祭祀財産の承継

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相続がやって来たら
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相続がやって来たら相続に関する判例2>祭祀財産の承継

祭祀財産の承継

東京高決平成6・8・19判時1584号112頁

<事実>

Aが死亡し、婚姻期間44年以上の後妻Y1、子Y2(Y1の子)、X1(先妻Bの子)、X2(同)、C(同)の5名が第一順位で相続した。

X1とX2がAとBの長男X1を祭祀承継者に指定するよう申し立てたが、X1は中途で死亡し、AとBの次男X2のの指定に申立を変更した。

これに対し、Y1とY2は生存配偶者Y1を承継者に指定するよう主張した。

本件で帰属が争われたのは、@東京都内の霊園の墓地使用権と墓石、A奈良県内の霊園の墓地使用権と墓石、BA・Yの居宅内の仏壇と仏具、C諸々の位牌、である。

@の墓にはBの遺骨が納められており、Aの墓地使用権名義は相続開始後にX1に変更済みで、CにはBの位牌も含まれている。

Aは、遺産である不動産について公正証書遺言を残していたが、祭祀承継者に指定は為さず、ただ、X1・X2の両名を遺言執行者に指定していた。

また、審判中に死亡したX1の遺言でも、X2が遺言執行者に指定されていた。

原審は、Aの財産とBのうちのAの母とBとの連名位牌はX2が承継するものとし、その他についてはY1を承継者に指定した。

X2より即時抗告した。

<争点>祭祀承継者たりうる者。



<判旨>抗告棄却

「Y1は、結婚以来40年以上にわたり、Aと生活をともにして同人を支えてきたものであること、・・・仏壇、仏具、位牌は・・・Y1名義のAの自宅に置かれていること、・・・CもY1が祭祀承継者となることを望んでいること、Y1はAの葬儀の喪主を務め、・・・四十九日の法要も・・・主宰したこと等・・・Y1とAとの関係、Y1の祭祀主宰の意思や能力あるいは関係者の意向等の諸事情に照らすと、Y1が・・・祭祀用財産の承継者に相応しい」。

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