眼の仕組みは?角膜の構造は?コンタクトレンズで角膜に影響?

眼の仕組みはどうなっているんでしょうか?

眼に入った光は角膜、虹彩(こうさい)、水晶体、硝子体(しょうしたい)を通って網膜に入っていきます。

そして、角膜は光を75%曲げ、水晶体は25%曲げます。

水晶体はレンズの形をしていて、主にピントを合わせる役目をしています。

虹彩はカメラの絞りと同じで光の量を調節します。

虹彩の中央部に瞳孔があり、明るい場所では直径2~4ミリメートル、暗い場所では7ミリメートル前後まで開きます。

開く程度は年齢によって違っていて、20歳で最大8ミリメートル、30歳で7ミリメートル、40歳で6ミリメートルと年齢が進むにつれて徐々に小さくなるんですね。

眼の中は虹彩をはさんで前房、後房といい、房水という液体で満たされています。

水晶体と網膜の間には、透明なゼリー状の液体で満たされた硝子体があります。

胎児期にはこの部分に血管が通っていて、誕生後に衰退するんですね。

硝子体に残存した血管の線維成分によって、明るい空を見たときに糸くずのような黒い影が見えることがあるんです。

それは病気ではなく生理的飛蚊症(ひぶんしょう)というんですね。

急激に黒い影が増えた場合は、網膜からの出血が疑われますので注意が必要なんですね。

網膜はカメラのフィルムに相当するんです。

網膜の中心部には視細胞が密集して光を感じます。

この細胞によって光が電気信号に変わり、視神経を経て脳に伝わるんですね。

そして、視細胞も年齢が進むにつれて徐々に減少していくんですね。

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角膜の構造はどうなってるの?

角膜は半球状の薄い膜で、直径11ミリメートル、厚さは550マイクロメートル、曲率半径は8ミリメートルです。

なお、550マイクロメートルは1ミリメートルの約半分なんです。

角膜は上皮層、ボーマン膜、実質層、デスメ膜、内皮層からできています。

上皮層は50マイクロメートルの厚さで、パームクーヘンのような層状の構造をしています。

上皮層は再生力が強く、コンタクトレンズなどで傷がついても数日で治るんですね。

この層は角膜を外部の大気から保護してるんですね。

表面には微細な凹凸があり、厚さ5マイクロメートルの涙膜でおおわれています。

涙膜は10秒ほどで割れ、そのとき瞼の上にある涙腺が刺激されて涙液が供給されるんです。

涙液には石鹸のような成分や抗体という物質が含まれていて、細菌やウイルスの増殖を防ぐんですね。

長年コンタクトレンズを使用していると涙液が減少して、ドライアイや感染症にかかりやすくなるんですね。

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コンタクトレンズで角膜に影響がある?

ボーマン膜は再生力がない平滑な薄い層で、上皮層と実質層を分けており、実質層は角膜の90%を占める再生しない細胞からなる組織なんです。

実質層の下にあるデスメ膜は強靭な膜で、実質層とともに角膜の形を維持しているんですね。

デスメ膜が弱ければ、内部からの圧力で角膜が隆起する円錐角膜という病気が起こることがあるんですね。

一番下の内皮層は蜂の巣のような構造で、実質層に水分や栄養分、ナトリウムやカリウムなどの電解質を供給するポンプの役目をしているんです。

内皮細胞は再生能力がないため、損傷を受けると減少するんですね。

また、この細胞は多くの酸素を必要とするんです。

そのため、コンタクトレンズの使用で酸素が供給されない状態が続くと死滅してしまうんです。

細胞の数は正常の場合3000個ほどなんですが、コンタクトレンズを長期に使用していると2500個以下になることがあるんですね。

そして、内皮細胞の減少によって、ドライアイが発生するんですね。

栄養分は結膜の血管によって運ばれるようになり、眼が充血しやすくなるんです。

さらに悪化すると角膜の透明性は失われ視力が低下していくんですね。

そのため内皮細胞が2500個以下になった場合は、コンタクトレンズをやめなければならないんです。

コンタクトレンズを長期にわたって使用した人の角膜は、ほとんどの場合で薄くなっているんですね。

こうした様々な問題が起こるため、一般にコンタクトレンズの使用は20年~25年が限界といわれているんですね。

目のピントを合わせる水晶体とは?

遠くを見たとき、光は角膜と水晶体で曲げられ、眼の正常な方は網膜に正しく結ぶんです。

そのとき水晶体は最も薄い状態になっています。

水晶体の外縁にはチン小帯という糸状の組織があり、その周囲の毛様体という筋肉に結合しています。

近くを見ようとするとその筋肉は内側に収縮するため、チン小帯が緩みます。

その時水晶体はそれ自身の弾力によって厚くなるんです。

ところで、遠方から水晶体のような凸レンズに入った光は一点に結びますが、その点(焦点)からレンズまでの距離(焦点距離)は光の入る位置が近くなるに従って長くなるんです。

眼に入る光にも同じことがいえ、遠くを見たとき、その光は角膜や水晶体で曲げられて網膜に結びます。

そのとき毛様体に力は入らず、水晶体は最も薄い状態になっています。

次に、近くに眼を移すと光は網膜よりも後方に結ぶためピントが合いません。

そのため、毛様体は収縮して水晶体が厚くなり、網膜にピントを合わせます。

このように水晶体はピントを合わせる調節レンズの役目をしているんですね。

目についていろいろお話しましたが、参考になれば幸いです。

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