酒飲みの還暦のプレゼント・・・

酒飲みの還暦のプレゼント・・・

酒飲みの人の還暦のプレゼントを買うとしたら、何を買いますか?

やはりお酒ですかね。

ちょっと高価な、いつもは飲まないようなお酒ですかね。

確かに喜びそうですよね。

しかし、酒飲みの人だからこそお酒ではない方がよいかもしれませんね。

体内にアルコールが入って分解・処理される仕組みとは・・・

体内に入ったアルコールの90%は肝臓で分解・処理されます。

これには限界があり、分解・処理能力を過ぎれば、血液中にはアルコールやアセトアルデヒドという物質が増えるんです。

このアセトアルデヒドが悪酔いや二日酔いの原因となるんです。

こんな悪酔いや二日酔いの生活を続けていると、肝臓を傷めてしまうんですね。

でも、酒飲みの人にこんな話をして、お酒を控えさせるのは酷ですよね。

であれば、還暦のプレゼントはお酒ではなく、肝臓に良いものがよいかもしれませんね。

肝臓によいものとして代表に挙げられるのが、ご存じのしじみです。

しじみには肝臓を守るために必要なタンパク質、ビタミン、ミネラル、タウリンが多く含まれます。

タウリンはアミノ酸の一種で、肝細胞の膜を丈夫にする働きがあります。

壊れた肝細胞を修復してくれ、アルコールなどが肝細胞を傷めるのを防いでくれるのです。

また、しじみにはメチオニンやビタミンB12などの肝臓の働きを助ける成分が豊富なのです。

しじみは、酒飲みにはすごく貴重な存在ですよね。

もう一つ、肝臓によいものがあります。

それはニンニクです。

ニンニクには、アイリンという成分が多く含まれていて、空気に触れると酵素の働きでアリシンに変わります。

このアリシンがニンニク特有の強烈な臭いの元です。

アリシンは末梢血管を拡張させる作用があり、肝臓の血行もよくなり、肝機能をアップさせるのです。

知っていましたか、肝臓は臓器の中でも多くの血液が出入りしている場所なんですよ。

ですので、肝臓の血行をよくすることは大切なことなのです。

さらに、ニンニクにはスコルジンという成分が含まれています。

このスコルジンは、新陳代謝を活発にして、全身の血液のめぐりを促進させます。

また、解毒作用とビタミン類を体内に長期間貯蔵する作用もあり、肝臓の負担を軽くし、健康状態を保ってくれるのです。

しじみとニンニクは肝臓の強い味方なんですね。

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飲み過ぎで肝臓が弱っているときに回復させるには・・・

肝臓が弱っていると感じたとき・・・

酒飲みはそれでも飲みたいんですよね。

迎え酒をして、この嫌な感じを消したいんですよね。

でも、こんな時はアルコールを控える必要があるんです。

アルコールは体内に入ると、肝臓で分解され、最後には水や二酸化炭素になって、体の外に排出されます。

ですので、肝臓の働きが低下しているときにアルコールを飲むと、さらに肝臓に負担をかけることになるのです。

アルコールが大量に体内に入ると、肝臓では脂肪酸の合成が促されます。

この脂肪酸が中性脂肪の合成に回って、肝臓に蓄えられるために脂肪肝になるのです。

そして、肝細胞の細胞膜を傷つけ、過酸化脂質を増やします。

ですので、肝臓が弱っているときは、お酒は控えなければならないのです。

肝臓が弱っている原因が、お酒の飲み過ぎなら、お酒を断てば肝臓は回復します。

脂肪肝も飲酒量を控えたり、アルコールを断てば回復していくのです。

つまり、飲み過ぎが原因であれば、飲まなければ治るのです。

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お酒が体内で分解される仕組みとは ・・・

若い人たちが一気飲みをしているのをよく見ますよね。

一気飲みが体に悪いのはわかりますよね。

一気飲みをすると、血液中のアルコール濃度が一気に上昇します。

そうなると、中枢神経が麻痺してしまい、呼吸停止や心臓麻痺を起こすことがあるのです。

アルコールが体内に入ると、20~30%は胃から、70~80%は小腸の上部から吸収されます。

そして、アルコールはすぐさま血液中に入ります。

血液中に入ったアルコールは約90%が肝臓で分解され、残りは尿や吐く息と一緒に排出されます。

肝臓に運ばれたアルコールの大部分は、アセトアルデヒドという毒性の強い物質に変わります。

アセトアルデヒドは酢酸に分解され、酢酸は筋肉などで炭酸ガスと水に分解されます。

アルコールが体内に入るときの特徴は、吸収されるのはめちゃくちゃ速いんですが、分解され処理されるのはめちゃめちゃ遅いんです。

特にアセトアルデヒドの分解がすごく時間がかかるんです。

アセトアルデヒドが体内に多くできると、悪酔いや二日酔いになるんです。

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のんべえと下戸の体質の違いとは・・・

世の中にはのんべえと下戸がいます。

のんべえと下戸には体質的な違いがあるようです。

頭痛や吐き気などの悪酔いの症状の原因は、アルコールの分解の過程で生じるアセトアルデヒドにあります。

アセトアルデヒドは毒性が強く、副腎を刺激してカテコールアミンというホルモンの分泌を促します。

カテコールアミンは、心臓の脈を速め、血管を収縮させて血圧を下げ、顔を紅潮させます。

下戸の人は、アセトアルデヒドやカテコールアミンに対する感受性が高いのです。

また、肝臓にはアルコールを分解する酵素があります。

・アルコール脱水素酵素 ADH

・ミクロソームエタノール MEOS

体内に入ったアルコールは、90%以上は肝細胞の膜に存在するADHとMEOSの働きによって代謝されます。

アルコールを分解する比率は、ADHが75~80%、MEOSが20~25%です。

下戸はこれらの働きが弱いため、少しのアルコールでも酔ってしまうのです。

ただ、お酒が強いのんべえだからといって、肝臓が強いわけではないようです。

お酒が強いか弱いかというのは肝臓の問題ではなく、中枢神経の問題なのです。

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肝臓の働きを強化するメチオニンの効果とは・・・

肝臓の働きを強化させる必須アミノ酸の一種で、メチオニンという栄養素があります。
メチオニンは、アルコールが肝臓で分解されるとき、その働きを行う酵素の主な原料となるのです。

メチオニンが肝臓に不足していると、アルコールの分解がスムーズに行われないのです。

このメチオニンは二日酔いの薬には必ず入っています。

また、メチオニンはアルコールが分解されきれずに脂肪となったものを、体内の脂肪組織に運ぶ役目もあるのです。

これは脂肪肝を防いでくれます。

肝臓の障害が強い人にメチオニンを補給すると肝機能が回復するのです。

メチオニンは鶏肉、牛肉、豚肉、レバーなどの肉類や卵に多く含まれています。

肝臓働きを強化させるには、これらの食品を摂ることが大切なのです。

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体に良いお酒のおつまみとは・・・

強いお酒をストレートで飲むと、胃の内壁を覆っている粘液が壊され、流され、胃粘膜むき出しの状態になります。

そして、食べ物を消化する役割の胃酸によって、胃粘膜そのものが損傷を受け、出血を起こしてしまいます。

でも安心してください。

一晩ぐっすり眠れば、壊れた胃粘膜と粘液は元通りに修復されます。

しかしその修復は、毎晩の深酒が続くと間に合わなくなるので注意が必要です。

これを防止するために、おつまみに納豆を付け加えます。

納豆のネバネバ成分が胃粘膜を保護してくれるのです。

このネバネバはムチンという物質です。

このムチンが、胃壁全体に広がり、粘液が不足しても、アルコールや胃酸で胃粘膜が傷つくのを防いでくれます。

また、すきっ腹に強いお酒を流し込むと、肝臓は大急ぎでアルコールを分解しようとします。

肝臓の能力を超えた量になると、分解しきれずに悪酔いしてしまいます。

ここでも納豆の登場です。

納豆のネバネバ成分であるムチンが、胃の中で薄く伸びて胃壁を保護し、アルコールが胃から直接吸収されるのを防いでくれます。

アルコールを含んだムチンは、胃から腸に運ばれて分解され、ゆっくり腸から吸収されていきます。

ゆっくりアルコールが吸収されるので、肝臓への負担が軽くなるのです。

お酒を飲むときは、納豆が必需品ですね。

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