「予後」という言葉の使い方とは?
予後とは、今後の病状についての医学的な見通しのことをいうようです。
医学的な健康状態に関する経験に基づいた、予想される見解のことなんですね。
病気の進行具合、治療の効果、生存できる確率などすべてを含めた見通しなんですね。
治療を行った後に病状がどのような経過をたどるのかを予測し、見通しを立てるんです。
その判断材料には数々のものがあるので、必ずこうなるというものではなく、ある確かな数値としてあらわすことはできないんですね。
予後を判断する材料となるものを「予後規定因子」または「予後因子」といい、主な予後因子には疾患の種類、症状、病期、病理像、部位遺伝子、合併症、年齢などがあるんですね。
「予後が良い」という場合は「これから病気がよくなる可能性が高い」という意味で、後遺症などもなく回復していくことを意味しているんですね。
「予後が悪い」という場合は「これから病気が悪くなる可能性が高い」という意味で、死亡したり後遺症を残すことを意味しているんですね。
また、余命の意味に限定して使う場合もあるようです。
お医者さんによって異なる意味に使われていて、患者さんは混乱しやすいんですね。
「予後は3か月程度です」というような場合には、「余命」という直接的な表現を避けるために使うようです。
悪性度の高い進行がんや末期がんなどでは、「生存期間」の意味で使うようです。
しかし、患者さんによっては3か月程度で良くなるという意味でとる人もいる可能性があるかもしれません。
ですので、病気について説明を受ける人は、自分にとって最善の医療を選択するためには病気の見通しを明確に理解することが大切なんですね。
病気がこれからどうなっていくのか、良くなるのか、悪くなるのか、悪くなるとしたらどういう状態になるのか、といったことを具体的に説明を受けることが大切かもしれませんね。
また、精神疾患などでは社会復帰が可能かどうかの意味をいうようですね。
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生命予後と機能予後とは?
生存を考える場合は「生命予後」、機能に関する後遺症が残るかどうかを考える場合には「機能予後」という言葉を使うんですね。
生命予後とは病気、手術などの経過において生命が維持できるかどうかの予測なんですね。
機能予後とは病気、手術などの経過において疾患部位の機能が維持できるかどうかの予測なんですね。
例えば、うつ病は精神疾患ですが、自殺という生命予後に直結する危険がありますよね。
脳卒中の生命予後は悪くないですが、後遺症などの機能予後が悪いと言うことができますよね。
またですね、予後とは、獣医学用語としても使われることもあるようです。
競走馬が骨折などにより「予後不良」などと診断されるんですね。
「予後」という言葉についていろいろ調べてみましたが、参考してくださいね。