遺産分割協議と要素の錯誤

遺産分割協議と要素の錯誤

相続がやって来たら
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相続がやって来たら相続に関する判例2>遺産分割協議と要素の錯誤

遺産分割協議と要素の錯誤

最判平成5・12・16家月46巻8号47頁

<事実>

第1相続の被相続人Aが死亡し、妻B(第2相続の被相続人)とA・Bの長男Y(被告、被上告人)、2〜4男X1・X2・X3(原告、上告人)の5名がAを相続した。

Aは、本件土地の「来た50坪」を「X2に」、「南186坪」を「YとX3の折半とする」との自筆証書遺言を残したが、遺産分割時には発見されていなかった。

本件土地は、いずれ子全員が共同相続するとの了解を前提に、協議分割によりBが取得した。

ところが、Bが死亡し、Bの財産全部をYに「相続させる」とした公正証書遺言により、Yが本件土地の単独相続登記を了した。

その9ヵ月後、Aの前記遺言が発見され、同じ頃にBの遺言の内容を知った上告人等は、遺留分減殺権を行使し、本訴を提起した。

<争点>遺産分割の内容と矛盾する遺言の存在。



<判旨>破棄差戻し

「相続人が遺産分割協議の意思決定をする場合において、遺言で分割の方法が定められているときは、その趣旨は遺産分割の協議及び審判を通じて可能な限り尊重されるべきものであり、相続人もその趣旨は遺産分割の協議及び審判を通じて可能な限り尊重されるべきものであり、相続人もその趣旨を尊重しようとするのが通常であるから、相続人の意思決定に与える影響は格段に大きい・・・、X2及びX3は、A遺言の存在を知っていれば、特段の事情のない限り、本件土地をBが単独で相続する旨の本件遺産分割協議の意思表示をしなかった蓋然性が極めて高いものというべきである」。

「右上告人らがA遺言の存在を知っていたとしても、本件遺産分割協議の結果には影響を与えなかったと判断した原判決には、民法95条の解釈適用を誤った違法があり、ひいては審理不尽の違法があって、・・・論旨は理由がある」。

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