共同遺言の禁止

共同遺言の禁止

相続がやって来たら
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相続がやって来たら相続に関する判例2>共同遺言の禁止

共同遺言の禁止

最判昭和56・9・11民集35巻6号1013頁

<事実>

原告X1・X2、被告Y1〜Y4の父Aと母Bは、連名で「不動産LはY1とY2の共有とする、不動産MはY3に、不動産NはY4に与える。

ただし、右の不動産の相続は両親共に死去した後に行うものとし、父A死去せる時はまず母Bが全財産を相続する。

昭和43年5月15日父A、母B署名押印」との自筆証書遺言を作成した。

その後父Aが死亡し、母も死亡した。

Xらは、母の署名押印は母が行なったものではないから民法968条1項の氏名の自書の要件に違反する、同一の証書にA・B2人が署名押印しているから民法975条の共同遺言の禁止に違反するとして、本件遺言はA主導のもとに作成されたものではあるが、内容を説明の上で共同遺言者としてBの名を記載することについてBの承諾を得たものと認められるので、民法975条の共同遺言に該当し、遺言全部が無効になるとした。

<争点>本件の遺言は民法975条が禁止する共同遺言に当るか。共同遺言者の一方に自書をしていないという方式違反がある場合でも、その遺言は共同遺言禁止に該当し遺言全体が無効になるのか。



<判旨>上告棄却

「同一の証書に2人の遺言が記載されている場合は、そのうちの一方に氏名を自書しない方式の違背があるときでも、右遺言は、民法975条により禁止された共同遺言にあたるものと解するのが相当である」。

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