烏賊(イカ)の漢字の由来を調べてみたら
烏賊(イカ)という漢字に、なぜ、烏(カラス)と賊(ゾク)という漢字が入るのでしょうか?
これは、中国の古書「南越志」(なんえつし)に記されているようです。
カラスが水面に浮かんでいるイカを食べようとしたんですね。
そして、カラスが水面に舞い降りたときに、イカは突然長い足をカラスに絡め、水中に引きずり込んでカラスを食べてしまったというのです。
烏を襲う賊、という意味で「烏賊」という漢字になったといわれているんですね。
また、カラスに襲われたイカが墨を吐いて撃退したという説もあり、カラスの真っ黒な羽の色と、イカの黒い墨の色が同じだったことから、「烏」という漢字が使われたともいわれているんですね。
では、本当にイカがカラスを襲って食べるんでしょうか?
いろいろ探してみたんですが、なかなか見つからなかったんですが、タコが鳥を海へ引きずり込む動画が見つかりました。
イカは魚やエビなどを食べて生きているんですね。
そのため、実際に鳥を食べる可能性は低いと考えられるんです。
水中を深く泳ぐウミスズメなどの小型の鳥を、大型のイカが食べる可能性は、ないことはないといえるようです。
ただ、大型のイカの住む水深まで鳥が潜るか?もしくは、夜行性のイカと昼行性の鳥が出会うか?などの疑問はあるようですね。
それを考えると可能性は低いといわれているんですね。
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「イカ」の名前の由来とは
イカにはトンビといわれる鋭い口があり、この口の中でものをかみ砕くんですね。
このイカの口を干した干物を「カラストンビ」というんです。
ここでもなぜか、「カラス」という名前が使われているんですね。
さらに、「イカ」という名前の由来も調べてみました。
「厳(いか)めしい」や「厳(いか)つい」など、形が角張っていることが語源の由来といわれているようです。
また、「い」が「白い」を意味し、「か」が「堅い」を意味するともいわれているようです。
では、イカを裂いて干した「するめ」、この語源の由来は何なんでしょうか?
平安時代に墨を吐くイカやタコのことを「墨を吐く群れ」といい、「スミムレ(墨群れ)」と呼んでいたようです。
つまり、「スミムレ」から「スルメ」になったんではないかといわれているんですね。
当時はタコを干した干物も「するめ」と呼んでいたようです。
現在で、「するめ」と呼ぶのは、イカを干したものだけですけどね。
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イカを使った言葉の由来などを取り留めもなく
イカ関連では、「イカサマ」という言葉もありますよね。
漢字では「如何様」と書くようです。
その意味は「さも、そのように見える。いかにも本物らしい。」または、「まがい物。偽物。」だそうです。
そして、「イカサマ」の由来についてですが、イカ墨で書いた文字は1年で薄れて消えるらしいんです。
江戸時代には、イカ墨だけを使った墨があったそうです。
この墨で書いた文字は、やがて消えてしまう・・・
この墨汁で借用書を書いて、お金を借りる。
しかし、やがて借用書の内容が消えてしまうんです。
となると、借金がなくなる・・・
また、イカはイカヅノや餌木(えぎ)といった疑似餌でだまして釣ることが多いんですね。
このようなことから、博打でだましたり、ごまかしたりすることを「イカサマ」というともいわれているんです。
さらに、イカの数え方は知っていますか?
イカは「杯(はい)」で数えるんですね。
この「杯」という漢字は、中に水などを注ぎ込める「かめ」の容器を表しているんです。
同じように「杯」で数えるものとして、カニやアワビがいます。
カニの甲羅やアワビの殻も容器のようですよね。
また、「柔魚(じゅうぎょ)」と書いて、何と読むと思いますか?
これも「イカ」と読むようで、タチイカやスルメイカの異名らしいんです。
また、「柔魚」を漢字一字で書くと、「魷」と書くんだそうです。
魚へんに尤と書いて、「イカ」と読むんですね。
さらに、魚へんに柔と書いて、「鰇」これも「イカ」と読むらしいんです。
さらにさらに、魚へんに則と書いて「鰂」、魚へんに賊と書いて「鱡」、これらも「イカ」と読むんだそうです。
もう頭がこんがらがってきますよね。