クコの実のアミノ酸が脂肪肝を予防・・・
クコの実は、紀元前の昔から体によい食材として人々に食べられてきました。
特に、肝臓や腎臓、目のトラブルに非常に効果があるとされています。
クコの実が、長い間食べ継がれてきた理由は、その確かな薬効にあるといえ、クコの実には、ベタインというアミノ酸が含まれています。
ベタインには、脂肪の蓄積を防ぐ作用があり、つまり、クコの実を日常的に摂取すれば、肝臓に脂肪が沈着しにくくなり、脂肪肝を未然にくい止めることができるのです。
真っ赤なクコの実は、抗酸化作用を持つ植物色素カロテノイドが豊富に含まれているしるしです。
緑黄色野菜の摂取が不足している現代人にとって、カロテノイドのかたまりともいえるクコの実は、実は非常に有用な食材です。
天然のサプリメント、クコの実をよりおいしく、より手軽に食べる方法としておすすめなのが「クコの実の黒酢はちみつ漬け」があります。
肝臓の脂肪代謝機能を高める黒酢とミネラル豊富なはちみつに漬け込むことによって、相乗効果が期待できるうえ、黒酢をたっぷり吸い込んだクコの実はふっくらやわらかく、お年寄りも安心して食べられます。
甘ずっぱくフルーティーなので、習慣的に食べることができます。
クコの実は、たくさん食べても副作用がありません。漬け物感覚で、常備菜として毎日の食卓にとりいれるようにします。
<クコの実のくろずはちみつ漬け>
①乾燥クコの実を熱湯で振り洗いする。
②ざるに上げて水けをよくきる。
酢をからめるようにして酢洗いをする。
③広口の密閉容器に入れる。
④黒酢を入れる。
⑤はちみつを入れてよくかきまぜる。
はちみつは、黒酢の40%以上の分量にする。
⑥一晩おけば、でき上がり。
スポンサードリンク
アロエで肝炎を治療・・・
アロエ(日本では多くの場合、「キダチアロエ」をさす)は、古代から「医者いらず」として、やけどから胃腸病まで、さまぎまな傷病の治療に使われ、その薬効は科学的にも解明されています。
アロエは肝臓の病気にも効果があり、急性肝炎、慢性肝炎、初期の肝硬変などです。
アロエの多糖体にあるすぐれた解毒作用が肝臓の機能を向上させ、回復能力を高めるのです。
アロエのヌルヌルしたゼリー状の成分には、末梢血管を拡張して血圧調整を行う物質の合成を促進する働きもあります。
ですから、アロエをとると全身の血液循環がよくなり、肝臓の門脈の流れも活発になって、肝臓の機能全体が活性化されます。
急性肝炎、慢性肝炎では、一般的な治療を行いながら、キダチアロエ(1~2Cm)と、アロエベラ(2~3Cm)を1日4回、毎食30分前と就寝前に食べます。
「アロエベラ」は苦みが少ない分食べやすい、アロエの品種です。
アロエパワーを効率よく吸収するには、アロエの生の葉をまるごとかじるのがベストです。
葉をきれいに洗い、とげを包丁でとり除き、皮はむかずにまるごとかじります。
アロエは葉の先よりも、根に近い部分に薬効があり、苦みも増します。
ですから、初めて食べるときには、食べやすい先のほうから食べるようにします。
下痢が起こるようならキダチアロエの量を減らし、アロエベラの量をふやします。
アロエのにおいが苦手な人、日常的にアロエを楽しみたい人は「アロエ粉末」を作って湯やお茶などにとかして飲むようにします。
あるいは、「アロエベラドレッシング」を作り、お好みでサラダや焼き物にかけて食べるのもおすすめです。
アロエは5~6ヶ月以上、体調と相談しながらとりつづけることがたいせつです。
<アロエ粉末の作り方>
①よく洗い、とげをとったアロエの葉を2~3mm幅に切る。
②切った葉をざるなどに広げ、天日でよく乾燥きせる。
1週間ほどしてカラカラになったら、ミキサーやフードグラインダーにかける。
③粉末状になったら、でき上がり。
<アロエベラのドレッシングの作り方>
①アロエベラの生葉をよく洗い、とげをとってゲル部をおろし金ですりおろす。
②酢、しょうゆ、塩、こしょうを加える。
にんにくのすりおろしを少々加えてもよい。
③よくかきまぜれば、でき上がり。
スポンサードリンク
二日酔いには鶏スープが即効・・・
鶏スープは世界中の人に好まれており、韓国では「サムゲタン」(参鶏湯)という鶏なべ料理が有名です。
内臓をとり出した鶏肉に、朝鮮にんじん、にんにく、なつめ、くり、もち米などを詰めて、味をつけずに水から煮込んだ料理です。
サムゲタンは、さっぱりした中にも滋味があり、食欲のないときでも無理なく口に入っていきます。
二日酔いで食欲のないときでも不思議にするすると入り、食べ終わるころにはひどい二日酔いもすっかりよくなっています。
肝臓が力をとり戻して、アルコールを分解してくれるのです。
鶏肉は良質のタンパク源であるばかりでなく、脂肪が少なく、しかもコレステロール値を下げるDHAやEPAといった多価不飽和脂肪酸も含まれています。
鶏肉の多価不飽和脂肪酸には、生体膜を正常に保つために欠かせないリノール酸やアラキドン酸などの必須脂肪酸も含まれています。
そのうえ、ビタミンも多く、ビタミンAは牛肉や豚肉の数倍といわれています。
サムゲタンを特徴づけるのほ、朝鮮にんじんで、朝鮮にんじんは昔からある漢方生楽で、さまぎまな薬効は経験的によく知られていましたが、最近の研究で、サポニン群が多く含まれていることがわかってきました。
朝鮮にんじんのサポニン抽出物には、血中脂質の正常化、抗動脈硬化作用、抗酸作用などのほかに、学習能や記憶能の改善にも効果があるとの報告もあります。
さらににんにくには、血糖値の低下、血小板の凝固作用の抑制、血中脂質の低下、がんの予防効果があると報告されています。
そのうえ、老化予防に効くなつめ、疲労回復によいくりなどの薬効成分が鶏スープの効果を高めています。
<鶏スープの作り方>
鶏手羽先1kg(10奉) 鶏ガラ1羽分 しょうがか1かけ ねぎ1/2本 にんにく1かけ 塩少々
①鶏がらと手羽先を骨のすみずみまで丁寧に水洗いする
②沸騰した湯の中に、鶏がら、手羽先を入れ、塩、しょうが、ねぎ、にんにくを加える。
③強火にかけ、沸騰したら火を弱め、アクや脂を取り除く。
そのまま弱火でコトコト煮込む。
水分が減ってきたらさし水をします。
1時間以上に込んだら出来上がり。