いびきは病気?対策はあるんでしょうか?

いびきは病気なんでしょうか?

いびきとは睡眠時の呼吸に伴う雑音のことをいうんです。

睡眠中は全身の筋肉が緩み、舌を含む喉の周りの筋肉が緩み、仰向けに寝ることで重力が下に落ち込み、上気道が下に落ち込むんですね。

上気道とは鼻・口、咽頭、喉頭までの呼吸器(鼻から気管の入り口までの空気の通り道)のことで、空気を暖め、湿度を加え、空気中のちりやほこりを捕捉する働きがあるんですね。

ちりやほこりは鼻腔で60~80%を捕捉していて、10μ以上の物質は上気道で捕捉するといわれているんですね。

落ち込んだ上気道に空気が通ることで、周囲の組織が振動していびきが起こるんです。

狭いところを空気が通ろうとすると空気抵抗が大きくなり、振動が起こるんですね。

これはトランペットなどの管楽器の音が出る仕組みと同じなんですね。

また、口で呼吸をしていると、鼻呼吸に比べて軟口蓋が落ち込みやすくなり空気抵抗を大きくするんですね。

いびきをかく人のほとんどが、口を開けたまま口呼吸で寝ているといわれているんです。

またですね、上気道を狭めてしまうことは寝ている姿勢が関係しているともいわれているんです。

椅子に座った状態でウトウトしているときに、いびきをかく人はいないんですね。

そしてですね、いびきには2種類あるといわれているんです。

一つは鼻づまりや疲労、飲酒、風邪などが原因の一時的ないびきなんです。

このいびきは原因を取り除けば、解消することができるんですね。

もう一つは睡眠時無呼吸を伴ういびきで、これを睡眠時無呼吸症候群(SAS)といい、睡眠中に呼吸が停止する状態や止まりかける状態が何度も繰り返される病気なんですね。

いびきの音に関しても、常に大きな音でいびきをかくんですね。

無呼吸(停止する)と低呼吸(止まりかける)が1時間に5回以上起こるんです。

そして、呼吸が止まるたびに脳が短時間覚醒するため、眠りが浅くなるんですね。

そのため、起床時に頭痛、日中の強い眠気、疲労感、集中力や記憶力の低下などの自覚症状が現れるといわれているんです。

原因の一つは、空気の通り道である上気道が物理的に狭くなり、呼吸が止まってしまうことです。

SASの人の9割の人がこのタイプなんですね。

首や喉の周りの脂肪沈着や扁桃肥大、舌の付け根、のどちんこ、軟口蓋などによる喉や上気道が狭まることで起こるんです。

そして、根本的な原因としては骨格が関係しているといわれているんです。

骨格が大きければ多少太ったしても、上気道を狭めることはないともいわれているんです。

骨格が小さいと上気道のスペースが圧迫されて狭くなり、閉塞しやすい状態になるんですね。

もう一つの原因は、呼吸中枢の異常のため呼吸が止まってしまうんですね。

これは脳から呼吸指令が出なくなる呼吸中枢の異常で、上気道が開いたままで、呼吸しようとする努力が見られないんですね。

心臓機能の低下している人の30~40%の割合で、この中枢型の無呼吸が見られるといわれているんです。

重症のSASは死亡率を約4倍にも上昇させているといわれているんです。

日中の強い眠気が居眠り運転や労働災害につながっていくんです。

睡眠中に呼吸が止まると、血液中の酸素が不足し動脈硬化や不整脈の原因になるともいわれているんです。

熟睡できないことで血圧や血糖値が上昇するんです。

また、新陳代謝に異常が出るため、肥満になっていくんです。

いびきは立派な病気で、いいことがないんですね。

スポンサードリンク

いびき対策はあるんでしょうか?

いびき対策として一番にすることは、鼻詰まりを解消することなんですね。

まずは血管収縮剤の入った点鼻薬を処方してもらって、呼吸が楽になるようにするんです。

点鼻薬でいびきが解消した場合は、鼻詰まりが原因ですので、もし鼻の構造に異常があるような場合には、レーザーメスなどの簡単な手術でいびきを解消できるんですね。

鼻詰まりのない場合や鼻詰まりが解消してもいびきが改善しない場合には、睡眠時無呼吸の検査をしてもらい、睡眠時無呼吸症候群であるなら治療が必要になるんですね。

軽度の場合にはマウスピース治療や肥満を解消したり、いびき体操などで改善していくんですね。

また、生活習慣の改善でもいびきを解消することもできるようです。

太ると首や喉回りに脂肪がつくだけでなく、上気道の壁にも脂肪がつくといわれているんです。

それによっていびきが起きやすくなるんですね。

ですので、適正な体重を維持するためには、少しだけダイエットも必要かもしれませんね。

寝る前のお酒を控えることもいびき対策になるようで、アルコールによって上気道を支える筋肉が緩むと上気道が狭くなり、いびきをかきやすくなるといわれているんですね。

またですね、仰向けで寝るよりも横向きで寝ると上気道の閉塞を軽減し、いびきを改善できるともいわれているんですね。

体が自然に横向きになるような形状の枕も売られているようです。

抱き枕も体の一方にかかる負担が軽減され、眠りやすくなるといわれているんです。

いびきは軽いうちなら自分で治せるといわれていますので、一番簡単な横向きで寝るようにしてみてはどうでしょうか。

肥満の人がいびきをかきやすいのは、横向きで眠れない人が多いからなんですね。

すべてがつながっているんですね。

いろいろいびきについてお話ししましたが、参考にしてくださいね。



Pocket
LINEで送る

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする