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幼児が突然便秘になることはない?
幼児の排便は1歳ぐらいまでは反射的な行為で、その後、大脳が発達して排便の訓練をして、だんだんと便意を自覚できるようになるんですね。
大人の便秘はS状結腸に便がたまるんですが、幼児の便秘は直腸に便がたまることが多いようです。
直腸に便がたまると、腹痛やお腹の張りを感じやすくなるので、幼児の便秘のサインは腹痛なんですね。
朝食を摂ると、腸のぜん動運動と分節運動によって、胃・結腸反射が起こり、その刺激が知覚神経を介して脳に伝わるんです。
それによって便意が起こるんです。
便意があるうちに排便すれば、便秘にはならないんですね。
しかし、朝など時間がなかったり、遊びやおもちゃに夢中になって、便意を我慢する。
その便意を我慢する状態が続くと、便意自体がなくなってくるんです。
幼児の便秘の原因はほとんどがこれなんですね。
ですので、幼児が突然に便秘になるようなことはないんですね。
幼児を便秘にしないためには、ママやパパが便意が起きたらすぐに排便するように教えることがすごく大切なんです。
幼児は突然に便秘になったりしないので、便秘になったら便意を我慢していないかどうかなどを、やさしく聞いてみてあげてくださいね。
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幼児の便秘を解消してあげる食生活に変える?
便秘になるのは食生活も大いに関係しているんですね。
幼児の場合、まず水分が足りているかどうかをみてあげてみてください。
まず水分が足りているか
幼児は新陳代謝が激しく、運動量も多いので汗をかく量が多いので、水分不足になりやすいんです。
人間には体の水分が不足すると、便からも水分を吸収して、体の水分不足を補おうとする本能が働くんですね。
これによって便が硬くなり、便秘になりやすくなるんです。
便をやわらかくするにはたっぷりの水分が必要なんです。
朝起きたらコップ1杯の水を飲むように習慣づけてあげてください。
朝起きたらコップ一杯の水を飲む
朝起きたばかりの水は消化管を通り抜けて、腸にぜん動運動を始めるようにサインを送ってくれます。
これだけで便意がくることもあるぐらいです。
また、食物繊維を多く含む食事を一品増やしてあげることもよいかもしれませんね。
食物繊維を多く含む食事を一品増やす
食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があるんです。
不溶性食物繊維は玄米、ニンジン、ブロッコリーなどに多く含まれています。
不溶性食物繊維は、水を吸って何十倍にも膨らみ、便をカサを増してくれ、大腸のぜん動運動を刺激してくれるんです。
水溶性食物繊維はなめこ、海藻類などに多く含まれています。
水溶性食物繊維は、水に溶けるとヌルヌルのゲル状になり、胃の中で食べ物を包み込み、消化・吸収を助けてくれます。
また、腸の中の善玉菌を増やしてくれるんです。
つまり、不溶性食物繊維で便のカサを増してくれ、水をたくさん吸った水溶性食物繊維の便が混ざると、水分を含んだ排出しやすい便になるんですね。
キウイフルーツは不溶性食物繊維も水溶性食物繊維も豊富で、しかも不溶性と水溶性のバランスがすごくよくて、食べ始めてから便秘解消の効果が早いといわれているんですね。
キウイフルーツ
忙しい朝などに、朝食と一緒に出してあげるとよいかもしれませんね。
プルーンも不溶性食物繊維と水溶性食物繊維のバランスがよく、特に乾燥させたドライプルーンには生のプルーンより何倍もの食物繊維量が含まれているといわれています。
プルーン
出かけるときもかばんに入れて、小腹がすいたらすぐに食べることができそうですよね。
プルーンには腸を元気にするソルビトールという成分が豊富で、ビタミン、カリウム、ミネラルも豊富なんですね。
また、料理にオリーブオイルをかけてあげるのも、幼児の便秘に効果があります。
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オリーブオイル
オリーブオイルにはオレイン酸が多く含まれていて、一時的に比較的多くの量を摂ると、小腸で吸収されにくく、腸を刺激して排便を促してくれる効果があるんですね。
いっそのこと、料理に使う油をオリーブオイルにしてあげるのもよいかもしれませんね。
オリーブオイルには抗酸化物質のポリフェノールやビタミンも豊富で、幼児の成長期に必要な栄養素が豊富なんですね。
オリゴ糖も幼児の便秘には効果的だといわれています。
オリゴ糖
オリゴ糖は胃や小腸で分解されないため、そのまま大腸に届き、善玉菌であるビフィズス菌のエサとなってくれるんですね。
そのため、善玉菌であるビフィズス菌を増殖させてくれるんです。
オリゴ糖を食べた善玉菌は乳酸などの酸を出し、この酸を苦手とする悪玉菌は死滅して、善玉菌だけが増える腸内環境になるんです。
ですので、市販のオリゴ糖甘味料などを砂糖の代わりに使ってあげると、幼児の便秘は知らないうちに解消しているかもしれませんね。
いろいろ幼児の便秘解消についてお話ししましたが、参考になれば幸いです。