相続人の廃除

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相続がやって来たら
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相続がやって来たら相続に関する判例2>相続人の廃除

相続人の廃除

東京高決平成4・12・11判時1448号130頁

<事実>

X夫婦の二女Yは、少女期から非行を重ね、保護処分や少年院送致などを受け、Xらはその対応に手を尽くし苦慮してきたが、結局、Yは家出してバーやキャバレーを転々とし、知り合った暴力団員と婚姻した。

Xはこれらの所為は、廃除事由に該当するとして、廃除申立をなし、原審はこれを却下した。

Xらが抗告したが、Xらは、原審判後に、後述の結婚披露宴招待状にXの名義で無断で使用した点を追加主張した。

<争点>幼少から問題児童で非行を重ね、父母の反対を無視して暴力団員と結婚し、父の名で披露宴の招待状を出すなどした娘を、父母は推定相続人から排除できるか。



<判旨>原判決取消、廃除認容

民法892条にいう虐待または重大な侮辱は、被相続人に対し精神的苦痛を与えまたは名誉を毀損する行為であって、それにより被相続人との家庭的協同生活関係が破壊され、その修復を著しく困難ならしめるものを含む。

Yの前記のような小・中・高校在学中の一連の行動についてXらは親として最善の努力をしたが効果はなく、Yは右家族に対する帰属間をもとどころか、反社会的集団への帰属間を強め、暴力団の一員であった者と婚姻するに至り、しかもそのことをXらの知人にも知れ渡るような方法で公表したものであって、Yのこれら一連の行為により、Xらが多大な精神的苦痛を受け、また、名誉が毀損され、その結果XらとYとの家庭的協同生活関係が全く破壊されるに至り、その修復が著しく困難な状況となっているといえる。

Xらの本件廃除の申立は理由があり、原審判を取り消し廃除を認容した。

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