タラバガニ
タラバガニは生物学的にはヤドカリの仲間なんですね。
一般の蟹には足が10本ありますが、タラバガニは8本なんですね。
甲羅は約25㎝で、長い脚を伸ばすと1mを超えるものもあるんです。
丸みを帯びた甲羅は一部分が尖った五角形のような形をしているんです。
蟹は横方向に移動する種類が多いんですが、タラバガニは縦方向にも動くことができるんです。
味はさっぱりした淡白な味で、太い脚には引き締まった身がたっぷり入っていて、プリプリした食感なんですね。
親爪と呼ばれる右側の大きなハサミの部分は、特に身が詰まっていて美味しいんです。
よく動かす部分なのでうまみが凝縮されているんです。
通販で買うときは「フルシェイプ」を買うようにするといいですよ。
「フルシェイプ」とは食べられる8本の脚のうち、右側か左側のどちらか一方が4本で1セットになった売り方なんですね。
太い脚と細い脚の両方が含まれているので、バランスがいいんですね。
タラバガニの脚を適当に寄せ集めた商品などは、細い脚だけを集めているものもあるようですから注意が必要なんですね。
実は、タラバガニのミソは食べられないんです、知っていましたか?
そして、タラバガニはズワイガニや毛ガニよりも低カロリーなんです。
ビタミンA、ビタミンBが豊富で、鉄分、ビタミンB12、葉酸といった貧血予防につながる成分も豊富ですので、鉄分不足になりがちな人に向いているんですね。
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毛ガニ
毛ガニは体中に短い毛がびっしり生えていて、丸っこい形をしているんです。
別名「オオクリガニ」と呼ばれることもあるようです。
小さな体の割には甲羅が大きく12㎝くらいあり、足は太くて短く、水深30m~200mの海域に生息しているんです。
甲羅が8㎝以上のオスのみの漁獲が許可されているので、市場に出回っているのはオスのみなんですね。
身は甘くて旨みがたっぷり、塩ゆでや蒸すだけで十分美味しいんです。
それ以上に蟹ミソはバツグンに美味しいんですよ。
毛ガニのミソって、中に詰まっているミソの量は、体の大きさに関係なく同じ量らしいですよ。
ただ、甲羅が黒色に変色している場合は、蟹ミソが飛び散っている可能性がありますので、甲羅の色が濃くてきれいな毛ガニを選ぶとよいですよ。
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ズワイガニ
ズワイガニは10本の長い脚が特徴で、甲羅は15センチくらい、大きなオスは足を広げると約70㎝くらいあるようです。
メスはオスの半分くらいの大きさで市場に出回っているのは、ほとんどがオスのようです。
メスは産卵を短期間で繰り返す途中で成長が止まるんですね。
オスのズワイガニを越前ガニ、松葉ガニ、メスをメガニ、オガニなどと呼ぶ地方もあるようですね。
ズワイガニは3種類あって、本ズワイガニ、オオズワイガニ、ベニズワイガニがあるんですね。
本ズワイガニは細くて長い脚をしていて、旨みがしっかりあり、上品な甘みもあるんですね。
蟹ミソも濃厚で美味しいんですよ。
オオズワイガニは身が硬く甘さは控えめで、ロシア産がほとんどのようで、カニしゃぶで食べられることが多いようです。
ベニズワイガニは熱を加えると身が縮む特徴があり、身がぎっしり詰まったものはとても美味しいんです。
越前ガニ
越前ガニはズワイガニといいましたが、福井県沖で獲れたもののみを「越前ガニ」というんですね。
この地域で獲れた蟹であることを証明するために「越前蟹」と認定された蟹にはタグが付けられるんです。
水揚げ後、生きていること、身とミソの詰まり具合など厳しい基準を満たしたもののみが認定されるんですね。
セイコガニ
セイコガニはズワイガニのメスのことを呼ぶんです。
お腹に内子(未成熟の卵)と外子(産卵直前の成熟した卵)が入っているんです。
さらに蟹ミソもたっぷり入っているんですね。
ただ、獲れる時期は11月と12月の2か月だけなんですね。
貴重なものなんですね。
花咲ガニ
花咲ガニはタラバガニと同じヤドカリの仲間で、北海道の花咲半島周辺で多く獲れるんですね。
花のように鮮やかな赤色をしていて、エビに近いプリプリとした食感なんですね。
身が厚くて油分が多く、濃厚なんですよ。
メスは特に卵が美味しく、身を食べるならオス、卵を食べたいならメスなんですね。
「蟹」という漢字の由来とは
「蟹」という漢字の由来は、「解」と「虫」に分けられるんです。
「解」は「角」と「刀」と「牛」に分けられますよね。
これは「刀で牛の体から角を切り離す」ことを意味しているんですね。
そこから「わける」「バラバラにする」「わかるようにする」などの意味になったんですね。
「分解」や「理解」がそんな意味合いですよね。
「蟹」の字に「解」が使われているのは、「包丁などを使わなくても簡単にバラバラにできる」という蟹の特徴を表しているんですね。
「虫」は古代中国では小動物の総称を意味していたんですね。
つまり、「包丁などを使わなくても簡単にバラバラにできる」「小動物」という意味なんですね。
「蛇(ヘビ)」「蛙(カエル)」にも虫が入っていますよね。
ちなみに、タラバガニという名前、この名前の由来は北海道のタラの漁場と同じ海域で獲られることから命名されたんですね。
漢字は「鱈場蟹」と書くんですね。
英語では「Red king crab」というんですね。
蟹についていろいろ話しましたが、参考にしてくださいね。