卵はコレステロールが多いのか・・・

卵はコレステロールが多いのか・・・

検査でコレステロール値が高めと指摘されて、卵を控えるという人は多いようです。

確かに卵は、コレステロールの多い食品のひとつです。でも、1日に1個程度の卵を食べても、それがコレステロール値に即影響する心配はありません。

なぜなら、卵に含まれるリン脂質の一種のレシチンにはコレステロールを下げる働きがあるためです。

卵は優秀な栄養食品でタンパク質、ビタミンA、B1、B2、鉄やカルシウムなどが豊富に含まれています。

また、卵黄に含まれるコリンという成分には、脳の神経伝達物質アセチルコリンの材料になって、血管を拡張させて血流をよくする働きがあるほか、記憶力にも関係しています。

生で食べる卵かけご飯をはじめ、和洋中どんな料理にもよく合い、しかも価格の安定した庶民的な食材です。

避けるよりはむしろ上手に献立に取り入れて、メニューのバリエーションを広げることが大切です。

たとえば、忙しい朝、具だくさん味噌汁にぽんと入れれば、それだけで栄養バランスのいいおかずになります。

チーズと一緒にスクランブルエッグにすれば、ご飯にもパンにも合う一品になります。

わかめや青菜と一緒に卵とじにしたり、卵妙めにするなど、あり合わせの材料に卵を組み合わせるだけで、栄養価の高い献立になります。

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就寝3時間前に食べると太るのか・・・

就寝直前に食べたものは消費されずに脂肪として蓄えられます。

少なくとも、就寝3時間前には夕食をすませたいものです。

ただし、眠りにつくのが深夜の1時や2時になってしまう場合では、3時間前といってもかなり遅い時刻です。

人の体は夜明けとともに代謝を活発にして、日没と共に代謝を下げて体を休めるようなしくみになっています。

深夜に普通の食事をすれば代謝が追いつかず体重増加、内臓脂肪肥大は必至です。

翌朝の胃もたれやだるさにもつながります。

遅い時間に食べるなら、卵雑炊や煮込みうどんなど消化のよいものにします。

また、スポーツドリンクのなかでも、体脂肪の燃焼を助けるとうたった商品があります。

「飲んだだけで脂肪が減る」とか「飲めば痩せる」と思い込んでるふしがあります。

これは大きな間違いです。

このようなタイプのスポーツドリンクの多くは、運動時に体内のグリコーゲン(糖質)よりも体脂肪を優先して燃焼させるというもので、運動前や運動中に飲むことでその効果が期待できます。

運動せずに飲んでも決して痩せるものではなく、飲み方によっては肥満の原因を作ってしまいかねません。

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肉を控えるメタボ予防法とは・・・

肉好きの人でも、年齢とともに脂っこい肉料理より、あっさりとした刺身や、焼き魚に食指が動く傾向があるようです。

また「もう若くないんだから肉より魚にしなければ」なんて会話も聞かれます。

飽和脂肪酸が多く含まれる肉に比べて、魚には善玉コレステロールを増やしたり、血液をサラサラにする効果がある不飽和脂肪酸が多いので、メタボ予防の中高年に向いています。

実際、検診の結果で肉より魚を食べなさいと、指導される場合も多くあります。

でも、極端に肉を敬遠してしまうと、それはそれで困ったことになりかねません。

東京都老人総合研究所の調査によれば、元気な高齢者の多くが血液中に含まれる血清アルブミンの数倍が高いことが報告されています。

アルブミンというのは、主に肉などの動物性のタンパク質からつくられる成分で、血清アルブミンとして体機能に関わっています。

運動能力や脳の働き、病気に対する抵抗力など、いわゆる老化現象の進行阻止に大きく影響することがわかっています。

「ぼけたくなければ肉を食べなさい」といい切る専門家もいます。

もちろん、極端に肉に走ればメタボ赤信号が点滅してしまいます。

肉や魚どちらかに偏るのではなく、肉や魚、卵や牛乳などから、まんべんなくタンパク質を摂るのが理想です。

内臓脂肪が気になる中高年が肉を食べるにはまず部位選びが大切です。

たとえば、豚であればばらよりももやヒレのように脂の少ないところを選びます。

そして調理法で、油で妙めたり、揚げたりするよりは、蒸す、茄でる、煮るような料理がおすすめです。

茄で汁や煮汁に脂が溶け出すので、カロリーを抑えることにもつながります。

中高年以降、若さと健康維持のカギは、肉の食べ方にあると心得て、賢い食べ方をマスターする必要があります。



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