相続財産共有の性質

相続財産共有の性質

相続がやって来たら
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相続がやって来たら相続に関する判例2>相続財産共有の性質

相続財産共有の性質

最判昭和30・5・31民集9巻6号793頁

<事実>

Yが占有利用している本件不動産はもとAの所有であったが、その死亡(昭和12年)によりB・Cが各2分の1の割合で相続し、遺産分割を経ないままBはその持分を弟の妻Xに贈与し、Cは死亡(昭和18年)してYが相続した。

X・Y間には何かにつけ争いがあり、Xから共有分割を請求した。

<争点>遺産分割の基準を明らかにした民法906条を適用するならば、共有分割に関する258条2項は適用の余地はないか。



<判旨>

「相続財産の共有は、民法改正の前後を通じ、民法249条以下に規定する「共有」とその性質を異にするものではないと解すべきであ」り、「それ故に、遺産の共有及び分割に関しては、共有に関する民法256条以下の規定が第一次的に適用せられ、遺産の分割は現物分割を原則とし、分割によって著しくその価格を損する虞があるときは、その競売を命じて価格分割を行なうことになるのであって、民法906条は、その場合にとるべき方針を明らかにしたものに外ならない。

本件において、原審は、本件遺産は分割により著しく価格が損する虞があるとして一括競売を命じたのであるが、右判断は原判示理由によれば正当であるというべく・・・、また、原審は本件につき民法906条を準用したことも原判文上明らかである」。

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