アーティチョークで脂肪代謝を促進・・・

アーティチョークで脂肪代謝を促進・・・

アーティチョークは野生のアザミの改良種で、「チョウセンアザミ」とも呼ばれています。

アーティチョークはヨーロッパで長い歴史を持つフィトセラピー(phytotherapy=植物療法)に欠かすことのできないハーブです。

アーティチョークのおもな成分は苦み成分とフラボノイドです。

これらの成分には、消化吸収を助け、肝臓を強化し、胆汁の分泌を高める作用が認められています。

さらに、体内の脂肪(コレステロールや中性脂肪)の代謝を促進する働きもあり、最近の臨床研究でも、脂質異常症の治療に有効であるということが報告されています。

肝機能が弱っていると感じたときや、動脈硬化の予防やダイエットにも効果が期待できます。

アーティチョークの成分を効率よくとるには、圧縮してとり出した濃縮エキスがよいです。

アーティチョークの濃縮エキスは、歴史と伝統のあるドイツのレホルム製品(自然回帰を願う生活改善運動から生まれた製品)よいです。

規定量を飲むだけの簡単な方法で、健康を維持できます。

ただし、キク科植物アレルギーの人は使えませんので、注意が必要です。

また、胆管閉塞や胆石のある人も注意が必要です。

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フコイダンで肝機能を改善・・・

フコイダンとは、もずく、めかぶ、昆布などの海藻類に含まれるヌルヌル成分で、水溶性の食物繊維の一種です。

食物に含まれる成分であり、薬ではないため、副作用はありませんから、一般の治療との併用が可能です。

肝機能不全と脂質異常症の3人にフコイダンを試してもらったところ、1カ月で効果があらわれ始め、3人とも検査値が改善しました。

肝炎や脂質異常症は、免疫系の異常によって引き起こされる疾病であるとの考え方もあります。

免疫系とは、体内に入ったウイルスなどの異物を攻撃し、体から排除しようとする、いわば自衛のための仕組みです。

たとえばウイルスが体に侵入すると、免疫系のネットワークが騒ぎだします。

ウイルスが免疫系の攻撃によって死滅すれば、病気はすぐに改善すると思われがちです。

しかし、ウイルスなど異物を処理したあとも免疫系が暴走をつづけ、抑制がきかなくなった免疫系が正常な細胞を攻撃することがあります。

フコイダンにはこの暴走した免疫系のメカニズムを鎮静化する作用が期待できると考えています。

フコイダンをカプセルにした健康食品や、フコイダンを豊富に含んだもずくなどの海藻を毎日の食事で頻繁にとることが、肝臓疾患の改善に有効です。

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発酵ウコンで抗酸化作用・・・

沖縄県には泡盛を飲む習慣があるにもかかわらず、肝機能異常の人は比較的多くありません。

これは、沖縄の人たちが生のウコンを日常的に料理にとり入れているからではないかと考えられます。

ウコンはカレーに入っているターメリックと同じ成分です。

ウコンには黄色い色素、クルクミンという強力な抗酸化物質(体のさびつき、すなわち老化を防ぐ物質)が含まれています。

クルクミンは、体内のウイルスをやっつけるナチュラルキラー細胞をふやし、B型、C型の慢性肝炎の治療に用いるインターフェロンのような作用をもたらします。

同じウコンでも、春ウコンにはクルクミンはあまり入っていませんが、秋ウコンにはクルクミンが3.5%含まれています。

この秋ウコンを発酵させると、抗酸化作用はさらに1.5倍高まります。

また、発酵ウコンにはカルシウム、マグネシウム、カリウム、セレン、亜鉛などのミネラル成分やビタミン、食物繊維も豊富です。

発酵ウコンをとると、これらの総合作用で免疫力が強化されると同時に、肝臓の細胞をいやし、炎症を抑えて、賦活(元気によみがえらせる)させることができるのです。

さらに、ウコンは、胆汁酸の分泌を促進する作用を持っていますから、発酵ウコンを飲み生活習慣を改善すれば、脂肪肝はほとんど軽快します。



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