茶を、健康維持のために活用するようにします。

<にんじんの皮のお茶の作り方>

①にんじんはよく水洗いして、ピーラーなどで薄く皮をむく。

②スライスした皮をフライパンでカラカラになるまでいる。

天日で乾燥させてもよい。

③いった皮と水500mlをなべに入れ、沸騰してから2~3分煮詰めて、出来上がり。

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さつまいもで便秘を改善・・・

さつまいもには、食物繊維が多く含まれており、食物繊維は、便秘を改善するだけでなく、糖分の過剰な吸収を抑えるため、肥満や糖尿病にも効果を発揮します。

食物繊維はコレステロールを吸着し、腸からの吸収を抑えてくれるので、動脈硬化、心臓病なども防ぐことができます。

さつまいもにはそのほか、ビタミン、ミネラルが豊富に含まれているのも特徴で、中でも、ビタミンCとβ-カロテンは強い抗酸化作用を持っており、がんのもととなる活性酸素を抑えてくれます。

最近、実が紫色のさつまいも、紫いもがスーパーなどに出回るようになりました。

紫色の正体はアントシアニンという色素成分で、アントシアニンは、ポリフェノールの一種で、赤ワインやブルーベリーにも含まれている成分です。

ビタミンCやβ-カロテン同様、強い抗酸化作用を持ち、肝細胞を活性酸素の害から守ってくれます。

つまり、肝臓病の予防・改善が期待できるのです。

まず、ラットを使った実験で、紫いものジュースに肝機能障害を軽減する効果がある結果を確認しました。

さらに、12人が44日間、紫いもジュース(120ml)を飲みつづけた実験では、約半数の人の検査数値が改善しました。

特に、医師から「肝機能要注意」と指摘されてから5年未満の人は、数値の低下が顕著で、軽度の肝機能障害なら紫いものジュースで改善できることが証明できました。

血圧が下がることも確認されました。

肝機能や生活習慣病が気になる人は、まず「さつまいもジュース」を試してみます。

ジュースにすることで、栄養成分の吸収がよくなり、水分も同時に摂取できます。

なお、紫いもが手に入る場合は、「紫いもジュース」をおすすめです。

<さつまいもジュースの作り方>

さつまいも50g(中くらいのさつまいも1/2本) はちみつ小さじ1 レモン汁小さじ1

①よく洗ったさつまいもをぬらしたペーパータオルで包み、ぴっちりとラップで巻いて電子レンジで加熱する(約7~10分)。

②ふかしたさつまいもは、あら熱がとれたら手で皮をむき、みそこしやざるなどで裏ごしする。

③はちみつとレモン汁を加え、まぜる。

④少しずつ水100mlを加え、泡立て器などでよくまぜる。

一度に水を入れるとダマになるので注意します。

⑤よくまぜて、なめらかになったら出来上がり。



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