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ミネラルとは何か?
ミネラルにはそれぞれの役割があり、体を調整する働きを持っており欠乏すると障害が起こるんですね。
代表的な22種類のミネラルは次のようなものなんですね。
ナトリウム
海水の主成分がナトリウムで、ナトリウムはカリウムとともに体内の水分バランスを調整しているんです。
長期間にわたって欠乏すると、胃酸の減少、消化不良、食欲不振、慢性疲労、精神不安の原因になるんです。
ただし、日本人の場合は塩分を採り過ぎる傾向があるので、ナトリウム過剰症のほうが心配されているんですね。
現在、日本人の塩分摂取量は、1日当たり約13gほどといわれていますが、10g以下にすることが理想的なんですね。
塩素
塩素は細胞内の体液のイオン濃度を調整したり、イオンの電荷を中和する働きをしているんです。
電荷とは物体が帯びている電気の量なんですね。
また胃酸から分泌される塩酸は塩素を材料として作られるため、長期間欠乏が続くと胃酸の分泌低下による消化不良を起こし、その結果、ビタミンやミネラルの吸収阻害が起こってくるんです。
塩素は食塩の中の塩化ナトリウムに含まれているので、欠乏症の心配はほとんどないんですね。
マグネシウム
マグネシウムは海水のミネラル中で3番目に多いミネラルで、天然にがりの主要成分でもあるんですね。
マグネシウムが欠乏すると、元来細胞の外側にあったカルシウムイオンが細胞内に入り込み、血管の収縮が発生するんです。
血管の収縮は、高血圧の原因にもつながるんですね。
またカルシウムが骨になるためにはマグネシウムが不可欠ですが、現在、日本人は1日当たり約50~100mgのマグネシウム不足が心配されているんですね。
カルシウム
人間の体内には、約1、4%ものカルシウムが存在しており、その99%は骨と歯にあるんです。
カルシウム不足が慢性化すると骨がもろくなって骨折しやすくなったり、歯が欠けやすくなったりするんです。
残りの1%は血液中や細胞の内外にイオンとして存在し、神経の伝達などの働きを助けているんですね。
カリウム
カリウムはナトリウムとともに細胞内の水分バランスを調整しているんです。
塩分(ナトリウム)を採り過ぎるとむくみが生じますが、この時カリウムは腎臓に働きかけてナトリウムの排出を促進するんです。
また心臓や筋肉機能のバランス調整も行っており、カリウムが不足すると、筋力の低下や知覚反射の低下、不整脈、腸の運動マヒなどを引き起こすんですね。
硫黄
硫黄はメチオニンやシステインといった含硫アミノ酸の構成成分として、皮膚や爪、毛髪、関節などの結合組織に多く存在しているため、不足すると皮膚や爪、関節などに障害が起こるんです。
含硫アミノ酸とは硫黄を含んだアミノ酸の総称で、メチオニン、シスチン、システイン、シスタチオニン、タウリンなどなんです。
またチアミンというビタミンB1にも硫黄が含まれているんです。
微生物は体内でチアミンを合成できますが、人は合成できないので食事から摂取する必要があるんですね。
リン
成人の体内にはリンが約700gほど存在しますが、そのうち80%はカルシウムと結合して骨や歯などの主要成分を構成しているんです。
また脳細胞や神経細胞にはリン脂質の形で存在し、重要な働きを担っているんですね。
ヨウ素
ヨウ素は甲状腺ホルモンの成分で、不足すると甲状腺腫という病気につながるんです。
また甲状腺ホルモンは体の新陳代謝促進に関与しているんです。
慢性的なヨウ素欠乏は、人の成長を停止させる原因となるんですね。
日本人は海藻類を多く摂取してきたため、ヨウ素欠乏症はほとんど見当たらないんですね。
鉄
血液中のヘモグロビンの構成成分が鉄で、不足すると赤血球がうまく作れないため、貧血の原因となるんです。
また筋肉中に存在するミオグロビンを構成する成分でもあるんです。
ミオグロビンは、血液中の酸素を細胞内に取り入れる働きをしているんです。
もし鉄が慢性的に不足すれば、細胞内に酸素をうまく取り込めずに筋力の低下や疲労感をもたらすんですね。
亜鉛
亜鉛は体の細胞やタンパク質、DNAの合成に関与するミネラルで、不足すると体の成長が阻害されるんです。
若者の味覚障害も亜鉛欠乏が影響しているものと思われ、亜鉛不足は皮膚のタンパク質であるコラーゲンの合成をも阻害するんです。
その結果、肌のカサつきや傷の治りが遅いといったトラブルを招くんですね。
銅
体内の酵素やタンパク質に多く存在していて、不足すると貧血、骨形成不全、運動失調などを引き起こすんです。
体内に活性酸素が発生した際に活躍するSOD酵素は、銅を補酵素としているんです。
骨髄でのヘモグロビンの生成を助けたり、小腸からの鉄の吸収を促進する働きがあり、赤血球の形成になくてはならない存在なんですね。
マンガン
マンガンは、タンパク質、脂質、糖質の代謝に関与しており、慢性的な不足が続くと、骨や軟骨などの発育不良、甲状腺ホルモンの合成不良、エネルギー代謝不良、乳酸などの蓄積による慢性疲労の原因となるんです。
セレン
セレンは体内に発生した活性酸素を取り除き、動脈硬化を予防するミネラルで、ガンの予防にも良いのではないかという点で注目されているんです。
モリブデン
これまでの疫学調査では、土壌にモリブデンが少ない地域の人々に食道ガンが多いことが報告されているんです。
また慢性的な欠乏により、脳障害、精神障害、水晶体異常が発生するんですね。
コバルト
コバルトはビタミンB12の構成成分として存在し、不足すると、悪性貧血の原因となるんです。
クロム
糖や脂肪の代謝に関与する、糖尿病や高脂血症の予防に役立つミネラルなんです。
珪素(けいそ)
珪素には、体の組織と組織とをつなぐコラーゲンなど結合組織を強化する働きがあるんです。
硼素(ほうそ)
硼素の働きはまだ十分に解明されていませんが、体内のATP(アデノシン三リン酸)やビタミンB2、B6などと結合して、その代謝を調整しているのではないかと推測されているんです。
バナジウム
糖尿病を改善する働きがあるんです。
バナジウムは、魚介類などに多く含まれているんですね。
ニッケル
ニッケルには尿素の分解や鉄の吸収を促進し、核酸の安定をはかる働きがあるんです。
リチウム
リチウムは操病の治療薬として用いられており、リチウム不足によって凶悪犯罪が増えるのではないかといわれているんです。
ゲルマニウム
漢方生薬として用いられてきた植物(サルノコシカケ、ニンニク、高麗人参、クコなど)には、ゲルマニウムが多く含まれているものが多いんですね。
体の免疫力を高めたり、細胞を活性化する働きがあるのではないかいわれているんですね。
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天然にがりでミネラルを補給する?
昔の人は生きるために必要な海洋ミネラルを、食塩を通じて摂取してきたんです。
塩田から天然塩を作り、余った上澄み液は天然にがりとして豆腐の中に入れて、体内に必要なミネラルを摂取してきたんですね。
現代では、天然にがりの飲むことが、海洋ミネラルを最も自然にしかも手軽に摂取できる唯一の方法なんですね。
しかもミネラルウォーターに比べ、価格的にみれば大変安上がりなんです。
コップ1杯の水に天然にがりを数滴垂らせば、自家製ミネラルウォーターのでき上がりなんですね。
にがりのボトル(約100ml)を1本買っておけば、1~2ヶ月は持ちますので、水だけではなく、お茶、コーヒー、紅茶、アルコールなど何にでも使うことができるんですね。
料理をする時には、鍋に数滴加えると、ミネラルたっぷりのコクと味わいがある料理ができるんですね。
でき上がった味噌汁やスープにも数滴垂らして使えるんです。
また、しょう油を使う料理には、しょう油を減らし天然にがりを加えると、塩分少なめの健康料理のでき上がりなんです。
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天然にがりの使い方とは?
天然にがりの使いかたは、たくさんあるんですよ。
①水に数滴入れると、自家製ミネラルウォーターのでき上がりですよね。
②味噌汁やスープ類に数滴入れると、コクと味わいが出るんです。
③しょう油を使う際に数滴加えると、しよう油の使用量を減らして減塩効果があるんです。
④米を炊く時に加えると、ツヤのあるおいしいご飯ができ上がるんです。
⑤豆乳に加えて電子レンジで加熱すると、おいしい自家製にがり豆腐ができ上がるんです。
天然にがりを新しい調味料として食卓に加えてみてくださいね。
そうすれば、不足している微量ミネラルを自然な形で、しかも無理なく摂取することができるんですね。