中性脂肪がつく原因や数値、中性脂肪を下げるには?

中性脂肪がつく原因は?

中性脂肪とは何なんでしょうか?

実は、体についたぜい肉の大部分を中性脂肪と呼ぶんです。

そしてですね、中性脂肪は人間が生きていくためになくてはならない役目を果たしているんです。

一つ目は、エネルギーの貯蔵庫としての役割で、体を動かすにはエネルギー源として血液中の糖分が使われるんですね。

この糖分がなくなったときに、中性脂肪がその代わりとして使われるんですね。

二つ目は、断熱材としての役割で、寒い冬など体温を一定に保ってくれるんですね。

三つ目に、クッションとしての役割で、衝撃を受けたときに骨や内臓など体のさまざまな組織を守ってくれるんですね。

いろいろな役割があって、なくてはならないものなんですね。

中性脂肪は、食事の食べ過ぎで余った糖質を材料にして肝臓で作られているんですね。

また、アルコール摂取によっても中性脂肪の合成は促進されるんです。

肥満の人は脂肪細胞から脂肪酸が流出し、これを原料にして肝臓で中性脂肪が合成されているんです。

中性脂肪をためこむと肥満症になり、いったん中性脂肪が増えるとなかなか分解できなくなるんですね。

エネルギーに変換できない中性脂肪は善玉コレステロールを減らし、悪玉コレステロールを増やすんです。

そうなると、血管にコレステロールが付着したり、血液がドロドロになったりして高脂血症になってしまうんです。

これによって、動脈硬化、虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)、肥満症による糖尿病を発症する危険性がでてくるんです。

でもですね、中性脂肪は検査値が高くても自覚症状がないんですね。

そして、放置しておくと血管の老化が進むんです。

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中性脂肪の数値を確認してみてください

中性脂肪の数値を見てみると、数値が29mg/dl以下だと低中性脂肪血症といわれ、数値が低すぎると元気が出なかったり、疲れやすかったり、体力がないなどと感じることが多いようです。

低ければよいわけではないんですね。

30~149mg/dlが正常値のようです。

150~299mg/dlになると、軽度高中性脂肪血症といわれ、食事療法や運動療法をする必要があるようです。

300~749mg/dlになると、中等度高中性脂肪血症といわれ、食事療法と運動療法を確実に行い、他の危険因子があれば薬物療法を行う必要があるようです。

500mg/dl以上の人は禁酒も必須のようですね。

750mg/dlになると、高度高中性脂肪症といわれ、すい炎の危険性もあり、薬物療法を行う必要があるようです。

この中性脂肪の数値は男性のほうが女性より高く、男性では40代、女性では60代で最も高くなるといわれているんですね。

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中性脂肪を下げるには?

中性脂肪を下げるには、やはり脂質を摂りすぎないことが大切なようですね。

まずは、和食定食の献立にしてみるとよいかもしれません。

こはん、魚、大豆製品、野菜、海藻、キノコなどのおかずとみそ汁は、健康的な食事ですよね。

和食はエネルギー量を低く抑えやすく、自然と脂質が控えめになるんですね。

ただ、和食は塩分が多いので減塩を心掛けるようにするのがよいようです。

脂質異常症の改善には、必要なエネルギー量以上の摂取を抑え、適正な体重を維持することが大切なんですね。

BMIって知っていますか?

肥満指数(BMI)は肥満の目安で、BMI値が22前後が最も病気になりにくい数値とされているんですね。

18.5未満が低体重

18.5以上~25未満が普通体重

25以上~30未満が肥満度1

30以上~35未満が肥満度2

35以上~40未満が肥満度3

40以上が肥満度4

なんですね。

ちょっと下の計算をしてみてくだい。

<BMI計算式>

肥満指数(BMI)= 体重 kg ÷ (身長 m ×身長 m )

例えば、体重70kg、身長160cmの人だと

70kg÷(1.6m×1.6m)≒ 27.34

BMI=27.34

肥満度1となるんですね。

次に適正エネルギー摂取量を計算してみますね。

適正エネルギー摂取量(kcal)=標準体重(身長×身長×22)㎏ × 身体活動量30kcal

身体活動量は体重1㎏あたりに必要なエネルギー量で30kcalは普通の身体活動量を示しているんですね。

細かいことは抜きにして、まずは30kcalで計算してみてくださいね。

これは1日に摂取してよいカロリーですからね。

さらに、料理の方法を工夫してみるのもよいかもしれないですね。

例えば、お肉などはグリルや網焼きにして油を落としたり、湯通しして余分な油を落としたりすればヘルシーですよね。

フッ素加工のフライパンを使えば油を引かないで料理ができますよね。

お肉は油の多いバラ肉やロース肉より、ヒレ肉やモモ肉、ササミなどを選ぶと油分が少なくなりますよね。

鶏肉の皮やお肉の脂身が多い部分は取り除いてから料理するんです。

便秘にもよいといわれる食物繊維、食物繊維は腸内でコレステロールや脂肪分を包み込み、体外に排出してくれるんですね。

食物繊維は野菜、海藻、キノコ、玄米などに多く含まれるんですね。

大豆や胚芽に多く含まれる植物ステロールはコレステロールの吸収を妨げる働きがあるんです。

具だくさんのみそ汁やスープ、鍋物などはたっぷりの野菜やキノコが摂りやすいですよね。

さんま、かつお、いわし、さば、ぶりなどの青魚に含まれるDHAやEPAには、LDLコレステロールや中性脂肪を減らしてくれる働きがあるんですね。

大豆にもLDLコレステロール値を改善する働きがあるんですね。

さらにですね、なるべくお菓子(砂糖、生クリーム、バターを多く含むもの)を控えるようにする。

ジュース、コーヒー、紅茶には砂糖やミルクは入れないようにする。

アルコールを減らし、できるだけ喫煙を控える。

油はシソ油、大豆油、オリーブオイル、なたね油を選ぶようにする。

無理に運動をしなくても、通勤や仕事でなるべく体を動かすように心がければ、かなり違うんですよ。

いろいろお話しましたが、やりやすいところから試してみてくださいね。



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