イライラする状態や病気や薬とは

イライラする状態とはどんなときなんでしょうか?

イライラする状態とは、状況や物事が自分の思い通りにいっていない時に、心の中に生じる不安感なんです。

気分が落ち着かず周囲からのちょっとした言葉などに過敏に反応してしまうんです。

不機嫌そうな声で返事したり、相手を無視したり、怒鳴りつけたりしてしまいます。

ストレスを抱えていてストレスがなかなか解消せず、そのストレスを抱え込まなければならないことに納得がいかないんです。

イライラ、不安、憂鬱などは不安定な精神状態が形を変えて出てきているんです。

これには必ず原因があるんですね。

例えばですね、栄養素の欠乏によって引き起こされることもあるんです。

神経伝達物質のセロトニンの不足はうつ病の原因になることもあるんです。

セロトニンはトリプトファンというアミノ酸が材料になっているんです。

トリプトファンのもとになるのは、肉や魚、乳製品、大豆食品などのタンパク質なんです。

実はこれが足りてない人が非常に多いといわれているんですね。

トリプトファンは鉄、マグネシウム、亜鉛などの栄養素が体内に十分にないと作ることができないといわれています。

閉経前に女性が発症するうつ病の原因の約2割は、鉄不足なんですね。

また、コレステロール値が低すぎると、精神的に不安定になるともいわれているんです。

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病気が原因でイライラすることがあるんでしょうか?

イライラや怒りっぽさは、明らかなストレスが存在しなくても、さまざまな精神的な病気と付随する症状としてみられるんですね。

ささいなことをきっかけにして、周囲に対して不機嫌な態度で反応しやすいことを「易刺激性(いしげきせい)」といい、特に怒りっぽいことを「易怒性(いどせい)」というらしいんです。

認知症や脳血管障害、脳腫瘍の人には、易怒性が現れるといわれているんです。

アルコール・薬物依存症ではアルコールや薬物が切れた時に易刺激性が高まることがあるといわれてるんです。

統合失調症でも幻聴や妄想のせいで、易怒性が高まるといわれているんですね。

統合失調症は思春期から青年期に発症し、陽性症状と陰性症状が現れるといわれています。

陽性症状とは幻覚、妄想、自我障害などで、陰性症状とは感情鈍麻や無為自閉などの症状なんですね。

双極性障害(躁うつ病)の躁状態では易刺激性が目立ち、反論などするとすぐに怒り出してしまうといわれているんです。

双極性障害とはうつ状態と躁状態を繰り返す病気なんですね。

強迫性障害でも思い通りに洗い等の脅迫行為ができないときに、易刺激性や易怒性が出てくるんですね。

強迫性障害とは自分の意志に反してある考え(強迫観念)やある行為(強迫行為)が繰り返し起こって、抑えることができないような障害なんですね。

例えば、外出時に戸締りをしたか気になって何度も家に戻ってきてしまう(確認強迫)、汚染されたかと不安になり、手が擦り切れるまで何度も手を洗ってしまう(洗浄強迫)などなんです。

解離性障害でも穏やかな人格から攻撃的な人格に入れ替わるときに易刺激性や易怒性が出てくるんですね。

解離性障害とは自分が自分であるという感覚を失われたいる状態で、ある出来事の記憶がすっぽり抜け落ちていたり、まるでカプセルの中にいるような感覚がして、現実感がない、いつの間にか自分の知らない場所にいるような感覚がするような症状なんですね。

自分の中にいくつもの人格が現れるもので、これを多重人格障害(解離性同一障害)というんです。

つらい体験を自分から切り離そうとする一種の防衛反応といわれているんです。

また、摂食障害で体重増加や過食嘔吐がとまらないときなども、易刺激性や易怒性が出てくるといわれているんです。

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イライラを治す薬はあるんでしょうか?

イライラする人はセロトニンが不足している場合があるといいました。

セロトニンは睡眠不足や食事を抜いたり、ストレスにさらされると減ってしまうといわれているんです。

セロトニンは心のバランスを整えてくれる働きがあって、きちんと分泌されているとほかの神経伝達物質が暴走するのを抑制し、平常心を持ち続けてくれるんです。

セロトニンは、睡眠を促すといわれるメラトニンというホルモンを分泌するための原料としても使われていて、質の良い睡眠にも関わっているんですね。

そして、セロトニンが不足すると、イライラしたりうつ状態や暴力的になりやすいんですね。

イライラを治す薬は、ある意味ではセロトニンを増やすことともいえるんですね。

セロトニンを増やす方法として、一定のリズムで同じ動きを繰り返す「リズム運動」をすることで、セロトニンを増やすことができるといわれているんです。

このリズム運動は、セロトニン神経を活性化してくれるといわれているんです。

一番簡単なリズム運動は、噛むことといわれているんです。

普段の食事で歯ごたえのある豆類、根菜、生野菜、キノコなどをリズムよく噛んで食べるだけでセロトニンが増えるといわれているんですね。

このときにリズムよくすることと、しっかりと噛んでいることを意識することが大切なんです。

また、リズムをつけて呼吸する呼吸法や、リズムよくウオーキングすることなどもセロトニンを増やしてくれるといわれているんですね。

ですので、もしイライラすることが多いようなら、まずはリズムよくしっかり噛んで食べてみる、さらに少しだけでも時間を時間を取って、ゆっくりとリズムをとって呼吸してみる、またウオーキングなどをするのがよいかもしれませんね。

イライラすることについていろいろ話しましたが、参考にしてくださいね。



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