泣くことで自律神経を調節する効果がある?
涙を流して泣くことは、その感情をリセットできるんです。
涙を流す指令を出すのは副交感神経で、涙が涙腺に作られて「分泌せよ」という指令が出されて、目からあふれて出る水分が涙になるというわけなんですね。
泣くことは副交感神経の興奮状態をあらわしているんです。
自律神経の交感神経と副交感神経は体の調節をしているんです。
ストレスが加わると交感神経が高い状態になり、血圧が上がり、心拍も増え、呼吸も速くなり、血糖値も上がるんです。
ストレス状態が続くと、ストレスホルモンが、高血圧、糖尿病などいろいろな病気を引き起こすことになるんですね。
このように交感神経の緊張状態が長く続くのは、身体によくないんですね。
健康であれば適当にストレスを解消することができるんですが、日常的にストレスを緩和しているのは睡眠なんですね。
昼間起きているときは基本的には交感神経優位で活動しているんです。
眠っているときに副交感神経優位にシフトして、昼間の疲れやストレスをとっているんですね。
しかし、交感神経の緊張が強く長く続くと、睡眠の質も悪くなってストレスがたまるんです。
そうした交感神経の緊張が強いときほど、一気に副交感神経にシフトするとリラックス効果があるんです。
それが泣くこと、特に号泣することなんですね。
悔しいときや悲しいときに涙を流さずに我慢していると、いつまでもその悔しさや悲しさが頭から離れず、ストレスが持続することになってしまうんですね。
ですので、どんなときにも泣かずに我慢するような忍耐強い人のほうが、ストレスを溜め込みやすいんですね。
感動的な泣けるような映画やドラマを見て泣けばいいんです。
ストレスがたまったと思ったときには、自分が泣いた映画などをもう一度見ればいいんです。
このように、涙を流すと、それまでのストレスをクリアしてくれる脳の仕組みを持っているんですね。
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目標を立てる意味はドーパミンと関係してる?
ストレスがまったくない社会はないんです。
生活していれば、多かれ少なかれストレスがあるんですね。
そして、外部からはさまざまなストレスを受けるんです。
そのストレスをそれほどストレスと感じずに、簡単に解消することができればそれに越したことはないですよね。
ストレスをうまく処理できないのは、脳の中で起こっている反応なんですね。
それを解消するのはセロトニン神経を活性化することなんですね。
ストレスにはドーパミンストレスとノルアドレナリンストレスというのがあるんです。
このストレスは適度であれば必要なんです。
しかし、過度になると受け流す必要があるのは、ノルアドレナリンストレスなんですね。
それに対してドーパミンストレスは自分に目標を課すことによって、自分を駆り立てる刺激になるんですね。
例えば、良い成績をとるために一所懸命に勉強する、試合に勝つためにハードに練習をするなどは、自分にプレッシャーを加えて自らストレスをかけるわけですよね。
自分の内部から出てくる欲望に伴うストレスがドーパミンストレスなんですね。
面白いと思って頑張っているときにはドーパミンが働いていて、ノルアドレナリンが働くような状況ではないんですね。
ですので、胃潰瘍にもならなければ、高血圧にもならないんです。
自分でやりたいというのではなく受身で与えられてやらざるを得ないとなると、ノルアドレナリンが出てくるわけなんです。
同じように仕事をしていても、ドーパミンストレスかノルアドレナリンストレスかによって違ってくるんです。
情動には、快か不快しかないんです。
いつも自分がやっていることが、快であるか、不快であるかと、脳の中で判定しているんですね。
その判定が快であれば、ストレス反応に向かわないんですね。
快の判定をするために、ドーパミンが出る状況を自分で作り出すようにすればいいんですね。
自分で目標を持って自分にプレッシャーを加えても、ノルアドレナリンストレスにはならないんですね。
自分にプレッシャーを与えてストレスをかけるのは、目指すべきゴール、目標を持つからなんですね。
ゴールや目標ががない場合には、その苦痛や大変さがいつまで続くかわからないので、ストレスはかかり続けるんですね。
結果がともなうからこそ、これまでのつらさなどは吹き飛ぶんですね。
外から与えられるプレッシャーを強いストレスにしてしまうか、受け流せるのか、そのプレッシャーをうまく活用して目標とできるのか、は本人のとらえ方次第なんですね。
嫌々やっていればストレスは強くなるんです。
でもそれを自分の目標とすることができれば、ストレスを生かして解消することができるんですね。
しかも、それを成し遂げれば快を得ることができるとわかれば、何とかやり遂げようという気力も起こるんですね。
成功体験を知ってドーパミンが出るような状態になるわけなんですね。
どのような仕事であれストレスはつきものなんです。
仕事のストレスをためない、ストレスをうまく活用するには、自分がいまやっている仕事を好きになることができればいいんです。
嫌だと思えば、ストレスは一層強くなり、地獄の諸行となるんです。
好きだと思い込んだり、それができなければ楽しいと思い込む、それもできなければそれによって報酬(お金)がもらえる、などと思い込むようにするのも一つの方法なんですね。
思い込むことで、本当に好きになることもあるんです。
好きだと思い込むことによって、ドーパミンストレスに切り替えて、ドーパミンを出す方向にするんですね。
ポジティブにとらえるかネガティブにとらえるかで、ドーパミンが働くかノルアドレナリンが働くかが変わるんです。
人間の脳はそのような思い込みで、簡単に切り替えることができるんですね。
好きになるというのがポイントで、目標やゴールを目指して走っている人と、ゴールがなくて「とりあえず走りなさい」といわれて、目的もなく走っているだけでは受けるストレスがぜんぜん違うんですね。
ストレスがかかっているときに、それをネガティブにとらえずにできるだけポジティブにとらえることで、それだけで脳の働きが変わるんですね。
そして、セロトニン神経を活性化するような生活を送ることで、多少苦手なことであってもそれを好きだと思い込むようになるんです。
さらには、一度でも成功したことがある成功体験があればいいんですね。
成功体験があれば、あと少しやっていけば何とかなるという見込みがわかりますよね。
ですので、多少苦しくても、いずれそれを克服できることが見えるんですね。
ストレスについていろいろお話ししましたが、参考になれば幸いです。