ストレスの対処法はあるんでしょうか?
同じようにストレスを受けても、ストレスを受け流すことができる人と、ストレスをためてしまう人がいるんです。
それは脳の機能が違うというよりも性格の違いが大きく、まじめで几帳面な人がうつになりやすいといわれるんですが、そういう傾向はあるようです。
逆に、楽天的で多少いい加減な人のほうが、ストレスを受け流すのがうまいといわれているんですね。
持って生まれた性格はなかなか変えられないんですが、対処法として物事の見方やとらえ方、発想を変えることはできるんですよ。
その人の認知や行動を変えることで、心の病気を治療しようという対処法もあるんです。。
精神的な病気になりやすい人は、物事をネガティブにとらえる癖がついているんです。
そして、自分を責めたり、人を責めたりしがちなんですね。
この対処法はその人の考えることを意識することで変えるようにする、または行動から変えるようにするのです。
人の認知の仕方や行動様式を変えるのは、とても難しいものなんですね。
人それぞれ、性格やそれまで生きてきた行動パターンがあって、そこからなかなか脱することができないものなんですね。
行動を変える、受け取り方を変える、考え方を変えるというのは、切り替えることなんです。
つまり、脳を切り替えることを活用しているということができるんですね。
切り替えるためにはセロトニン神経を活性化することなんです。
例えばですね、何か悩みがあったらくよくよ悩んでばかりいないで、とにかく外に出て行動してみたりするんです。
外を歩いているだけでは、悩みから離れることはできないかもしれません。
そんなときには、走ったり、泳いだりするなど、ちょっと体の負担になるきつい運動をするといいんですね。
その身体的な苦しさのために、悩みから離れることができるかもしれません。
泳ぎ終えれば、走り終えれば、また悩みがよみがえってくるんですが、少しだけでも忘れる時間を持つことが大切なんです。
切り替えるための何か自分なりの方法を持つことが大切なんですね。
つまり、頭を空っぽにするような行動をすることなんです。
今、自分がやっていることに集中するように心がけるんです。
今、行っていることに夢中になれれば、とりあえず切り替えることができるんですよ。
これを訓練と思って習慣づけることで、だんだんと切り替えが速くなるんですよ。
いつまでも悩んでいても仕方がないですから、まずは試してみてくださいね。
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悲観的な気分を直すには?
悲観的になるのは今抱えている悲しみや苦しみ、悩みが永遠に続くかのように思い込んでしまうからなんです。
例えば、多少苦しいことでも、それに締め切りがあれば耐えることができますよね。
一週間で終わる、長くなっても半年、あるいは一年経てば終わる、とわかっていれば、何とか耐えることができるものなんです。
その苦しみがいつまで続くかわからないから、耐えられなくなってしまうんですね。
いつ終わるかその見込みが立たないときは、悩みが永遠に続くかのように思えてしまうんですね。
また、自分だけが不幸だ、不運だと思うと、さらに苦しくなり、どんどん悲観的になってしまうんです。
何かあると「なぜ、自分だけがこんな自にあわなければいけないのか」「自分だけが不幸だ」などと思い込んだりするんですね。
悲観的な人はそう思いやすいんですね。
しかし、「こんなことは誰にでも起こることなんだ」「自分だけが特別に不幸なわけではない」と、多少自分から離れて考えることができれば冷静になるはずなんです。
人生先はどうなるかはわかりませんが、どんなに悪い状況でも長い目で見れば、必ず終わりがあるんですね。
「いまの苦しみはいずれ終わる。必ず状況は変わる」と思えれば、気分を切り替えて、そのストレスをある程度受け流すことも可能なんですね。
そして、その状況から何とか脱しようという気力も起こってくるはずなんです。
気分を切り替えることがうまくできれば、ストレスをためずに受け流すこともできるんですね。
逆に、少しのストレスでも、切り替えることができないとストレスはどんどんたまってしまうんですね。
気分を切り替えることができれば、それまで悩んでいたことを違う視点から見たり考えたりすることができるようになるんですよ。
すると、いままでの悩みがそれほど大きなことには思えなくなったりもするんです。
頭では、問題を解決するために今できることは、何もないとわかっているんです。
だったら何もする必要はないわけなんですね。
時間が解決してくれるをじっと待ってるだけなんです。
これが切り替えなんですね。
しかし、人間はそれほど理性的に考えることができないので、特に不眠が続くなど身も心も疲れてくると、切り替えが全くできなくなってくるんですね。
いつまでも悩みにとらわれてクヨクヨしてしまうのは、脳で切り替えの作用が十分に働いていないわけなんです。
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暴力的な人はセロトニン不足?
また、キレてしまうのも同じで、いきなり暴力を振るったりする人もいますよね。
例えばですね、ひきこもりのようにセロトニンが欠乏するような生活をしていると、キレて暴力を振るうといったことを引き起こしかねないんですね。
家庭内暴力で親を殺してしまう、通り魔事件を起こすなどというのは、セロトニン神経が弱って、脳の切り替えが極限までに弱ってしまっているんですね。
誰にでも腹が立つことはあり、誰にでも怒りに駆られて相手を殴りたいと思うこともあるんです。
でもですね、普通は思っただけでとどまることができるんです。
それは脳で切り替えが働いているからなんです。
それが働かないと、感情をコントロールできなくなって、自分では気づかないうちについ手が出てしまい、さらにその暴力が止められなくなってしまうといったことにもなりかねないんです。
セロトニン神経を壊したラットとマウスを一緒に同じケージに入れる動物実験があり、ケージの中にはえさもあるんです。
普通はラットがマウスにちょっかいをかける程度なんですね。
しかし、セロトニン神経を壊されたラットは、マウスを攻撃して食べてしまうところまでいったんです。
食べる必要はないにもかかわらず、そこまで暴力的になってしまったんですね。
人間の場合もセロトニン神経が弱まると、キレて暴力に歯止めがかからなくなってしまうこともあるんですね。
本来はそんなに暴力的な人ではなく、セロトニン欠乏による一時的な機能障害ということも考えられるんですね。
実は暴行事件を起こしたりする人は、朝から夕方まで会社では立派な紳士として仕事をきちんとこなす有能な人だったりするんです。
しかしですね、疲労してストレスがたまっているところに、セロトニン活性が落ちていると、脳の切り替え機能が一時的に落ちてしまい暴行事件を引き起こしたりしてしまうんです。
ふだんは普通の人間として生活しているのですから、一時的な機能障害ということもできますよね。
またですね、何か悪いことをしてその場面を誰かに見られた場合には、脳が興奮するといわれています。
ですから、人から見られていることによって、脳で切り替えが働いて、悪いことをするのが抑制されるんです。
例えばですね、人に見られていなければ、拾ったお金をポケットに入れてしまっても、あまり罪の意識を感じませんよね。
それは脳の切り替えががあまり働かないからなんです。
しかし、人に見られていたら後ろめたく感じますよね。
人に見られる、知られるということが人間の悪事に対する抑止力になっているのは、脳の切り替えが関与していると考えられるんですね。
いろいろお話ししましたが、参考になれば幸いです。