高タンパクで高ビタミンのつまみにする・・・

高タンパクで高ビタミンのつまみにする・・・

酒を飲むうえで肝臓によいつまみは、高タンパク、高ビタミンの食品で、肝臓自体がタンパク質でできているうえ、アルコールを分解する酵素や、ウイルスを撃退する免疫物質など肝臓の働きを担う物質もタンパク質でできているからです。

このため、タンパク質をとると、肝臓の代謝機能が促進され、アルコールの代謝も進みます。

また、傷んだ肝臓の修復にはタンパク質が欠かせません。

タンパク質は、約20種類のアミノ酸で構成されており、そのうち9種類の必須アミノ酸は体内で合成することができないため、食品から摂取する必要があります。

必須アミノ酸をたくさん含んだタンパク質を「良質タンパク質」と呼びます。

この良質タンパク質を多く含む食品が肉や魚、大豆で、特に大豆などの植物性タンパク質は、肉や魚などの動物性タンパク質に少ない必須アミノ酸を含んでいるので、つまみ選びは、植物性タンパク質も忘れないようにします。

とうふ、納豆などの大豆製品などに植物性タンパク質が豊富です。

ビタミンは、ふだんから肝臓にはたいせつな栄養素で、肝臓はタンパク質や糖質、脂質などの代謝を行っていますが、こうした代謝の働きを助けるために多量のビタミンが必要だからです。

ビタミンは体内でつくる量が必要量を満たさないか、ほとんどつくられないため、食品から積極的にとる必要があります。

日常の食事ではもちろん、飲酒時にも補給することがたいせつです。

こうした高タンパク、高ビタミンという条件を備えた酒のつまみとしては、野菜サラダや海藻サラダ、野菜の煮物やおひたし、冷ややっこや湯どうふ、枝豆、酢の物、白身魚、たこの刺し身などがよいのです。

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卵料理はアルコールの分解を助ける・・・

アルコールは肝臓にダメージを与え、体に吸収されたアルコールは肝臓で水と炭酸ガスに分解されて体外に排出されるものの、アルコールの摂取量が多すぎると、肝臓で処理しきれずに中性脂肪として蓄積されてしまうのです。

これを放置すると肝硬変に、さらに悪化すると肝がんに至ることもあるので、十分な注意が必要です。

こうしたトラブルを防ぐために注目したい食品、それが卵です。

肝臓でのアルコールの吸収・分解を助ける物質に、必須アミノ酸の一つであるメチオニンがあります。

これは肝臓にも蓄えられており、二日酔いの薬にも必ず入っているほど、その効きめには定評があります。

卵には、このメチオニンがたくさん含まれているのです。

卵には、レシチンという成分も豊富です。

肥満や脂質異常症は肝臓に障害を与えますが、レシチンは血液中の余分な脂質をとり除く働きがあり、それによって肝臓の負担をやわらげ、脂肪肝や肝硬変などのトラブルを防いでくれます。

さらに卵には、アルコールが燃焼するときに必要なビタミンB1や、脂質の酸化(肝臓に炎症を起こす原因になる)を防ぐビタミンB2もたくさん含まれています。

お酒を飲むときは、おつまみに温泉卵やいり卵、卵焼きなどの卵料理を一品加えるようにすると、肝臓を肝硬変や肝がんから守ってくれます。

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枝豆は二日酔いを防ぐ・・・

枝豆は、完熟する前の大豆を枝ごと収穫したもので、栄養価の面から見ても大豆とほぼ同様に良質のタンパク質を多く含んでいます。

しかし、枝豆には豊富なのに、大豆にはまったく含まれていない成分もあります。

それはビタミンCとビタミンAで、特に枝豆には、ビタミンCが豊富です。

枝豆を100g食べれば、1日に必要なビタミンCの所要量(50㎎)の約半分(27㎎)をとることができます。

100gはさやつきのもので、だいたい一握り分です。

枝豆は、ビールのおつまみに欠かせない一品で、実はビールと枝豆は、健康面から見ても非常に好ましい食べ合わせです。

枝豆のビタミンCには悪酔い、二日酔いを防ぐ作用もあるからです。

また、枝豆をとれば良質のタンパク質やレシチン、サポニンなどの成分も補給できるので、脂肪肝を予防する効果もあります。

たばこを吸う人は、アルコールが入ると本数が多くなりがちで、たばこはビタミンCを破壊しますが、枝豆を食べれば、効率よくビタミンCの補給ができます。

とはいえ、長期にわたる多量の飲酒は肝細胞を破壊し、脂肪肝をまねきます。

枝豆を食べているからといって、飲みすぎには注意が必要です。



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